ゲーセンだとヒールは絶対に履かないけど
──古川さんには「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」「コードギアス 反逆のルルーシュ」「交響詩篇エウレカセブン」「魔法のプリンセス ミンキーモモ」のアイテムを取り入れた4つのコーディネートを身につけていただきましたが、それぞれ感想を聞かせてください。
「攻殻機動隊」のコーディネートはジャケットを使ったポージングも相まって、モデルさんになった気分で撮影に挑ませてもらいました(笑)。これほどのミニスカートを履くのも久しぶりで、気分の上がるコーディネートだったなと思います。
──Tシャツのカラーがモノトーンだったので、プリントも主張しすぎてない印象でした。
確かにそうですね。足元に蛍光カラーの差し色も入っていて、すごくオシャレに「攻殻機動隊」を楽しめました。
──シースルーの袖が印象的だった「エウレカセブン」のコーデはいかがでしょうか。
すごく特徴的な袖でしたね! とはいえ「攻殻機動隊」や「コードギアス」のカッコいいコーデと比べると、普段の私にちょっと近いかなと。Tシャツのボディが白だったのと、プリントの色合いも鮮やかで、夏っぽく爽やかに着こなせたんじゃないかと思います。メイクさんと髪型をどうするか相談して、ハーフアップでツインのお団子にしたいですってオーダーさせてもらいました。
──「コードギアス」のコーディネートはパンツスタイルが目を惹きました。
たぶん今回着させてもらった4つの中で、一番いつもの自分と離れたコーディネートだったんじゃないかなと思います。私のようにゲームセンターによく行くタイプの人間からすると、普段お外に行くときは絶対にヒールを履かないんですよ。なぜかっていうと、音ゲーとかをするときに目線が変わらないほうがいいから(笑)。高いハイヒールとか、パンツスタイルも普段はあまりないので新鮮でした。
──「ミンキーモモ」のコーデはTシャツがクリーム色でしたね。「VIDESTA」で展開しているTシャツは黒か白のボディが多いので、珍しいなと思ってチョイスさせていただきました。
かわいかったですね。スタイリングもでんぱ組.incの古川未鈴にかなり寄った感じというか。髪型も前髪ぱっつんでツインテールにしてもらったんですけど、「大丈夫かな、アキバ感出すぎてないかな!?」って言いながらスタイリングしてもらってました(笑)。いい意味で、一番私らしく着られたコーディネートかなと。
ルルーシュの「だから!」をTシャツにしてほしい
──古川さんは、「攻殻機動隊」と「コードギアス」がお好きだそうですね。
はい。確か私、「攻殻機動隊」のTシャツを着るならこれがいいってワガママ言ったじゃないですか(笑)。
──いやいや(笑)。撮影で着用いただくアイテムはこちらからご提案しましたが、それとは別のデザインをお選びになりましたよね。
私、「攻殻機動隊」の中で好きな言葉があるんです。それは「我々の間には、チームプレーなどという都合のよい言い訳は存在せん。あるとすればスタンドプレーから生じる、チームワークだけだ」っていうセリフなんですけど、なんかすごくでんぱ組っぽいなって思うんですよね。「攻殻機動隊」のキャラクターはそれぞれがなんらかのスペシャリストですけど、でんぱ組も1人ひとりが活躍してチームが成り立っているみたいな。Tシャツのデザインを見させていただいたときに、そのセリフが一番表現されているのが今回選んだ1枚だなと思ったんです。あと唯一“笑い男”のマークが入っているのも気に入って、絶対にこれが着たいとお願いしてしまいました(笑)。
──そうだったんですね。
「コードギアス」のほうは、人生の中で5本の指に入ってくるぐらい好きなアニメで。ハマったきっかけというと、第1話の終盤にルルーシュがギアスの力に目覚めて人を殺してしまったわけですよ。「ああ、俺はなんてことをしてしまったんだ」ってワナワナするんですけど、ラストの0.5秒くらいでニヤっとして「だから!」って言うんです! それがもう、当時観ていた私は「この時代にまた新しいダークヒーローが生まれた……!」って鳥肌立つぐらいゾワッとしちゃって。そこから私はルルーシュのトリコなんです。
──「VIDESTA」から発売されている「コードギアス」のグッズも、どれもルルーシュにフィーチャーしたデザインです。
今回グッズになっているのって、ルルーシュのカッコいい部分が切り取られているなと感じて。もちろんルルって頭脳派でカリスマ性があるところが魅力ではあるんですけど、それが際立つのは学園生活でのちょっとダメダメな一面があるからこそだと思うんです。だから今度はルルーシュと一緒に、シャーリーとかナナリーとかカレンもいるバージョンのデザインも欲しいなって(笑)。
──要望ですね(笑)。
「だから!」のシーンもぜひグッズ化してほしいです(笑)。右頬に血を付けながら、ニヤっとしてるあの表情を……!
サコッシュで3時間は潰せます
──「VIDESTA」のグッズは包装にもこだわっていて、飾っても楽しめるのが魅力のひとつなんです。例えば「攻殻機動隊」のコーデで着ていただいたTシャツは、VHSをモチーフにしたポーチに収納されてるんですよ。
あ、本当だ!
──「エウレカセブン」や「コードギアス」のTシャツは、レコードのパッケージを模して梱包されているんです。
これポスター代わりになりますね。窓際とかテレビの横に立てかけておきたい。
──中を開けていただくと、Tシャツの型崩れを防ぐ厚紙もレコードがモチーフになっていて。もしかしたら捨てられるかもしれないものまで作り込まれているという。
でもこういうこだわりって大事だと思います。パッケージひとつでグッズに対する思い入れがさらに増したりするので。
──こだわりといえば、「攻殻機動隊」のコーデで身につけていただいたサコッシュも面白くって。リバーシブルなんですが、表面ではVHSのパッケージが、裏面では中身のカセットテープが忠実に再現されているんです。
パッケージの面は声優さんやスタッフの名前も書いてあるんですね。私、アニメのクレジットで「山ちゃん出てるじゃん!」「音楽は菅野よう子さんなんだ」「この監督って、あのアニメも作ってた人なんだ!?」って発見するのが好きなんです。ずっと見てられるから、集まる人が集まったらサコッシュだけで3時間は潰せると思います(笑)。
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