コミックナタリー PowerPush - るーみっくわーるど35~SHOW TIME & ALL STAR~

全作品のカラー画集&圧倒的データ量の大事典! 自宅訪問、35年の軌跡追うロングインタビュー

高橋留美子の画業35周年を記念したBOXセット「るーみっくわーるど35~SHOW TIME&ALL STAR~」が、小学館より6月18日に発売される。多数のカラーイラストを収めた画集、各作品のデータを集め微に入り細に入り解説した大事典、未単行本化作品の初収録と、豪華極まる内容だ。

コミックナタリーでは豪華BOXの収録物を徹底紹介するとともに、高橋の自宅にお邪魔し35周年への思いを語ってもらった。「うる星やつら」「めぞん一刻」など代表作が生まれた背景、中指と薬指を折り曲げる“あの手”の話まで、ロングインタビューでるーみっくわーるどの魅力を掘り下げる。

取材・文/粟生こずえ 編集/淵上龍一 撮影/唐木元

画業35周年記念BOXの中身を徹底紹介

全カラー網羅! イラスト集「SHOW TIME」

イラスト集「SHOW TIME」表紙。

「SHOWTIME」収録のカラーイラスト。

全連載作品、短編のカラーカットを約400点収録。「うる星やつら」「めぞん一刻」「人魚シリーズ」「1ポンドの福音」「らんま1/2」「犬夜叉」「境界のRINNE」を中心に「ザ・超女」「戦国生徒会」「笑う標的」など、読み切りのイラストも網羅されている。また少年サンデーの表紙を飾ったものや、ムック「少年サンデーグラフィック うる星やつら」のため描き下ろされた幻のイラストも初収録する、ファン待望のお宝本。

徹底解説! 大事典「ALL STAR」

るーみっくキャラが一堂に会する賑やかな表紙。

るーみっくわーるどの構成要素をキャラクター、アイテム、地名などジャンル別に分類し、事典としてまとめあげたデータ集。収録項目は3200以上にわたり、人物紹介のコーナーだけ見ても「うる星やつら」406名、「めぞん一刻」108名、「らんま1/2」138名、「犬夜叉」288名、「境界のRINNE」179名、「1ポンドの福音」35名、「人魚シリーズ」55名、「高橋留美子劇場」109名、「短編」203名が登場。名前だけでなく、1人ずつビジュアルと詳細な解説文が添えられている。

キャラ紹介ページ。

そのほか同書では、デビューからの道のりを追った高橋留美子ロングインタビュー、仕事場の写真、原稿の制作行程も披露。画業35周年を記念し、新規に描き下ろされた読み切りも収録される。

あの大物たちも35周年を祝福

35周年に寄せて、15名のマンガ家からお祝いが到着。各界の大物たちがるーみっくキャラを描いたメッセージイラストは必見だ。

寄稿者

青山剛昌、あだち充、荒川弘、池上遼一、伊藤潤二、椎名高志、島本和彦、ちばてつや、萩尾望都、花輪和一、東村アキコ、藤田和日郎、細野不二彦、森川ジョージ、諸星大二郎

あだち充からの寄稿。
青山剛昌からの寄稿。

幻の作品! 「MOON大ペット王」

「MOON大ペット王」表紙。
「MOON大ペット王」より。「MOON大ペット王」より。

小学三年生(小学館)に全4回が掲載されるも、現在に至るまで単行本化されずにいた幻の作品を初収録。大きいうさぎのような外見をした宇宙人MOONが地球人の少年・翔太の家に居候する物語は、児童向け作品ながらSF・コメディというるーみっくわーるどの柱が備えられている。

予約特典

5月31日までに購入の申し込みをした人には、高橋留美子の描き下ろしイラストを使用した非売品2枚組切手が台紙付きでプレゼントされる。注文は申し込み書をダウンロードし書店へ持参するか、ネット書店の楽天ブックスセブンネットショッピングTSUTAYAオンラインhonto漫画全巻ドットコムでも受け付け中だ。

予約特典の切手見本。予約特典の切手見本。
「るーみっくわーるど35~SHOW TIME&ALL STAR~」 / 2013年6月18日 / 9800円 / 小学館
>「るーみっくわーるど35~SHOW TIME&ALL STAR~」

高橋留美子画業35周年記念のスペシャルBOX。全作品のイラスト集「SHOW TIME」、大事典「ALL STAR」、未収録作品「MOON大ペット王」を各冊ハードケースに収め、まとめあげた決定版!5月31日までに予約をした人には限定特典、描き下ろしイラスト切手2枚組付き。

ネットショップでの購入
高橋留美子(たかはしるみこ)

高橋留美子

1957年10月10日新潟県生まれ。日本女子大学卒業。大学在学中の1978年に「勝手なやつら」で第2回小学館新人コミック大賞少年部門佳作を受賞し、同作が週刊少年サンデー(小学館)に掲載されデビューとなった。同年、同誌にて連載を開始した「うる星やつら」で、1981年に第26回小学館漫画賞、1987年には第18回星雲賞コミック部門を受賞。同作はテレビアニメ化もされ大ヒット、ヒロイン「ラムちゃん」は時代を超えて愛され続ける人気キャラクターとなった。また、劇場版となる「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」は押井守監督の出世作としても高い知名度を誇る。以降も「めぞん一刻」「らんま1/2」など歴史に残る人気作を数多く生み出し、代表作の殆どが映像化され、いずれも不動のヒットを記録している。2002年、「犬夜叉」にて第47回小学館漫画賞少年部門を受賞した。2009年より最新作「境界のRINNE」を執筆中。