P.A.WORKSのオリジナルアニメ「SHIROBAKO」は、架空のアニメ制作会社・ムサニこと武蔵野アニメーションを舞台に、アニメ業界で働く人々の姿をリアルに描いた群像劇だ。2014年10月から2015年3月にかけて放送されたTVシリーズは、「アニメ制作がよくわかるアニメ」としてアニメファンのバイブルとなったのみならず、一癖も二癖もある制作スタッフたちを時には鼓舞し、時には頭を下げながら渡り歩く制作進行・宮森あおいの姿や、あらゆる仕事に共通する人間関係の難しさを丁寧に描いたストーリーが、業界内外問わず多くの人から共感を呼んだ。
そんなTVシリーズの4年後を描くのが、2月29日に公開される劇場版「SHIROBAKO」。ナタリーでは公開を記念して、本作のプロデューサーであるP.A.WORKSの代表取締役・堀川憲司と、各方面のアニメ関係者との全4回にわたる対談企画を実施する。堀川曰く、「自分たちの状況がそのまま作品に反映される」という「SHIROBAKO」。それでは現在のアニメ制作を取り巻く状況とは、いったいどんなものなのか。本連載を通じて、映画への期待を膨らませてほしい。
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宮森あおい(CV:木村珠莉)
アニメーション制作会社・ムサニこと武蔵野アニメーション所属。TVシリーズではムサニにとって7年ぶりの元請作品「えくそだすっ!」で制作進行を務め、続く人気マンガ原作の「第三飛行少女隊」では制作デスクとして奔走した。明朗快活でいつも前向きな性格だが、壁にぶつかると人形のミムジーとぬいぐるみのロロが登場し、心の声を代弁する。大好物はドーナツ。
2020年2月27日更新