特典は甘酸っぱい青春ストーリー&衝撃の展開
──Blu-ray BOXには特典として「原作・水上悟志 新作描き下ろしネーム漫画」と、それと連動した内容のドラマCDが封入されます。1巻に封入される作品は「オカルト研の夜」というタイトルだそうですが、銀子は登場するんですか?
井澤 出ます!
阿部 本編にはあんまり日常描写がなかったじゃないですか。「オカルト研の夜」はその辺りがフィーチャーされた、“ちょっとひと休み”的な話になっています。リラックスしてくすっと笑える、皆さんが観てみたかったようなエピソードになってるんじゃないかな。
──オカ研はみんなキャラが濃いので、宗矢が振り回されて大変そうですね。
原田 でも「オカルト研の夜」に関しては、宗矢くんも結構……ね? 女の子を振り回したり。
阿部 あっはっは。そうなんですよね、すいません(笑)。
原田 女の子2人の気持ちを揺さぶるようなセリフがあったり、甘酸っぱくて高校生らしい青春がそこにありましたね。
──楽しみです。一方2巻には、「1年後のふたり」という作品が付属します。こちらの内容も少し教えていただけますか。
井澤 いやー、こっちもいいよね。宗矢くんとのぞさんの関係が描かれるんですよ。
阿部 高校生なんで、進路をどうするかみたいな話から始まるんですけど……なかなか衝撃の展開だったよね?
原田 衝撃でした。「知らなかった!」「そんなことになってたのか!」みたいな(笑)。
井澤 あとは皆さん気になってるであろう、宗矢くんの食生活!
──銀子の作る料理が野菜ばかりなので、宗矢はずっとお肉を食べたがっていましたよね。
井澤 いつお肉が食べられるんだろうって思ってたでしょ?(笑) そこが描かれてます。
──そういえば銀子は、本編ではずっとゴスロリ服でしたが、法人特典のイラストではパジャマ姿を披露していたのがすごく新鮮でした。
井澤 皆さんお気付きだと思いますが、実は銀子……ダイナマイトボディの持ち主なんですよ!
阿部 (笑)。
原田 銀子さんはどんな服でも似合いそうですよね。
井澤 せっかくだから、ダイナマイトボディを活かした格好がいいなー。パジャマ姿でもちょっとサービスしてますけど。白石さんのバトルスーツがすごかったから、バトルスーツ姿がいいかな? みんなのバトルスーツ姿が見てみたいですね。
「プラネット・ウィズ」は「惑星のさみだれ2」
──今日は取材現場に、原作の水上悟志さんがいらっしゃるので、せっかくですので少しお話を伺えたらと思います。水上さーん!
水上悟志 はいはい。水上です。
──お呼び立てしてすみません。キャストの皆さんとは、これまでお話する機会はありましたか?
水上 あんまり話せてないですよね。
阿部 そうですね、最初にご挨拶させていただいたくらいで。
──ではぜひこの機会に、キャストの皆さんから水上さんへ、いくつか質問をぶつけていただけたらと思うのですが。
阿部 うーん、質問……というより告白みたいになっちゃうんですけど、僕は先生の作品が昔からすごく好きです(笑)。特に「惑星のさみだれ」が好きで、泣けるし、読後の満足感もすごいし。だから今回「プラネット・ウィズ」に関われたのが、本当にうれしいんです。実はオーディション段階から、渡された資料を見て「これ水上先生の絵じゃん!」ってテンションが上がってたくらい(笑)。本編のストーリーはきれいに完結しましたが、まだまだこの世界を覗いていたい気持ちがあるので、間のエピソードがもっと読みたいです!
水上 ありがとうございます。エピソードについては、マンガでちょっと足せたらなって思っています。というのも、アニメの感想を観ていたら、説明が足りなかったなと感じる部分が結構あったので。それを少しずつ補いながらやっていこうと思ってます。ただ、ほとんどの読者が結末を知ってる連載マンガだから、どうなるか(笑)。
原田 先生のお気に入りキャラは誰ですか?
水上 キャラクターはみんな好きですよ。強いて言うなら、オカ研の部長はもっと出したかったですね。その気持ちはBlu-ray BOX1巻特典のドラマCDに託しました。
井澤 はい! (挙手しながら)先生は普段から、世界平和とか宇宙平和とかを考えていらっしゃるんですか?
水上 いや、全然(笑)。平和であろうとなかろうと、すべてのことはそこにあるだけなので。普通に過ごしていますよ。
──「プラネット・ウィズ」の着想のきっかけはなんだったんですか?
水上 「さみだれ」を連載してた頃、いろんな編集さんから「うちでも『さみだれ』みたいなマンガを描いてくれ」と声をかけられることが多かったんですよ。それに対してはいつも、「『さみだれ』はもう描いてるから」って断ってたんだけど、連載が終わったあとも結構それが続いて。だからオリジナルアニメのお話をいただいたときに、ここで「さみだれ2」を作ってやろうじゃないか、と。
井澤 はー、なるほど。
水上 それで、俺にとって「さみだれ」はどういう作品だったのか?を突き詰めて考えたら、構成だった。つまり、限られた枠内でしっかり終わらせるっていうことを徹底した作品。じゃあ「プラネット・ウィズ」は、1クール12話でどこまでできるか。俺ならここまで構成できるはず!と思って構成しました。
井澤 はい、先生! (挙手しながら)タイトルにはどういう意味が込められているんですか?
水上 これはね、もともと仮題だったんですよ。「惑星のさみだれ2」にするつもりだったから、“惑星”のプラネットと、「さみだれ」に出てくる”魔法使い“のウィズを入れて。
阿部 え、じゃあウィズはウィザードのwizなんですか?
水上 思いついたときはそうだったんだけど、「プラネット・ウィズ」には魔法使いが出てこないから、「惑星“の”」にあたる部分としてwithにして。タイトルに「の」を付けると売れるって噂が、昔からあってね(笑)。
阿部 あはは(笑)。それちょっと聞いたことあります。
水上 それで「プラネット・ウィズ」。直訳すると「惑星と」なんだけど、その先はキャラクター1人ひとりのことでもあるし、視聴者のことでもあるしと思って決めず、仮題として「プラネット・ウィズ」って呼んでたら、そのまま企画メンバーの中で定着しちゃったんだよね(笑)。最終的にもそれで行こう、ってことになって。だからシリウスと宗矢のことであり、シリウスと花のことであり。好きに捉えてもらって構いません。
──楽園の民のセリフにも、「好きな角度で見ればいい。この物語を」というものがありましたね。Blu-rayでアニメを観返す楽しみが、また1つ増えたように思います。最後に先生からお三方に、一言ずついただけますか。
水上 そうですね、まずは彼らを演じてくださってありがとうございました。皆さんの声が、見事にキャラにハマっていて……原稿を描いていても、皆さんの声でセリフが再生されています。阿部さんは、少年期の宗矢と青年期の宗矢の演じ分けが絶妙で。特にドラマCDでは、1年後という微妙な変化も演じ分けてくださっていたんで、いたく感動しました。原田さんののぞさんは、「こんなにかわいくって大丈夫なんだろうか?」って心配になるくらいかわいくて、声を聞くたびに悶えてました(笑)。井澤さんは姫モードの使い分けが完璧。俺は正直、何も考えずにネーム切っちゃってたんだけど、すごくしっくりきました。アニメ「プラネット・ウィズ」、おかげさまで本当に幸せな作品になったと思っています。マンガ版はまだしばらく続きますので、これからも楽しみにしていてください。
- 「プラネット・ウィズ Blu-ray BOX特装限定版①」
- 2018年11月22日発売 / バンダイナムコアーツ
-
20520円
「おれは、おれが味方したい人達の味方だ。そんだけだ!」
過去の記憶を失いながらも、平穏に暮らしていた高校生・黒井宗矢。だがある日、世界は謎の巨大兵器「ネビュラウェポン」に突如襲われる。
猫のような姿をした「先生」とゴスロリ姿の銀子と共に、宗矢は戦いに巻き込まれることになったが……なんと相手は人類を護る7人のヒーローの方だった!
宗矢の記憶に隠された戦う理由とは?
気鋭のマンガ家・水上悟志が贈るオリジナルアニメーション、ここに開幕!
- スタッフ
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原作:水上悟志・BNARTS・JC
監督:鈴木洋平
シリーズ構成・ネーム(脚本原案)・キャラクター原案・ネビュラウェポンデザイン:水上悟志
アニメーションキャラクターデザイン:岩倉和憲
キャラクターデザイン:古木舞
ネビュラメインマシンデザイン:いづなよしつね
念動装光デザイン:上津康義
プロップデザイン:磯本つよし
美術監督:奥村泰浩(ムーンフラワー)
色彩設計:石田美由紀
撮影監督:大河内喜夫
CG監督:平岡正浩(萌)
編集:近藤勇二(REAL-T)
音響監督:岩浪美和
音楽:田中公平
音楽制作:ランティス
アニメーション制作:J.C.STAFF
- キャスト
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黒井宗矢:阿部敦
高天原のぞみ:原田彩楓
黒井銀子:井澤詩織
先生:小山力也
竜造寺隆:乃村健次
白石こがね:後藤沙緒里
虎居英雄:梅原裕一郎
因幡美羽:大和田仁美
熊代晴海:渕上舞
根津屋正義:菅原慎介
鷹取紅華:石上静香
羊谷葉介:興津和幸
竜造寺岳蔵:清川元夢
閣下:若本規夫
©水上悟志・BNA・JC/Planet With Project
- 水上悟志「プラネット・ウィズ①」
- 発売中 / 少年画報社
黒井宗矢少年はある事故から記憶を失い、不思議な家族と奇妙な生活を送っていたが、ある日突然サイキックとロボの戦いに巻き込まれることに!? 水上悟志初のオリジナルTVアニメ作品のコミカライズ! 興奮&感動必至のサイキックロボットアクション!
- 阿部敦(アベアツシ)
- 栃木県生まれ。主な出演作は「アイドリッシュセブン」の逢坂壮五役、「だがしかし」の鹿田ココノツ役、「バクマン。」の真城最高役ほか。この秋は「火ノ丸相撲」「とある魔術の禁書目録III」などに出演する。
- 原田彩楓(ハラダサヤカ)
- 千葉県生まれ。主な出演作は「アイドルマスター シンデレラガールズ劇場」の三船美優役、「UQ HOLDER! ~魔法先生ネギま!2~」の結城忍役、「ゆらぎ荘の幽奈さん」の仲居ちとせ役ほか。この秋は「うちのメイドがウザすぎる!」などに出演する。
- 井澤詩織(イザワシオリ)
- 埼玉県生まれ。主な出演作は「ヘボット!」のヘボット役、「メイドインアビス」のナナチ役、「citrus」の水沢まつり役ほか。この秋は「うちのメイドがウザすぎる!」などに出演する。