「ひろがるスカイ!プリキュアLIVE2023」関根明良×加隈亜衣、石井あみ×北川理恵インタビュー、吉武千颯とMachicoへのQ&Aも|歌を通じて“ひろがる”「プリキュア」への思い

TVアニメ「ひろがるスカイ!プリキュア」の音楽ライブ「ひろがるスカイ!プリキュアLIVE2023 Hero Girls Live ~Max!Splash!GoGo!~」が10月21日に神奈川・パシフィコ横浜・国立大ホールにて開催される。同ライブには「ひろがるスカイ!プリキュア」のメインキャストであるキュアスカイ/ソラ・ハレワタール役の関根明良、キュアプリズム/虹ヶ丘ましろ役の加隈亜衣、キュアウィング/夕凪ツバサ役の村瀬歩、キュアバタフライ/聖あげは役の七瀬彩夏、キュアマジェスティ/プリンセス・エル役の古賀葵と、主題歌を歌う石井あみ、吉武千颯が出演。さらに近年の主題歌を歌った北川理恵、Machico、そして2008年に「プリキュア」シリーズの放送5年目を記念して歴代の主題歌を歌ったメンバーで結成され、「キボウノチカラ~オトナプリキュア’23~」エンディングテーマ「雫のプリキュア」を担当するキュア・カルテットら数々のプリキュアシンガーも登場し、ライブを盛り上げる。ライブの様子はエンタテインメントサイト・uP!!!およびTELASAでの配信も実施。会場だけでなく自宅などでも楽しむことができる。

コミックナタリーではライブに出演するキャスト、アーティストにインタビュー。関根、加隈にキャラクターソングの収録秘話やライブ出演への思いを聞いた。「ひろがるスカイ!プリキュア」の主題歌でプリキュアシンガーの仲間入りをした石井、「Go!プリンセスプリキュア」から数々の「プリキュア」主題歌を歌唱してきた北川には、携わった楽曲の思い出やライブへの意気込みを語ってもらっている。さらに吉武とMachicoにもライブを控えた心境などQ&A形式で答えてもらったので、最後までお見逃しなく。

取材 / はるのおと文・構成 / 伊藤舞衣

ひろがるスカイ!プリキュアLIVE2023 Hero Girls Live ~Max!Splash!GoGo!~

ライブ配信情報

日時:2023年10月21日(土)
<ひろがる青空公演>
 視聴OPEN12:30 / 開演13:00
<ときめく夕空公演>
 視聴OPEN17:30 / 開演18:00
アーカイブ視聴期間:ライブ配信終了後準備整い次第開始~2023年11月5日(日)23:59

出演者

  • 関根明良(キュアスカイ/ソラ・ハレワタール役)
  • 加隈亜衣(キュアプリズム/虹ヶ丘ましろ役)
  • 村瀬歩(キュアウィング/夕凪ツバサ役)
  • 七瀬彩夏(キュアバタフライ/聖あげは役)
  • 古賀葵(キュアマジェスティ/プリンセス・エル役)
  • 石井あみ(「ひろがるスカイ!プリキュア」OP/前期ED)
  • 吉武千颯(「ひろがるスカイ!プリキュア」ED)
  • Machico(「トロピカル~ジュ!プリキュア」OP「デリシャスパーティ♡プリキュア」OP ほか)
  • 北川理恵(「魔法つかいプリキュア!」OP、「スター☆トゥインクルプリキュア」OP、「ヒーリングっど♥プリキュア」OP ほか)
  • 五條真由美(「ふたりはプリキュア」OP/ED、「ふたりはプリキュア Max Heart」OP/ED ほか)
  • うちやえゆか(「ふたりはプリキュア Splash Star」OP)
  • 工藤真由(「Yes!プリキュア5」OP、「Yes!プリキュア5GoGo!」OP/ED、「スイートプリキュア♪」OP ほか)
  • 宮本佳那子(「HUGっと!プリキュア」OP ほか「ドキドキ!プリキュア」キュアソード/剣崎真琴役)

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公演情報

日時:2023年10月21日(土)
<ひろがる青空公演>
 開場12:00 / 開演13:00
<ときめく夕空公演>
 開場17:00 / 開演18:00
会場:神奈川県 パシフィコ横浜 国立大ホール

チケット・詳細情報は公式サイトにて

関根明良×加隈亜衣
インタビュー

「ひろプリ」メンバーのみんながいると安心できる

──「ひろがるスカイ!プリキュア」(以下「ひろプリ」)放送開始から約7カ月経ちましたが(インタビューは9月中旬に行われた)、収録開始当初から心境に変化はありましたか?

関根明良 あまりないかもしれません。いまだに変身のシーンは緊張します。第1話と変わらない緊張感と新鮮な気持ちで「今日もプリキュアに変身してみんなと一緒に戦うんだな」と思いながら収録に挑んでいます。

加隈亜衣 私も同じく毎回収録のときは緊張していますね。放送もドキドキしながら観ているのですが、毎回展開される素敵なお話に少しでも力添えできているのかなと考えながら演じています。

──キャラクターの変化についてはどうですか?

関根 ソラちゃんのまっすぐさは変わりませんが、軟柔に全力で進んでいくようになったのかなと感じます。ヒーローになるため修行に明け暮れていた彼女がみんなと出会い、いろんなことを知って、初めての体験をして。その中で、さまざまなことを素直に受け入れながら自分自身の答えを出していく姿勢を変えないことはとても素敵だなと思います。

加隈 ましろの純粋さは当初から大切にしているのですが、彼女自身の悩みも出てきています。最初はヒーローとして1人で突き進もうとするソラちゃんにましろが、自分は友達であり一緒に戦う仲間だということを伝えるなど、言葉をかけてあげる側でした。話が進むにつれて関係性も深くなり、自分に自信がないましろをソラちゃんが勇気付けるようなシーンも出てきて。そういったエピソードでは、ましろが持つ年齢なりの迷いや悩みを、ましろとして声でお届けできているのかなとよく考えながら演じています。

──長い期間携わるアニメなので慣れも出てきているのかと思いきや、そうではないんですね。

加隈 そうなんです。変身シーンは毎週演じているのですぐ本番に入るのですが、ピリっとした緊張感がありますね。人数も増えてきたので、自分のターンが来るまでドキドキしながら待っていますし、呼吸を合わせてセリフを言う大変さも感じています。

──セリフを合わせるときは何か合図をされるんですか?

加隈 オンエアではカットされていますが、セリフの前に息を大きく吸い、それを合図にみんなでセリフを合わせています。この方法は私がラビリン役で出演していた「ヒーリングっど♥プリキュア」のときに悠木碧ちゃんがしてくれていて、それを受け継いでいるんです。

──シリーズを越えて受け継がれているんですね。その「プリキュア」には20年という歴史がありますが、普段の収録や「映画プリキュアオールスターズF(エフ)」に参加される中で何か感じることはありましたか?

関根 映画でのキュアスターの「プリキュアがいっぱい!!」のセリフは、20年つないできたからこそのセリフだなと思いました。また、収録はそれぞれのチームに分かれて行ったのですが、収録後に思い出をたくさんお聞きして、キャラクターたちと同じように、チームごとにいろんなエピソードがあったと知ってとてもワクワクしました。

──映画の収録では「ひろプリ」のメンバーと離れて収録することも多かったと思います。

関根 そうですね。キャストの皆さんは本当に素敵な方ばかりで、現場はとても和やかでしたが、ソラちゃんには物語上重要なセリフが多く、緊張していました。しかし「私の緊張をソラちゃんに乗せてはいけない!」と必死でした。また、重要なセリフのシーンでは気合が入りすぎて、逆に抜けなくなってしまって大変だったことも。「ひろプリ」のみんなとはともに収録を重ねてきたので、みんながいると安心できるんです。特に亜衣さんはチームをつなぎ止める要のような存在だと思いますし、一緒に収録することが多いので普段からとても頼りにしていて。そんな中で映画は分散収録だったので、みんなと離れ離れになったソラちゃんには本当に共感していました。亜衣さんが収録に合流される日があったのですが、その姿を見てブースの外に飛び出してしまいましたね(笑)。

加隈 あのとき私は「元気だなあ」と思って見ていました(笑)。「プリキュア」の歴史というと「ひろプリ」はこれまでのシリーズへのリスペクトを込めたシーンがちりばめられていて、20周年を意識して大切にされている作品だと感じていました。映画もファンそれぞれが持つ「プリキュア」への思いが20年分ある中、全員が満足するものを作るのはすごく大変なことだと思いますが、できる限りのことが詰め込まれていて、温かい作品だなと。スタッフの皆さんからも言葉では言い表せないような思いの強さを感じて、積み重ねてきた20年を浴びるような感覚を覚えましたね。プリキュア役としてそんな作品の一部になれたのはとてもありがたいことです。

ソラちゃんがみんなと出会って成長したところを表現したい

──「ひろプリ」で印象的なエピソードはありますか?

関根 目標を失ったソラちゃんが、自分にはたくさんの支えがあると気づく第23話の「砕けた夢と、よみがえる力」です。このエピソードでソラちゃんのお父さんが送ったメッセージに近いことを、私は小さな頃から両親に言われて育ってきたので、そういった意味でも思い入れがあります。加えて、この第23話にはずっと一緒に歩んできてくれたましろさんからのお手紙、ツバサくんの仲間を思う熱い気持ち、ツバサくんとスカイランドへ来てくれたあげはさんのみんなへの思いやり、みんなの優しさが詰まっていて。収録のときは「ソラちゃんがまだ泣いていないのに私が泣いちゃだめだ」と思っていたのですが、堪えきれず泣いてしまいました。

関根明良

関根明良

加隈 私も第23話は思い出深いですね。私は後から合流したのですが、入った瞬間に明良ちゃんが泣いたことがわかるくらいいつもと様子が違いました。私もそのエピソードではましろとして「大丈夫だよ」という気持ちを笑顔で伝えなければならなかったのですが、そんな様子の明良ちゃんを見た瞬間に私も泣いてしまいましたね。

──キャスト陣のつながりが強くなっているんですね。村瀬歩さん、七瀬彩夏さん、古賀葵さんとも長期間一緒に収録されていますが、収録現場はどんな雰囲気なのでしょうか。

加隈 収録のときに来週分の台本をいただいて休憩の合間に読むのですが「やばいシーンあるよ!」とか「このシーン胸熱じゃない!?」と話をしています(笑)。

関根 台本を読んだ人の目が輝きますよね。「早く読んで!」と(笑)。あと、前からみんな変わらないことといえば、先に収録されていたエルちゃんの声を聞くたびに、かわいすぎて後ろに仰け反ってます(笑)。

──楽しげな雰囲気が伝わってきます。そんなメンバーの皆さんとは10月21日に開催される「ひろがるスカイ!プリキュアLIVE2023 Hero Girls Live ~Max!Splash!GoGo!~」で、初めて5人揃って観客の前で歌われますが、お気持ちはいかがですか。

加隈 七瀬ちゃんとはドキドキしている気持ちを共有し合ったり、ステージに慣れていそうな古賀ちゃんを頼りにしたいなと考えたりもしています。村瀬くんは男性で初めて「プリキュア」のライブに出演しますが、収録のときは「誰よりも高い声が出ているんじゃない!?」と思うくらいすごくて。みんな本当に頼れるメンバーです。この中で私が歌うのは本当に緊張しますが、みんなの横に並べるようにがんばりたいですね。

「ひろがるスカイ!プリキュア 後期主題歌シングル」のジャケット。左からCD+DVD版、通常盤。

「ひろがるスカイ!プリキュア 後期主題歌シングル」のジャケット。左からCD+DVD版、通常盤。

──関根さんと加隈さんは、一足先に「Animelo Summer Live (アニサマ)2023 -AXEL-」に「Hero Girls! “サマー”スカイ! プリキュア」という限定ユニットで出演されていました。「プリキュア」として歌のステージに立たれるのは初めてだったそうですが、いかがでしたか?

加隈 子供の頃から「プリキュア」を観て育った方もきっと大勢いらっしゃるライブだったので、皆さんの反応はどんな感じなんだろうと思っていました。「プリキュア」のステージの始まりは、カバトンの声が会場に流れて、その後キュアスカイとキュアプリズムの変身シーンがスクリーンに映し出されるというものだったんです。そのときに会場の歓声がステージの裏手まで聞こえて勇気が出たし、すごくうれしかったです。

関根 青やピンクのペンライトの光がきれいでした。「ひろがるスカイ!プリキュアLIVE2023」ではそれぞれのイメージカラーに光るペンライトがあるので楽しみです。

──「アニサマ2023」のステージでは主題歌が披露されましたが、「ひろプリ」はボーカルアルバムも発売されていますね。ソラのキャラクターソング「全力ヒーローガール!」への印象をお聞かせください。

関根 「全力ヒーローガール!」の歌詞と仮歌を受け取ったときは「なんてソラちゃんらしい歌なんだろう」と思いました。その後歌詞についていろいろと想像しましたね。歌詞を読んでシャララ隊長のことを連想し、ソラちゃんがシャララ隊長と再会する第14話「スカイランドへ!憧れのあの人との再会」と第15話「超巨大ランボーグ大爆発!?守れスカイランド!」の、仮段階の音声と映像をいただいて見聞きしながら収録に向かったことをよく覚えています。ソラちゃんがシャララ隊長に出会い、もらった言葉を思いながら歌いたいと思いました。それとともにソラちゃんがましろさんをはじめみんなと出会い、成長したところも表現したいと思い、精一杯歌わせていただきました。

「『ひろがるスカイ!プリキュア』ボーカルアルバム ~FLY TOGETHER!!!!!~」のジャケット

「『ひろがるスカイ!プリキュア』ボーカルアルバム ~FLY TOGETHER!!!!!~」のジャケット

──「追いかける背中」という歌詞がありますが、この部分についてはどんな解釈をされていますか?

関根 断定はしたくないなと思っていて。ソラちゃんが昔シャララ隊長と会ったのは1回きりですし、ソラちゃんのヒーロー手帳に書かれている言葉も彼女が考えたヒーロー像であって、それがシャララ隊長のことを指しているのかもわかりません。「追いかける背中」については、シャララ隊長なのか、それともシャララ隊長と出会ってからソラちゃん自身が思い描いた理想のヒーロー像なのか、たくさんの解釈があるのかなと。「キラメキ」という言葉も出てきますが、ソラちゃんの成長と同じように、指す人は変わってくるのかな、などたくさん想像しました。

──加隈さんはましろのキャラクターソング「わたしリフレクション」についてどういう印象をお持ちですか?

加隈 私が最初に抱いたましろやキュアプリズムのイメージそのものを表現した曲だと思いました。ライブではましろとして肩の力を抜いて歌いたいですね。歌詞を読むと、日頃一緒にいるみんながどれだけましろにいい影響を与えていて、ましろがそれにどれほど感謝しているのかが伝わってきます。収録開始当初から、ましろは自分に自信がなく自己肯定感が低い子でアニメの端々でもそれが描かれているのですが、私はましろをポテンシャルが高い子だと思っているんです。でも、いざ自分がプリキュアのみんなと一緒にいることを想像すると、素敵な人が多すぎて自分のことをあまりにも普通に感じてしまうのは当然だと思います。ましろはそれをマイナスに捉えるのではなく、そんなみんなと一緒に歩めるように、自分に力をつけてがんばっている。みんなのためにがんばれる自分でありたいという思いが詰まっていてすごく素敵ですし、ましろを見習いたいと思える曲ですね。

──個人的には、加隈さんが普段歌われているキャラクターソングとはまた違った印象の曲だなと感じました。

加隈 そうですね。リズムもゆったりしているようで、いざ歌ってみるととめどなく歌うパートが出てきますし、英語もあるのでちょっと緊張して、弱音を吐きながら収録に臨みました。私は何かに挑むときネガティブから入ってしまうんです。ライブも不安ですし、練習するときですら「できないよ」と思ってしまうんですが、ましろちゃんにも似たようなところがあるので、「これでいいのかも」と思いながら収録していました。終わってみると楽しかったですね。作曲・編曲を手がけた森いづみさんも立ち会ってくださって「すごく素敵です」と優しい言葉をかけてくださいました。スタッフの皆さんの温かい気持ちを受けながら歌えたので、思い出深い収録になりました。

──キャラクターを演じながら歌を歌うのはテクニックが必要そうです。

関根 私はすごく難しく感じます。でも、最初にテストで歌ったときにスタッフさんから「めちゃくちゃソラちゃんでした」と言っていただいてとても安心できて。その後はもう全力でがんばるだけだという気持ちに変わりました。いつもスタジオではスタッフやキャストの皆さんにたくさん支えていただきながら収録しているので、自分だけの力じゃないなと日々感じていますね。

収録で積み重ねてきた日々があったからこそ歌えた「空虹ダイアリー」

──「空虹ダイアリー」では関根さんと加隈さんがデュエットされていますが、収録は一緒にされましたか?

加隈 別々の収録で、この曲は私が先にレコーディングしましたね。この曲にはソラちゃんとましろがお互いに持つ“大好き”の気持ちが詰まっています。直接的に相手に「大好き」と言うような歌詞はないのですが“好き”のオンパレードのような曲なので、ここまでの収録で積み重ねてきた日々があったからこそ歌いやすかったですね。収録した時期はまだ「ひろプリ」でシリアスな話は少なかったので、楽しい気持ちで歌えたのかもしれません。もっと後のタイミングで歌っていたら、思いが乗りすぎてしまっていたかも(笑)。

加隈亜衣

加隈亜衣

関根 私は体育祭のエピソードが展開される第17話「わたせ最高のバトン!ましろ本気のリレー」の収録の後にレコーディングをしました。本当にこのお話を収録した後でよかったと思っていました。このお話は、ましろさんのいいところが詰まっていて本当に大好きです。これまで感じたましろさんへの思いを歌に乗せられるよう挑みました。

──「もしこの先いつか 夢かなえるために 遠い場所 選ぶ日がきても 平気」という歌詞はグっとくるものがあります。

加隈 ここはいつも泣かずに歌えるかドキドキしています。ここのちょっと落ちるメロディも含めて、歌っていると毎回泣きそうになるんです。「私は平気じゃないよ」って(笑)。

──セットリストは当日までのお楽しみですが、ライブでいずれかのキャラクターソングが聴けることも期待しています。「ひろがるスカイ!プリキュアLIVE2023」は配信も行われますが、おふたりは普段配信でライブをご覧になりますか?

加隈 私はよくアイドルのライブを配信で楽しんでいます。チケットを取るのに予定が定まらないときや、どの席になるかを考えたときに配信を観ることが多いのですが、本当にありがたいですね。もちろん現地で参加するよさもありますが、配信ならではの利点もあると思います。きれいな人たちをきれいな映像で楽しめますし、いろいろな表情を見ることができるので配信が大好きなんです。

──どんなふうに楽しまれているのでしょうか。

加隈 ライブは遅い時間に開催されるものもあるので、ご飯を食べて、歯を磨いて、お風呂にも入って、髪の毛も乾かして、明日の準備もすべて終わらせた状態で没頭するスタイルですね。ペンライトも何も持たず、1人でずっと微動だにせず画面に齧り付いて観ています(笑)。声を出すときもありますが、基本的には心の中で叫ぶタイプですね。卒業ライブになると翌日目が腫れるくらい泣いてしまいます。

関根 私はこれまであまり配信でライブを観た経験がなかったのですが、「デリシャスパーティ♡プリキュア 感謝祭」を配信で観ました。最初はご飯を食べながらリラックスして観ていたのですが、本当にキラキラで素敵なステージだったので思わず手が止まってしまって。私もあんなにキラキラできるのかとドキドキしながら観ていましたが、最後はただただは感動して泣いていました。終わってからもしばらく夢見心地でした。あまりにも没頭していたので、気がつくと目の前には冷めたご飯が(笑)。

──(笑)。今度は皆さんがそのキラキラを届ける番ですね。

関根 そうですね! ライブはダンスもあるので、楽しんでもらえるように精一杯がんばります。お子さんにも大人の皆さんにも笑顔を広げていけるように、ソラちゃんと、そしてみんなと一緒に全力で歌い、全力で楽しみたいと思っています。会場にお越しの皆さんにも、配信でご覧になる皆さんにも、楽しさや思いがひろがればうれしいです。

加隈 幼少期に観たステージの思い出は、全部覚えていなくても特別なものになると思います。誰かのそんな時間に携われるのはとても光栄なので、少しでもキラキラが届けられたらうれしいです。会場にいらっしゃる方とはできるだけ目を合わせながら「『ひろプリ』を好きになってくれてありがとう」という気持ちを届けたいです。ライブは緊張しますが、皆さんと一緒に大成功を収められたらと思っております。

プロフィール

関根明良(セキネアキラ)

12月16日生まれ、東京都出身。2020年に「Fate/Grand Carnival」(藤丸立香役)でアニメ初主演を果たす。主な出演作に「アイカツ!」(藤原みやび役)、「プリンセス・プリンシパル」(プリンセス役)、「ひろがるスカイ!プリキュア」(キュアスカイ/ソラ・ハレワタール役)などがある。

加隈亜衣(カクマアイ)

9月9日生まれ、福岡県出身。2012年にゲーム「シェルノサージュ -失われた星へ捧ぐ詩-」(イオナサル・ククルル・プリシェール役)で声優デビュー。主な出演作に「山田くんとLv999の恋をする」(佐々木瑠奈役)、「デキる猫は今日も憂鬱」(柴咲ゆり役)、「ひろがるスカイ!プリキュア」(キュアプリズム/虹ヶ丘ましろ役)などがある。

2023年10月14日更新