選者 / トム・ブラウン みちお「スペル」

文 / トム・ブラウン みちお（コラム）、田尻和花（作品紹介）

入れ歯のとれたおばあちゃんが、ヨダレを垂らしながら…

!!!汚いおばあちゃんは怖くて面白い!!!

どうもトム・ブラウンのみちおです。パオパオ(^-^)


私が今日皆さんの脳内にお入れする、もとい紹介するのは「スペル」です!!!!!

怖さとマヌケさのバランスが誘う恐怖と笑い。

自業自得さが相まってそれは少し笑いが勝る瞬間。

でもやっぱり怖くて汚くて不愉快!!

そのバランスが素晴らしい映画。

それが「スペル」です！

今回、巨匠サム・ライミ監督のホラーを紹介！


あらすじを言うと…銀行で働く主人公の女性は老婆に雑な対応をしてしまう。

その事がきっかけで老婆を怒らせてしまう。

ぶちギレて老婆は駐車場まで主人公を襲いに来る。

この時の老婆がまあー怖い。

この老婆が怖いんだけど、入れ歯が外れたりする奇妙なマヌケさ。しかし、とてつもなく激しい動きで主人公を襲うのでやはり怖い！ そしてなんか汚い！

激しくて汚いけどなんかマヌケで少し面白い！

観ている人間は、主人公が自分でまいた種だということも相まって、恐怖より少し笑いが勝る。

この感覚はやはり巨匠のサム・ライミ監督、お見事といった感じです。

入れ歯のとれたおばあちゃんが、ヨダレを垂らしながらベロベロと主人公のアゴに噛みつくシーンはめちゃめちゃヤバイです！

そうこう格闘しているうちに老婆に主人公は死の呪いをかけられてしまいます。

主人公は死の呪いに抗うことが出来るのか??!!

めちゃめちゃオススメなので皆さん是非、残暑をこちらの映画で乗りきってください!!!

皆さんは自分の為に少しだけ不親切をしてしまったことはありませんか??

僕はやってしまったことあります。

街にいる大学生のサークル飲みで道に円になっているグループ。
その中に入っていってしまって困らせたり、相方の布川の家の家具をすべてひっくり返してしまったり。

皆さんもなにか少しの不親切って心当たりある人もいるはず。

そういう意味でも、少しだけ不親切をしてしまったばっかりに痛い目にあう主人公は等身大で感情移入できます。

でも!! やっぱり主人公のほうが良くないので、頑張れ！とかよりは面白いが勝ちます。笑

それでは最後に、皆に僕が唱えます!!

「であN.::．。,!|≠＞＞あなわ∪⊃え⊂・な……ハｧッ！！」

「トイレに行ってる時に出前が来てピンポン！ どうしよー！ってなる呪いをかけました。」

皆！ そして監督ごめんなさいー!!

トム・ブラウン みちお

1984年12月29日生まれ、北海道出身。同じ高校の布川ひろきと2008年より活動を開始し、2009年に正式にコンビ結成。「M-1グランプリ2018」決勝で披露した“合体漫才”で注目を集め、現在「有吉の壁」（日本テレビ）などに出演している。「トム・ブラウン全国五大都市ツアー2022『がちょん十一郎』」も開催中。ケイダッシュステージ所属。

「スペル」（2009年製作）

「死霊のはらわた」で知られるサム・ライミが監督を務めた本作。ローン返済に苦しむ老婆から恨みを買い、呪文（スペル）を浴びせられた女性が過ごす恐怖の3日間が描かれる。さまざまな怪現象に見舞われるクリスティン・ブラウンを「ビッグ・フィッシュ」のアリソン・ローマン、彼女に呪いをかける老婆をローナ・レイヴァーが演じた。

※「スペル」はU-NEXTにて見放題で配信中