実況で大事なのは「俺が楽しめてるかどうか」
──木村さんもプレイ中におっしゃっていましたが、魔法を使ったときのエフェクトがキレイですよね。
すごかったですね! 魔法を使っている感じがありましたし、どの魔法を使っているかわかりやすいのも、プレイしていてありがたい。槍が刺さったあとに爆発したり、チャージしたときに派手になったり、あのアニメーションがあるとめちゃくちゃ気持ちいい。あと映像面で言うと、背景というか、世界そのものの描写がすごかったですね。ちょっと豊かじゃない感じ……これはきっと、どうにかしてあげないといけない世界なんだなっていうのが、解説なしでも感じ取れました。見える景色のどこまで行けるんだろうっていうのも気になります。PlayStation 5のスペックだから、あの美しさであんな奥まで描画できているんでしょうけど、相当なことですよ。ファストトラベルも一瞬でしたし、読み込み待ちがまったくなかったですよね。動きは激しいのに、描写がもたついたり、映像が荒く感じたり、処理が間に合わないからごまかしたりみたいなのも、少なくとも俺の体感ではまったくなかったですね。
──横で観ていても楽しくて、そういう意味では木村さんのような、ゲーム実況をしている人にもオススメなのかなって思ったんですが。
確かに! たぶん視聴者が観ていてもストレスが少ないゲームだと思います。待ち時間も少ないし、1つひとつのアクションがカッコいいじゃないですか。魔法パルクールで駆け上がっていくのもスタイリッシュだし、フレイとカフが雑談してくれるのも小気味いい。実際、キャラクターが出てきてストーリーが動いたら、気になってずっと観ちゃうんじゃないですかね? 今回、体験版ゆえかもしれないですけど、操作が下手でも戦えたので、ゲームがそんなに得意じゃない人でも遊べるんじゃないかな。難易度設定もアシストの有無とか、敵から受けるダメージの大きさなど、かなり細かく選べるので、ストーリーをメインで楽しみたい人、ゲームの操作はあまり得意じゃないっていう人も、バトルの爽快感を味わえると思います。
──木村さんが普段、ゲーム実況で大事にしていることは?
俺が楽しめてるかどうかですかね。視聴者の人って敏感だからわかるんですよ。「この人は本当にゲーム好きなんだな」とか「楽しんでいるな」とか。ちゃんと伝わるから、遊ばせてもらうタイトル選びも大事にしていますね。あとは、プレイしているゲームの面白さを引き出せたらいいなとも考えています。俺がやってるのが面白そうに見えたら、自分でもやってみようって思うかもしれないじゃないですか。だから実況の中でも「もし自分でやりたくなって、ネタバレされたくなかったら動画を止めていいよ」ってよく言ってるんです。視聴者の中には、普段自分ではゲームしないって人もいるんですが、せっかくだからゲームって面白いんだよって伝えたい。実際3年ほどチャンネルをやっていて、「自分でもゲームをやるようになりました」と言う人も多くて。
──それはうれしいですね。
このゲームも遊んでほしいし、「PlayStation 5は手に入りづらいんじゃないの?」ってまま止まっている人も多いと思うんで、これをきっかけに買ってみようって人が増えるといいですよね。
心強い相棒、コントローラーとカフ
──木村さんは普段、パソコンでゲームをすることが多いそうですが、これだけの映像をきちんと動かすスペックのパソコンを用意しようと思ったら、けっこう大変じゃないですか。
ですね。ゲームに特化しているって強いんですよね。PlayStation 5なら、これを買うだけでいいわけだから。それに、いいパソコンがあればゲーム自体はできると思うんですけど、PlayStation 5はこのコントローラーもすごかった。
──まだカメラが回ってないときに、コントローラーを触って「手に馴染む」とおっしゃっていましたね。
そう、普段触ってないのに手に馴染むし、しゃべるし(笑)。それに振動が……ああ、これ動画の中で話せばよかったな。ただ振動してるんじゃなくて、なんて言うか振動の仕方で、出来事を伝えてくる感じがあって。
──フィールドを移動していても、歩いている感じが振動で伝わってきたり。
そうなんです! 臨場感がある。もっとちゃんと意識したら1個1個がわかるんだろうけど、使用者が気付かないようなところまで、こだわって作られていて。作り手のプライドを感じますし、これがすごく、没入感の助けになっていると思いました。建物の近くを通ると、コントローラーがブブッとなって、「この近くにアイテムか何かあるのかな?」って気付くこともあって。まるでカフが教えてくれているかのようですよね。
──カフがいるから、フレイ1人で冒険している感じがないですよね。
すごく大事なことだと思います。こいつと一緒に旅しているとか、最初にも言った「なんのために戦っているのか」と同じような部分。そういうところをちゃんと大事に考えているゲームだという印象を受けました。魔法の派手さや爽快感に目が行きがちですけど、細かいところの作りも丁寧でしたね。
PS5は……やっぱりすごかったよ!
──今日味わっていただいた興奮を、お友達に話すとしたらどう伝えますか?
ひと言で言うと「やっぱりすごかったよ!」ってことになりますね(笑)。俺の周りは先に手に入れていて、マウントを取られていますから。「悔しいけど、やっぱりすごかったよ!」(笑)。最新機種として出ているだけの理由があった。映像も音も操作感も、PlayStation 5を買って、PlayStation 5専用のゲームをプレイする意味があるなって思わされましたね。替えがきかない感じがします。
──注目タイトルもたくさんあるそうです。発売済みのものも含まれますが、「ファイナルファンタジー16」「ホグワーツ・レガシー」「モンスターハンターライズ」「ストリートファイター6」「バイオハザードRE:4」「WILD HEARTS」「Wo Long: Fallen Dynasty」……。
(リストを見て)「ホグワーツ・レガシー」が相当面白いらしいというのは周りから聞いていて、気になっているんですよ。「バイオハザード」もやらないといけないしなあ。「モンハンライズ」もPlayStation 5でやれるんだ。
──今日のような映像クオリティで、このコントローラーで狩りをするの楽しそうですよね。「WILD HEARTS」も“和風ハンティングアクション”と称されるタイトルです。確か木村さんは、「FF」シリーズもお好きですよね?
そうですね、シリーズの半分以上はやってるかな。特に「FF10」が好きで、俺の人生のゲームトップ5に入りますね。最近のはプレイできていないけれど、「10」は時間を見つけて繰り返しクリアしたりしていて。「16」もチェックしてはいるんですが、ちょっとダークな雰囲気ですよね? 久しぶりに遊んでみようかな。
──そのためには……。
(笑)。PlayStation 5を手に入れないとダメですね。でも本当に、最近買えるようになったって聞いていて、どうやって買ってるのかみんなに聞いてみようと思っていたところだったんです。Amazonとかにもあるのかな?
──Amazonはまだ招待販売制かもしれません。ただ家電量販店とかでは、もうけっこう普通に店頭に並んでいたりするみたいです。
本当ですか! じゃあふらっと行ったら買えるかもしれないですね。探してみよう。
──ぜひぜひ。では最後に、この特集をご覧になった方へコメントをお願いします。
PlayStation 5をお持ちの方、さすがです。買って正解でしたね。そして、まだお持ちでない方。すみません、先に楽しませてもらいました。そして、欲しくなったのでは(笑)。ゲーム好きはみんな同志だと思っているので、せっかくなので最新のいいゲームを最高の環境でプレイするために、PlayStation 5を手に入れてみるのはいいと思います! これからもよきゲームライフをともに過ごしましょう。
プロフィール
木村良平(キムラリョウヘイ)
1984年7月30日生まれ、東京都出身。幼少期から子役として舞台・アニメなどに出演し、2009年「東のエデン」の滝沢朗役でTVアニメ初主演を務める。代表作に「黒子のバスケ」黄瀬涼太役、「ハイキュー!!」木兎光太郎役、「銀の匙 Silver Spoon」八軒勇吾役、「ULTRAMAN」シリーズの早田進次郎役などがある。
2023年5月16日更新