コミックナタリー PowerPush - 中道裕大「放課後さいころ倶楽部」
アナログゲーム×女子高生マンガ登場! 作者によるおすすめゲーム紹介も
「放課後さいころ倶楽部」作者推薦! 中道裕大“推しゲーム”4撰
今まで100種類以上のゲームをプレイしてきたという中道。そんな中道に好きなゲームを4つ挙げてもらい、その魅力について語ってもらった。マンガを読んでゲームをやってみたいと思った読者は、これを参考に始めてみては。
カルカソンヌ Carcassonne
作者:クラウス=ユルゲン・ヴレデ
プレイ人数:2~5人
「カルカソンヌ」とは城塞都市として知られるフランスの町。道路や都市が描かれたタイルをめくってつなげていき、そこにコマを置くことで陣地を取っていく。2001年にドイツゲーム大賞1位を獲得し、世界選手権も行われている人気ゲーム。
僕が今一番ハマっているゲームです。年に1度日本選手権があるんですが、それに優勝すると今度は、ドイツのエッセンで行われている世界選手権に出ることができます。みんなでエッセンを目指しましょう!(笑)
ラブレター Love Letter
作者:カナイ セイジ
プレイ人数:2~4人
姫を最高位とする8種類16枚のカードを使い、より高位のカードを求めていくゲーム。カードには種類によって様々な機能が用意されているので、それらをうまく使うことが勝負の鍵だ。
カナイ セイジさんという、日本人のゲームデザイナーによるゲームです。短ければ30秒ほどで勝負が着くこともあるくらいの、さくっと遊べる切れ味のよさが魅力です。
ドメモ DOMEMO
作者:アレックス・ランドルフ
プレイ人数:2~5人
1から7までの数字が書かれたタイルを使う推理ゲーム。自分には見えないようにした手札の数字を、すべて言い当てれば勝ち。場に出ているタイルと、相手の数字や言動から自分の手札を読んでいく推理力が要求される。
タイルは数字が並んでいるだけですごく地味なんですが、見た目にだまされてはいけません。プレイしてみるとすごく面白い、逆見た目詐欺なゲームです(笑)。
ごきぶりポーカー Kakerlakenpoker
作者:ジャック・ゼメ
プレイ人数:2~6人
ごきぶりやハエなどの、害虫が描いてあるカードを使ったブラフ(だまし合い)ゲーム。カードの種類を当てることで相手にカードを押し付け、一定数たまったプレイヤーが負けとなる。裏のかきあいを勝ち抜き、相手に害虫を押し付けていこう。
僕が最初に手に入れた、原点とも呼べるゲームです。シンプルなルールからは想像もつかない、複雑な心理戦が生まれるところが最大の魅力。全てのゲームの中で一番プレイしていると思います。
春の京都─────
見知らぬ街に引っ越してきた女子高生の綾。
ひょんなことから彼女と友達になった、引っ込み思案な同級生の美姫。
ある日の放課後、2人がクラスの委員長の翠の後をこっそりつけて辿り着いたのは、
アナログゲーム専門店…その名も「さいころ倶楽部」!!
思わずやってみたくなる、本場ドイツのボードゲームも満載。
「楽しい」を探す少女たちと、心躍るゲームの世界へようこそ!!
中道裕大(なかみちひろお)
京都府北桑田郡出身。AB型。2002年、「風」にて第50回小学館新人コミック大賞を受賞し、同年に少年サンデー超8月号(小学館)に同作が掲載され、デビュー。2006年より週刊少年サンデー(小学館)にて「ハルノクニ」を連載開始。その後、ゲッサン(小学館)に移籍し2009年より「月の蛇~水滸伝異聞~」を連載。「放課後さいころ倶楽部」がゲッサン移籍後、2作目の連載となる。