ストーリー
第3次世界大戦でS連邦が使った「氷素爆弾」により凍りついた地球。シェルターに閉じ込められ100年後に蘇った少年が見たのは、氷素爆弾の被害から立ち直り、科学文明の発達したユートピアとして再建された地球だった。終末SFとして現代にも通じる名作。
藤子ワールドの原点がここに 幻の単行本、ついに完全復刻
「UTOPIA」扉ページ
1953年に鶴書房から出た、藤子不二雄の最初で最後の描き下ろし単行本。原本は足塚不二雄名義で発表され、表紙は大城のぼるが執筆、別のマンガ家の作品とのカップリングで出版された。これまで2度の復刻では表紙が新たに描かれ、カップリング作品も省いた形での出版となっていたが、今回は初の完全復刻。オークション落札価格400万円以上とも言われる超レア本が蘇る。
藤本弘と安孫子素雄の共同ペンネーム。安孫子が藤本が通っていた高岡市立定塚小学校に転校してきたのが縁で付き合いが始まる。手塚治虫の「新宝島」の影響を受けて、本格的にふたりでマンガを描き始める。1951年「毎日小学生新聞」に連載した「天使の玉ちゃん」でデビュー。足塚不二雄名義を経て藤子不二雄のペンネームで合作を続け、87年にコンビを解消。その後は、藤子・F・不二雄、藤子不二雄(A)としてソロ活動を行う。96年に藤子・F・不二雄が逝去。合作の代表作に「オバケのQ太郎」、Fの代表作に「ドラえもん」、(A)の代表作に「忍者ハットリくん」など多数。
資料性が高い稀少マンガの復刻を手がけているプロダクション。これまでに復刻を行った作品は手塚治虫「新寳島」「手塚治虫創作ノートと初期作品集」、水木しげる「恐怖の遊星魔人」、織田小星作・樺島勝一画「正チャンの冒険」など約200点。
また書籍の出版、および書籍・雑誌 の企画・編集受託・校正受託、地図(日本、世界)の編集制作を請けおっている。