コミックナタリー PowerPush - 美少女戦士セーラームーン
20周年の盛り上がりはまだまだこれから!三石琴乃(声優)&おさBU(小佐野文雄氏・原作担当編集)、最新グッズをとことん語る
ガレージキットでお馴染み、ボークスが原型担当
おさBU 動かせる「S.H.Figuarts」に対して、来年3月には「フィギュアーツZERO」という無可動フィギュアが出ます。こちらは決めポーズを徹底的に美しく見せて、そのまま飾れる完成度が高いものとなっています。
三石 こっちはやっぱり男性向けなんですか?
おさBU どちらかというとそうですけど、女性の部屋にあっても全然おかしくないものだと思います。
三石 私、これぞ“フィギュア”っていう感じのセーラームーンも初めて見た気がします。当時ありましたっけ? いわゆる女の子向けの着せ替え人形や、フワフワのぬいぐるみはよく記憶に残ってるんだけど。
おさBU ガレージキット全盛期、1995~6年くらいはセーラームーンのものも山のように出てましたよ。ちょうど放送が始まった1992年は、「JAF-CON(ジャパンファンタスティックコンベンション)」っていうイベントが始まったりもした時期でした。それまではガレージキットと言ったら怪獣とかヒーローとか、男の子向けがメインだったけど、セーラームーンが出てきたことが、アニメキャラクターの市場が広がる契機になったそうです。この「フィギュアーツZERO」は、その時期にクオリティの高いガレージキット商品を出していたボークスさんという会社に原型を作っていただいています。
──クオリティが高い、というのはどういうところがですか?
おさBU ディテールがとにかく美しいんですよね。やすりを何度もかけて継ぎ目がまったくないところとか、スカートとかブーツにパールが微妙に入っていたり……。
三石 確かにキラキラしててキレイ。「おしおきよ!」ポーズでなく、このキューティームーンロッドを持ったポーズを選んだのはなんで?
おさBU 原型師さんが「セーラームーンだったらこのポーズが作りたい」っておっしゃったからだそうです。やりたいようにやっていただくのが、一番良いものができると思うので。今後もこのシリーズで企画が進行してます。特にマーキュリーはヤバい出来ですよ。本当に。
三石 ……それはおさBUさんの個人的な好みじゃないの?(笑)
おさBU いやいや!(笑) でもやっぱりファンの方からの人気は、セーラームーンがぶっちぎり一番です。
三石 またまたー。気を遣っていただかなくても大丈夫です!(笑)
おさBU 本当ですよ!(笑)コスチュームをそのままプリントした「なりきりセーラーTシャツ」っていうグッズが5戦士分あるんですが、やっぱりセーラームーンが一番売れて。次はヴィーナスで、あと3人は同じくらいだったみたいです。
──その人気の傾向って昔から変わらないんですか?
おさBU 時代によって少しずつ変化してきてますね。当時は後半にいくにつれて実はジュピターの人気がどんどん上がって、最終シリーズではもしかしたら一番なんじゃないかっていう勢いでした。
セーラー戦士5人は刺激を与え合える関係
──当時アニメを観ていて、5人がワイワイガヤガヤやってる日常シーンが毎回楽しみでした。
三石 セーラー戦士役の声優さんたちとは、プライベートとの境目もないくらい密な仲でしたね。5人で声優ユニットを組んで活動していて。
おさBU Moon ripsとかいうグループでしたよね。
三石 うーん微妙(笑)。……Peach Hipsですね!
おさBU あーら間違えた!(笑) ヤバい、大変失礼しました。
三石 あははは(笑)、いいんですいいんです。当時は声優イベントとかも、いまみたいにバックアップ体制がない環境だったので、稽古場や衣装、そして振り付け師の手配まで、全部自分たちでやって手作り感満載でした。頼れるネエさん達に助けられっぱなしだったけど……。
おさBU 皆さんだいたい20代の頃ですよね。
三石 そうですね。もちろん芝居でも役者根性がしっかりあるメンバーですので、「あっそう来るか、じゃあ私はこう出よう」って感じで、刺激を与え合える関係でした。
──長きにわたる「セーラームーン」シリーズの中で、演じていて一番印象的だったシーンってどこですか。
三石 ええと……ほたるちゃんがサターンとして覚醒する回(第125話「輝く流星!サターンそして救世主 )です。セーラームーンが自分の力を使えなくなってしまって、「変わってよ! 変わってよ!」って泣き叫ぶシーン。あそこは大変好きです。
おさBU なんで特にそこが好きなんですか?
三石 あのね、変な人って思わないで聞いてほしいんですけど……(笑)。
おさBU 大丈夫です(笑)。
三石 私が台詞を喋ってるのに合わせて絵が口パクしてくれてる感覚になるときがあるんですよ。普通だったら、映像の口パクに合わせて自分の呼吸を変えて喋る速度を調整するんです。そのシーンでは、私が思いっきり泣き叫んでいる通りに絵のほうが動いてくれるような体験をしたんですね。
おさBU 声優人生の中でそうした感覚は初めてだったんですか?
三石 うん、初めて体験したのが「セーラームーン」でした。
おさBU なんでそのシーンでそうなったんでしょうか。
三石 ねえ? 変でしょ?(笑) 仕事の神様が降りてきた、みたいなことかなあ。どのテイクを採用するか、最終的な判断は演出さんにお任せするんですけど、そのときはもう感情が昂っちゃって、「さっきの本番のテイクのほうが気持ちが乗ってた!」って、スタッフがいるブースのほうにわざわざ言いに行っちゃいました(笑)。
- 2014年3月発売予定
メーカー希望小売価格:9240円(税5%込)
全高:約190mm
材質:PVC、ABS製
セット内容
・本体 - 商品ページへ
- 発売中
メーカー希望小売価格:4410円(税5%込)
全高:約140mm
材質:ABS、PVC製
セット内容
・本体
・交換用表情パーツ 3種
・交換用左手首 3種
・交換用右手首 5種
・ルナ
・ムーンスティック 2種
・「ムーン・ティアラ・アクション」エフェクトパーツ
※初回封入特典として、2種の表情パーツが付属。 - 商品ページへ
- 発売中
メーカー希望小売価格:4410円(税5%込)
全高:約140mm
材質:ABS、PVC製
セット内容
・本体
・交換用表情パーツ 3種
・交換用右手首 4種
・HMDゴーグル付前髪
・ポケットコンピューター 2種 - 商品ページへ
- 2013年12月14日発売
メーカー希望小売価格:4410円(税5%込)
全高:約140mm
材質:ABS、PVC製
セット内容
・本体
・交換用表情パーツ3種
・交換用左手首 3種
・交換用右手首 5種
・交換用重ね手首 1種
・お札
・スタンド - 商品ページへ
- 2014年4月発売
メーカー希望小売価格:9504円(税8%込)
全高:約260mm
材質:ABS製
セット内容
・本体
・幻の銀水晶パーツ
・専用台座 - 商品ページへ
「美少女戦士セーラームーン」
1992年になかよし(講談社)で連載を開始した、武内直子原作の少女マンガ。TVアニメ、ミュージカル、実写ドラマとメディアミックス展開も華々しく、そのブームは国内に留まらず世界中に広がった。
©武内直子・PNP・東映アニメーション ©Naoko Takeuchi