コミックナタリー Power Push - 「To LOVEる-とらぶる-ダークネス」
「脱がせる画集」第2弾はギミック満載、豪華絢爛な「Harem Gold」
美麗な絵柄はもちろん、常に最先端を行くお色気描写で読者を魅了してやまない、漫画・矢吹健太朗、脚本・長谷見沙貴「To LOVEる-とらぶる-」。シリーズ連載開始から、今年で10周年を迎える。これを記念し2012年発売の「To LOVEる-とらぶる-ダークネス画集 Venus」に続く画集第2弾「Harem Gold」が刊行された。
コミックナタリーでは刊行記念として、「脱がせる画集」と銘打たれ、ARを使ったギミックなども盛り込まれた同書の特徴を解説。また作者から届いたコメントも紹介する。
文 / 宮津友徳
「Harem Gold」に盛り込まれた仕掛けを徹底解説!
そのタイトル通り、豪華絢爛に煌めく黄金細工を身にまとったヒロインたちが表紙を飾る「Harem Gold」には、2012年発売の画集「Venus」以降にジャンプスクエアやジャンプSQ.19にて発表された「ダークネス」のカラーカットを一挙に収録。描き下ろしイラスト、鉛筆画も収められており、矢吹健太朗によるコメンタリーも掲載される。このほかさまざまなギミックや初回特典も。
Point1 ケースやカバーを外すと?「脱がせる画集」が再び
クリアケースやカバーを外すとヒロインたちの肌が露わになる、「脱がせる画集」として話題を集めた「Venus」。もちろん「Harem Gold」にも同様の仕掛けが施されている。黄金細工をまとったモモ、ヤミ、ララ、春菜たちがカバーの下でどのような姿をして待っているのか、実際に外してチェックしよう。
Point2 タロットカードが初回分に!巻頭ページにも仕掛けが……
巻頭ページのイラストは矢吹健太朗描き下ろし。クリアシートに描かれているため、ページをめくるたびキャラクターの衣服や下着が取り払われていく。このほか2枚のロングピンナップが綴じ込まれており、初回出荷分には魔術師に扮したモモのタロットカードも付属。カードのイラストももちろん矢吹の描き下ろしだ。
矢吹健太朗コメント
- Q.「To LOVEる-とらぶる-」シリーズの10周年、それに合わせた画集の発売に寄せてファンの方々にメッセージをお願いします。
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お色気イラストなんて描いたこともなく、色々と手探りで始めた作品でしたが、まさか10年も続くシリーズになるとは思いませんでした。
週刊で一度は結末を迎えたのにダークネスとして再開できたのも、ファンの皆さんの応援があったからこそで、本当に感謝しています。いくら自分が続けたくても読んでくれる人がいなければ絶対無理ですから。
今回の画集ではそんなファンの皆さんに楽しんでもらえるように、できる限りギリギリまで色々やってみました。AR機能を使ったりとか全力でおバカなことやってますんで、「To LOVEる-とらぶる-」は相変わらずだな!と笑ってもらえると嬉しいです。
- Q.「To LOVEる-とらぶる-ダークネス」にはヒロインたちの刺激的なお色気シーンが多数登場しますが、シチュエーションなどのネタはどのように決めているのでしょうか。またお色気シーンを描写する上でのポイントがあったら教えて下さい。
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大筋のシチュエーションは脚本の長谷見先生と電話であーだこーだと話して、そこで決めておいて、原稿を描きながら何かもっとインパクト出せないかなーとお色気シーンだけ空白にしたまま数日考えて、思いついたらシチュエーションを追加して描くこともあります。
お色気シーンを描くときには必ずこの絵のポイントはここ!と決めてから構図を考えて、身体のラインだけでなくヒロインの表情や流れる汗の位置など細かい所まで納得いくまで描き直しています。汗や水滴は描く位置によってはグッと絵が艶っぽくなるんで気が抜けないです。
- Q.今後更に掘り下げたいキャラクターや、描いてみたいシチュエーションはありますか。
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お話の進行上、現在メインになってるネメシスや主人公でもあるモモは当然として、最近やった総選挙で上位になった里紗や、美柑の友達、初期からいるモブの新井紗弥香とか、そういう所も掘り下げられるといいんですけどね。余裕があるかはちょっとわかりませんが…。
描いてみたいシチュエーションは…うーん、色々これまでやりまくっているので、何か今までにやっていない事がないか模索したいです(笑)最近なかなか監視の目が厳しいんでがんばります。
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- 矢吹健太朗「To LOVEる-とらぶる-ダークネス画集 Harem Gold」/ 2016年5月2日発売 / 3780円 / 集英社
- 矢吹健太朗「To LOVEる-とらぶる-ダークネス画集 Harem Gold」
金色に煌めく美の饗宴
「To LOVEる-とらぶる-」シリーズ連載10周年記念!
- カバーを外すと……!? あの衝撃の「脱がせる画集」再び!!
- 前画集「Venus」後のカラーイラストを大増量で一挙収録!!
- めくるたびに服が外れる、描き下ろしクリアピンナップ!!
- 大迫力の超ロングピンナップを2枚とじ込み!!
- 描き下ろしに加え、鉛筆画、著者コメンタリーも大充実!!
矢吹健太朗(ヤブキケンタロウ)
1980年2月4日高知県高知市生まれ。1998年週刊少年ジャンプ増刊赤マルジャンプ(集英社)にて「邪馬台幻想記」でデビュー。1999年に週刊少年ジャンプ(集英社)にて、同作の連載をスタートさせる。2000年には同誌にて「BLACK CAT」を連載し、2005年にはアニメ化も果たした。翌年、脚本に長谷見沙貴を迎え「To LOVEる-とらぶる-」を連載開始。同作はアニメ化やゲーム化など数々のメディアミックスも行われ、2010年からはジャンプスクエア(集英社)にてスピンオフにあたる「To LOVEる-とらぶる-ダークネス」が連載されている。