選者 / トム・ブラウン みちお「マリグナント 狂暴な悪夢」

文 / トム・ブラウン みちお（コラム）、田尻和花（作品紹介）

この映画はジェームズ・ワン監督の集大成

実はこの作品は、こがけんさんとジャガモンドの斉藤にオススメされて見た作品なんです。

その作品は、ジェームズ・ワン監督作品の「マリグナント 狂暴な悪夢」です！

前半のしっかりと練られた不安と恐怖！
後半の加速するエクスタシー！
終盤は誰も見た事のない世界へ連れていってくれます。

その感覚は味わったことがない、ピリピリと脳にシワが刻まれながら感じる恐怖。
こういうものがあるんだ！と初めて見る恐怖にエクスタシーを感じてしまうんです。
この「マリグナント」は、ホラーの歴史に燦然と輝く伝説の名作になって、今後ホラーを語る上で絶対に必要な作品になる事でしょう。

こがけんさんとジャガモンドの斉藤にも予告などは見ないで見た方が良い！ とにかく面白い！

と言われまして
あまりあらすじを読まないで映画をとにかく見てほしいのですが、簡単に言うと、妊婦の主人公は夫からDVをうけています。流産をした辛い過去がある主人公は、絶対にお腹の子供を守りたい。
そこで精神的にも暴力的にも支配してくる夫に抵抗を試みますが、夫の怒りを買って、壁に叩きつけられます。

その夜、ある夢を見て起き上がる主人公。
1階に降りると夫が亡くなっていました。

それから見る悪夢。
その悪夢と重なっていく現実。
そして後半のエクスタシーへと繋がっていきます。
僕のおすすめシーンは後半の警察署の留置場からラストまでです。

怖すぎてションベンをチビる！ でも、アクションシーンがかっこ良くてチビったことを後悔しない！ こんなの見たことないと歓喜する!!

見たことのない不思議な感覚になる映像。
恐怖を掻き立てられる演出。
ワクワクする構図。
なにもかも最高です。

見終わった後にこがけんさんに「マジ最高でした。歴史に残る名作ですねー！」と言ったら、「そうでしょー！」と返されて、二人で拳と拳をコツンと当てるくらい熱い映画です。
大事なことなのでもう一度言います。熱い映画です。
本当にこの映画はジェームズ・ワン監督の集大成だと僕は思いました。
「インシディアス」や「死霊館」等の暗くて気持ち悪くて見てると不安になる、最高のゴーストホラー。
そして「ソウ」や「デッド・サイレンス」等の人間が持つ本質的な気持ち悪さの描き方。
そして、「ワイルド・スピード SKY MISSION」や「アクアマン」等のハイパーアクション。
この三つの要素が合体した、ジェームズ・ワン監督史上最高の映画だと思います！


皆！
もちろん！
これは！
超オススメです！

トム・ブラウン みちお

1984年12月29日生まれ、北海道出身。同じ高校の布川ひろきと2008年より活動を開始し、2009年に正式にコンビ結成。「M-1グランプリ2018」決勝で披露した“合体漫才”で注目を集め、現在「有吉の壁」（日本テレビ）などに出演している。「トム・ブラウン全国五大都市ツアー2022『がちょん十一郎』」も開催中。ケイダッシュステージ所属。

「マリグナント 狂暴な悪夢」（2021年製作）

あるときから、“殺人を目の前で見てしまう”悪夢にさいなまれるようになったマディソン。そしてその連続殺人は、現実世界でも起こっていく。犠牲者が出るたびに殺人シーンを疑似体験する彼女は、やがて事件と悪夢の裏に秘められた謎に迫ることになる。
ジェームズ・ワンが監督を務め、アナベル・ウォーリス、マディー・ハッソン、ジョージ・ヤング、マイコール・ブリアナ・ホワイトが出演した。

「マリグナント 狂暴な悪夢」Blu-ray&DVDセット販売中 / デジタル配信中

税込価格：Blu-ray&DVDセット 4980円
発売元：ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
販売元：NBC ユニバーサル・エンターテイメント

※「マリグナント 狂暴な悪夢」はR18+指定作品