コミックナタリー PowerPush - ヤングマガジン サード

「じゃない方のヤンマガ」とは? 三田紀房×三島衛里子が高校野球&戦争トーク

新増刊ヤングマガジン サードとは?

グラビアやヤンキーもののイメージが強い週刊青年誌・ヤングマガジンが、まったく新しい新増刊を立ち上げた。ヤングマガジン、月刊ヤングマガジンに続く「第3のヤンマガ」となる同誌では、これまでのイメージを覆し、「高校球児ザワさん」で知られる三島衛里子や、「アポカリプスの砦」のイナベカズらを連載陣に迎え、マンガ読みに向けたラインナップを届けていく。また月刊アフタヌーン(講談社)にて連載されていた平本アキラ「俺と悪魔のブルーズ」もこの度復活を果たした。

ヤングマガジン サード Vol.1 ラインナップ

三島衛里子「ヨーソロー!! ―宜シク候―」
三島衛里子
「ヨーソロー!! ―宜シク候―」
空母艦載の零戦搭乗員・戸澤一飛曹は、戦争の日々を海と空の上で過ごしている。仲間たちとともに、時には怒り、時には笑い、時には物思いに耽りながら。そんな若き青年たちの日常を、「高校球児ザワさん」で知られる三島衛里子が描き出す、70年前の青春群像譚だ。
とみすず「土俵を駈ける」
とみすず
「土俵を駈ける」
コミティア出身の新鋭・とみすずが描く相撲マンガ開幕! 舞台は青森県弘前にある岩木山高校。そこでは入学早々、相撲部を新設しようとする少年・三上直登がいた。彼の父は元力士の弘の里関。亡き父の思いを継いだ少年の青春が繰り広げられる。
イナベカズ 原案協力:浅乃帆翔「ロックミー アマデウス」
イナベカズ 原案協力:浅乃帆翔
「ロックミー アマデウス」
音大付属高校に通っているのに、モーツァルトの曲もろくに知らない主人公・響音哉は、ある日事故でトラックに轢かれてしまう。死を覚悟したそのとき、目の前に眼球に似た奇妙な物体が出現。音哉は無傷で生き延びた。しかし、退院直後から聞こえるはずのない“呼び声”が聞こえはじめる音哉。逃げ出した彼の前に現れたものとは? 「アポカリプスの砦」で知られるイナベカズが、クラシック音楽×バトルマンガに挑む。
平本アキラ「俺と悪魔のブルーズ」
平本アキラ
「俺と悪魔のブルーズ」
伝説的ブルーズマン、ロバート・ジョンソンの「クロスロード伝説」をモチーフとし、平本アキラが2004年から2008年まで月刊アフタヌーン(講談社)にて連載していたサスペンスが復活! 1929年、米国ミシシッピ州。ブルーズマンを夢見る男・RJは、ある夜、十字路で“奇妙な男”と出会い、驚異的なギターの腕を手に入れる。それと引き換えに妻と子供を失ったRJは家を追われる。彼を利用しようとする悪党・クライドとともに、彼はあてどない旅に出た。
茂木清香「眠れる森のカロン」
茂木清香
「眠れる森のカロン」
ふしぎな森の奥にある、開けてはいけない門がある。好奇心に負けて足を踏み入れたら最後……? 「pupa」の茂木清香が描くスウィーティ・ホラー。
原作:大清水さち 漫画:ヤス「腐らんす日記」
原作:大清水さち 漫画:ヤス
「腐らんす日記」
パリを舞台に、オタク少女たちが部屋にこもってオタク話に花を咲かせる日常コメディ。「じょしらく」のヤスが大清水さちを原作に迎え、遠き日本に思いを馳せ、キャラ議論に勤しむ少女たちを描く。
小説:朝霧カフカ イラスト:鳥羽雨 メカニックデザイン:貞松龍壱「ギルドレ」
小説:朝霧カフカ イラスト:鳥羽雨
メカニックデザイン:貞松龍壱

「ギルドレ」
「文豪ストレイドッグス」の朝霧カフカによる本格SFバトル小説。1年半前、世界を正体不明の生体兵器「敵(エネミーズ)」から救うも、記憶を失ってしまった主人公・神代カイルを描く。
柊裕一「ありそうでNASA荘」
柊裕一
「ありそうでNASA荘」
月面実験基地に取り残されたアリスとエルは、月で育つうちに自分たちを地球と戦うオーヴィタル星人と勘違い。さらに2人が東京下町・月島に降下したことで、自称宇宙人と下町住民の日常が幕開ける。「ゾンビッチはビッチに含まれますか?」の柊裕一が描くSFコメディ。
漫画:荒木宰 原作:至道流星「大日本サムライガール新党」
漫画:荒木宰 原作:至道流星
「大日本サムライガール新党」
原作は星海社から刊行されているライトノベル。日本政治の頂点に独裁者として立つことを目標とする美少女・神楽日毬が、広告代理店・蒼通の若手社員とタッグを組み、まずはアイドルスターとして有名になろうと奮闘する。
原作:夢枕獏 漫画:雨依新空「ヴィラネス -真伝・寛永御前試合-」
原作:夢枕獏 漫画:雨依新空
「ヴィラネス -真伝・寛永御前試合-」
夢枕獏が小説現代(講談社)にて連載している「真伝・寛永御前試合」のコミカライズ。各地の強者たちが江戸城に集結し、将軍の目前で果たし合いをするまでのドラマが、雨依新空の大胆な解釈を加えて描かれる。
鈴木小波「ホクサイと飯さえあれば」
鈴木小波
「ホクサイと飯さえあれば」
ハナムラ「おとりよせミッドナイト」
ハナムラ
「おとりよせミッドナイト」
麦盛なぎ「のーぷろぶれむ家族」
麦盛なぎ
「のーぷろぶれむ家族」
武東宗哉「擬人家」
武東宗哉
「擬人家」
毛魂一直線「お兄ちゃんは死んでない」
毛魂一直線
「お兄ちゃんは死んでない」
iwaki「さよならガーデン」
iwaki
「さよならガーデン」
えだお「つきがきれいですね★」
えだお
「つきがきれいですね★」
原作:Chihaya 作画:koma「ロリクラ☆ほーるど」
原作:Chihaya 作画:koma
「ロリクラ☆ほーるど」
青木優「シンギュラー」
青木優
「シンギュラー」
ペトス「亜人ちゃんは語りたい」
ペトス
「亜人ちゃんは語りたい」
「ヤングマガジン サード Vol.1」 / 2014年9月5日発売 / 650円 / 講談社
「ヤングマガジン サード Vol.1」
ラインナップ
巻頭カラー
とみすず「土俵を駈ける」
巻中カラー
イナベカズ(原案協力:浅乃帆翔)「ロックミー アマデウス」
茂木清香「眠れる森のカロン」
三島衛里子「ヨーソロー!! ―宜シク候―」
朝霧カフカ(イラスト:鳥羽雨 メカニックデザイン:貞松龍壱)「ギルドレ」
平本アキラ「俺と悪魔のブルーズ」
三田紀房「砂の栄冠(19)」 / 2014年8月6日発売 / 607円 / 講談社
三田紀房「砂の栄冠(19)」
作品紹介

「ドラゴン桜」の鬼才が久々に描く、涙と汗の高校野球ドラマ!

埼玉県西部、樫野市にある県立樫野高校では、学校創立100年の記念イヤーに野球部が夏の選手権・決勝戦にコマを進め、まさに甲子園まであと一歩! ナインも生徒も教師もOBも栄冠へ一丸となっていた……!

三島衛里子(ミシマエリコ)

1982年11月5日生まれ。大学在学中にデビューし、2008年よりビッグコミックスピリッツ(小学館)にて初連載「高校球児ザワさん」をスタート。高校の硬式野球部を舞台に、唯一の女子選手の日常を描き人気を博す。同作は第2回サムライジャパン野球文学賞大賞を受賞。2012年からはエレガンスイブ増刊もっと!(秋田書店)にて「私立ブルジョワ学院女子高等部・外部生物語」を連載。2014年よりヤングマガジン サード(講談社)にて、3作目の連載となる「ヨーソロー!! ―宜シク候―」をスタートさせる。

三田紀房(ミタノリフサ)

1958年1月4日岩手県北上市生まれ。1988年モーニング(講談社)にて「Eiji's Tailor」でデビュー。1997年に週刊漫画ゴラク(日本文芸社)で「クロカン」、1999年には別冊ヤングマガジン(講談社)にて「甲子園へ行こう!」の連載を開始する。2作品とも高校野球の知られざる裏ワザを描いて話題となった。2003年、モーニングにて「ドラゴン桜」をスタート。東大入試をテーマに、具体的な勉強法を描いて大ヒット。2005年にドラマ化され、第29回講談社漫画賞および文化庁メディア芸術祭マンガ部門の優秀賞を受賞した。2010年からはヤングマガジンにて、高校野球と金をテーマにした「砂の栄冠」を、2013年よりモーニングにて投資をテーマにした「インベスターZ」を連載している。