「しらせ」の中は、本当に迷路みたいでした(花澤)
──おふたりとも最初は、南極に対して「寒そう」みたいなイメージしかないとコメントされていましたよね。
水瀬 そうでしたね。アニメを通じて南極のこと、観測隊の皆さんのことをたくさん知ったので、南極のイメージは変わりました。きっとまだ、知らないこともいっぱいあると思うんですけど。アニメの中でも、南極という場所の楽しさと同時に、一歩間違えれば……という厳しさも描かれていて。そういう場所で暮らす知恵みたいなものは、このアニメに関わっていなかったら知る機会がなかったかもしれないって思います。
──南極で暮らす知恵というと、例えばどんなのがありましたか?
水瀬 家屋と家屋がロープで繋がれている、とか。ブリザードが来ると本当に数メートル先も見えなくなるそうで、とにかく建物に入らなきゃいけないから、そういうときに掴まったり、ロープを伝っていったりするんだそうです。
花澤 理由を聞くと、ああ、そういうことなんだって思うよね。
水瀬 そう、1つひとつが経験しないと紡げない知恵というか。ロープのことも、家の近くでブリザードを体験して、怖い思いをした人がいるからこそ伝わってきたものだと思うので。だから、南極に初めて行った人って本当にすごいですよね。それこそ、砕氷船で氷を砕いて進むのもそうですけど、何もない場所に何かを作る、それを人間がやっているのかと思うと、改めて人の可能性というか、繋いできたものに感動します。
花澤 私は南極って過酷な状況で、生活するのも観測するのもとにかく大変なんだろうって漠然と思っていたんです。でも、そんな中でも南極料理人が作るごはんにわくわくしたり、誕生日をお祝いしたり……。
水瀬 南極観測船でも、みんなで大縄跳び大会をやったり(笑)。
花澤 そういうイベントごとがいっぱいあって、すごく楽しみながら生活している。極夜で、ずっと暗い時期もあるじゃないですか。そういう時期でもなるべく普段通りの生活をすることが、精神的にもいいことなんだろうなって思ったりしました。
──ラジオのリスナーには、南極クルーズに行ったことがあるという人もいましたよね。おふたりも、チャンスがあれば南極に行ってみたいと思いますか?
花澤 ここまで関わったら行ってみたいよね。
水瀬 行ってみたい!
花澤 実はDVDの映像特典用のロケで、「しらせ」の先代にあたる「SHIRASE5002」に乗ったんです。
水瀬 中を見せてもらって、これでみんな、南極に行ったんだなーって。
花澤 本当に、迷路みたいでした(笑)。
水瀬 甲板も広くてね。ここで艦上体育するんだーって。
花澤 あと、すごく機能的だったね。最新の「しらせ」はもっとそうなんでしょうけど、いろんなところに収納があったりとか、揺れたときに動かないようになっていたりとか。
水瀬 医務室とか、歯医者さんとか、病院的なところもあった。
花澤 歯医者さんあった(笑)。あのイスがちゃんと置いてあるんだよね。
──それは楽しみです。第6話には4人がドリアンを食べてみるエピソードも登場しますが、水瀬さんと花澤さんも食べたりされるのでしょうか。
花澤 なんとなく、食べざるを得ない雰囲気があるから、覚悟はしてるよね(笑)。
水瀬 それは……どこかのイベントでやろうよ。4人揃っているときにさ。ドリアンは果物の王様だから、人が多いところで食べたほうが王様も気分がいいんじゃないかな。
花澤 いのりちゃん、ドリアン側の気持ちを考えてるの?(笑) とりあえず、会場の人に「くさい!」って怒られそうだよね。
彼女たちの「ただいま」を見届けて(水瀬)
──最終話に向けての見どころを教えてください。
水瀬 終盤は報瀬ちゃんのお母さんへの思いだったり、それを受け止めて進んできた大人チームの……吟さん、かなえさんの思いだったりってところが軸になってきます。1人じゃなくてよかった、この4人でよかったと思うことが何度もあるし、互いに支え合うことで4人の絆もより一層深まっていく。そんな彼女たちを、「ただいま」まで見届けてもらえたらって思います。
花澤 南極観測隊全体のことでいうと、やっぱり民間だからという理由で苦労したり、事故もあったりして、本当に行くのが大変だったと思うんです。だけどそれを乗り越えて、「ざまーみろ」なんて言いながら、彼女たちは観測できている。これって南極だけでなく、いろんな人の身近な出来事にも通ずると思うんですよね。私たちでいうとアフレコとかもそうですけど、みんなで作り上げたものってずっと心に残る。ここでがんばったことが未来の自分の自信になるというか、これからもずっとずっと輝き続けるものになるんじゃないかな。何かをがんばってる人たちの心に、すごく響くんじゃないかと思うので、ぜひ最後まで観てほしいです。
水瀬 そのうえで、また第1話に戻っていただくと、より1人ひとりのキャラクターが持ってる強さだとか、成長とかをより感じていただけると思います(笑)。
──最後まで楽しみにしています。ちなみにおふたりが、どこかから帰ってきたとき一番に「ただいま」と伝えたい人は?
水瀬 私はやっぱり家族、中でもお母さんですかね。ちょっとお父さんかわいそうですけど(笑)、お母さんって私にとって一番超えられない存在というか、こういう人になりたいなって存在でもあるので、一番に元気な顔を見せたいなって思います。
花澤 私は……パパですかね。あっ、いのりちゃんといい感じに分かれたね。
水瀬 うん(笑)。
花澤 うちは母が割と自由奔放で、いろんなところに1人で出かけていくタイプなんですけど、父はどちらかというとのんびりしていて、いつも私を見守ってくれるような人。父が1人でお店をやっているというのもあって、ふらっと遊びに行けるし、相談事があるときも父のところに行ってしまいがちなので。たぶん「ただいま」も父に先に言いに行くのかなって思います。
- 「ダメプリ ANIME CARAVAN」
- 「ダーリン・イン・ザ・フランキス」
- 「だがしかし2」
- 「citrus」
- 「七つの大罪 戒めの復活」
- 「弱虫ペダル GLORY LINE」
- 「続『刀剣乱舞 -花丸-』」
- 「伊藤潤二『コレクション』」
- 「博多豚骨ラーメンズ」
- 「学園ベビーシッターズ」
- 「新幹線変形ロボ シンカリオン」
- 「アイドリッシュセブン」
- 「ポプテピピック」
- 「ゆるキャン△」
- 「BORUTO-ボルト-
-NARUTO NEXT GENERATIONS-」 - 「ブラッククローバー」
- 「『鬼灯の冷徹』第弐期」
- 「おそ松さん(第2期)」
- 「ラブライブ!サンシャイン!!(第2期)」
- 「妖怪アパートの幽雅な日常」
ほか
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- 放送情報
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- AT-X:毎週火曜20:30~
- TOKYO MX:毎週火曜23:00~
- BS11:毎週火曜23:30~
- MBS:毎週火曜27:00~
- スタッフ
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- 原作:よりもい
- 監督:いしづかあつこ
- シリーズ構成・脚本:花田十輝
- キャラクターデザイン・総作画監督:吉松孝博
- アニメーション制作:MADHOUSE
- キャスト
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- 玉木マリ:水瀬いのり
- 小淵沢報瀬:花澤香菜
- 三宅日向:井口裕香
- 白石結月:早見沙織
- 藤堂吟:能登麻美子
- 前川かなえ:日笠陽子
- 鮫島弓子:Lynn
- 高橋めぐみ:金元寿子
- 玉木リン:本渡楓
- 白石民子:大原さやか
- 迎千秋:てらそままさき
- 財前敏夫:松岡禎丞
- 氷見大:福島潤
- 轟信恵:阿澄佳奈
- 佐々木夢:遠藤綾
- 安本保奈美:小松未可子
- 小淵沢貴子:茅野愛衣
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- 宇宙よりも遠い場所 1
- 2018年3月28日発売 / KADOKAWA
-
[Blu-ray Disc] 9720円 / ZMXZ-11901
-
[DVD] 8640円 / ZMBZ-11911
- 水瀬いのり(ミナセイノリ)
- 1995年12月2日生まれ、東京都出身。2010年、「世紀末オカルト学院」の岡本あかり役でデビュー。2013年に「恋愛ラボ」で棚橋鈴音の声を担当したことで注目を集め、以後「ご注文はうさぎですか?」のチノ役、「がっこうぐらし!」の丈槍由紀役、「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」のヘスティア役など数々の作品で主要キャラクターを担当する。2015年12月の20歳の誕生日にはソロ歌手としてデビュー。現在までにシングル5枚、アルバム1枚をリリースしている。近年の出演作に「信長の忍び」の千鳥役、「Re:ゼロから始める異世界生活」のレム役、「少女終末旅行」のチト役など。
- 花澤香菜(ハナザワカナ)
- 1989年2月25日生まれ、東京都出身。2006年放送の「ゼーガペイン」でヒロインのカミナギ・リョーコ役に抜擢され、その後も「To LOVEる -とらぶる-」の結城美柑役、「化物語」の千石撫子役、「海月姫」の倉下月海役などの人気キャラクターを演じる。そのかたわら多くの作品でキャラクターソングを歌い、2011年放送の「ロウきゅーぶ!」では声優ユニット「RO-KYU-BU!」のメンバーとしても活躍。2012年4月にソロデビューを果たし、現在までにシングル12枚とアルバム4枚をリリースしている。近年の出演作に「3月のライオン」の川本ひなた役、「恋と嘘」の高崎美咲役、「夜は短し歩けよ乙女」の黒髪の乙女役など。