コミックナタリー PowerPush - 聖☆おにいさん
祝・映画化! 中村光、森山未來&星野源が登場! 聖地巡礼マップで立川へ
中村光がモーニング・ツー(講談社)にて連載している「聖☆おにいさん」のアニメ映画が、5月10日に公開される。イエス役に森山未來、ブッダ役に星野源といった豪華キャスティングも話題のひとつだ。
コミックナタリーでは映画化を記念した特集記事を展開。中村が原作を語る1問1答や、森山と星野へのキャストインタビュー、そしてイエスとブッダが暮らす立川にスポットを当てた「立川聖地巡礼マップ」をお届けする。
取材・文/坂本恵 インタビュー撮影/仮屋千映美
中村光が創作の秘密を明かす1問1答インタビュー
- Q1.
連載から6年以上が経ちましたが、当初に比べて変わってきていることがあれば教えてください。
キャラの数はどんどん増えていますが、作品の雰囲気は変わらないようにするのが大事だと思っているので、維持するのに苦労しています。
- Q2.
ギャグのネタは、どこから着想を得ているのでしょうか?
日常で体験したことを元にするようにしています。自分が体験したことをブッダとイエスならどうするか、というところからネタにしています。
- Q3.
ブッダとイエスのTシャツで、お気に入りはありますか?
やっぱりろばが好き
- Q4.
8巻まで巻数を重ね、キャラクターも増えてきました。お気に入りのキャラクターや、描きやすい・動かしやすいキャラクターはいますか?
動かしやすいのはペトロ・アンデレの漁師兄弟です。
- Q5.
キャラクターそれぞれのイメージソングを教えてください。ちなみに2008年のインタビューでは、イエスのテーマソングはフィッシュマンズの「いなごが飛んでる」だと答えていらっしゃいました。
今はキャラを描く時に特定のテーマソングを決めていないんですが、漁師兄弟だけはケイジャン・ダンス・パーティです。外国人の若者というイメージなんです。
- Q6.
影響を受けた作品や作家さんを教えてください。
ギャグではうすた京介先生。「聖☆おにいさん」を始める前にモーニングのギャグはどんなのかと思い「誰も寝てはならぬ」を読んでいました。
映画入場者にはブックレットをプレゼント!
映画「聖☆おにいさん」の入場者には、ブックレット「聖☆おにいさん ネ申話 ~降臨前夜~」が先着でプレゼントされる。ブックレットには中村による単行本未収録のマンガやイラストギャラリーに加え、アフレコレポートやインタビューなどを収録。表紙イラストは中村の描き下ろしだ。数量限定なので、希望者は早めに劇場へ足を運ぼう。
- アニメ映画「聖☆おにいさん」 2013年5月10日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国公開
あらすじ
ダジャレやお笑いをこよなく愛し、新しいモノ好きな浪費家イエスと、自分とお金に厳しく、シルクスクリーンでTシャツを作るのが大好きなブッダ。世紀末を無事に終えた2人は、東京・立川のアパートをシェアし、日本の四季を堪能しながら下界でバカンスを過ごしていた。2人はマイペースに日常生活をエンジョイしているが、ついつい神パワーを発揮し、あちこちでセイントな奇跡を起こしてしまう。そんな“最聖”コンビと、大家の松田さんや近所の子供たち、ハッスル通り商店街の面々も交えた、立川デイズ。それはまさに聖人級のミラクルな笑いに満ちていた――!
中村光(なかむらひかる)
1984年4月21日生まれ、女性。2001年「海里の陶」で月刊ガンガンWING(スクウェア・エニックス)にてデビュー。2002年、同誌にてショートギャグ中心の「中村公房」を連載する。続いて2004年、ヤングガンガン(スクウェア・エニックス)で「荒川アンダー ザ ブリッジ」、2006年には「聖☆おにいさん」をモーニング・ツー(講談社)にて連載開始。シュールさとまったり感をうまく調和させたギャグで注目を得ている。