藤原は意外と男友達が多そう(逢坂)
──由真と武田のほかに、蛍と藤原というもう1組のカップルが出てきます。2人に対してはどんな印象ですか。
逢坂 武田と由真が爽やかカップルなら、その真逆ですよね。
加隈 蛍はミステリアス。めっちゃ押しに押してくると思ったら、急にスンッて光がなくなった目になるし。藤原はどこか達観していて……友達にはなりたくないタイプかな(笑)。
逢坂 蛍はナチュラルに駆け引きがうまいなと思いますね。押したら引く、という小悪魔みたいなことを無意識にできてるなと。
コダマ 私、蛍みたいに悪ぶってるけど完璧に悪くなりきれない子って好きなんですよね。幸せになれない諦観があるというか、ちょっとメンヘラな部分にも萌える(笑)。
加隈 たしかに蛍って「私がいなくちゃダメだ」って思わせる存在ですよね。器用そうでいて不器用だったり、生きづらいほうを選んでしまうところとか、世間的には認められない人を好きになってしまったり。かわいそうな子でもある。由真は蛍のそういうところを支えてあげたいって思ってるのかなって。
逢坂 蛍はそれがナチュラルにできるから、モテるんだろうな。蛍のほうから男を誘っている、みたいに描かれてますけど、実際は男が釣られまくってるんだろうなって思いますよ(笑)。めっちゃ美人ですしね。
加隈 胸もたわわわーでね(笑)。男性ホイホイだなー。
コダマ まあリアルにいたら大変だと思いますけど。
逢坂 たしかに現実にいたら、近寄らないようにしようと思いますね。
コダマ ロックオンされたら最後ですよ(笑)。
加隈 友達にはなれないなあ……。
コダマ 友達になれないキャラばっかりですね(笑)。
加隈 だから武田と藤原が仲がいいの、不思議です。
逢坂 俺は逆に藤原は男友達が多そうだなって思いますよ。女性関係に対してオープンじゃないですか。男はそういう話題にすぐ食いつくから(笑)。
加隈 ああ、なるほど(笑)。
逢坂 知識とか経験とかを面白く語ってくれそうだし。意外と男の友情には厚かったりするんじゃないかな。絶対に敵にはしたくないタイプだけど(笑)。
コダマ 私は藤原を描いているのは楽しいです。彼は百合が好きな人が聞いたら怒りそうなセリフをバンバン言うんですけど、それがTwitterで話題になったことがあって。そこに関しては藤原に感謝してます(笑)。
決して、NTRを推奨してません!(加隈)
──ちなみにちょっと聞きにくい質問なのですが、「捏造トラップ-NTR-」は“NTR(寝取られ)”という要素もあるのですが、そのあたりについてどう思われますか。
逢坂 そりゃ、寝取られるよりは寝取りたいですよ。
加隈 カッコいい! すごい名言が出た(笑)。
逢坂 いやいや、まあそれは冗談ですけども(笑)。世の中には、悪いことをしているっていう背徳感に快感を覚える不思議な人がいるんだなあと。
コダマ エロというよりは、スリルを味わってるところはありますよね。
加隈 刺激を求めて……。人間って大変だなあ(笑)。
逢坂 なんか寝取られる側が好きって人もいるらしいよ。
加隈 えーー! すごいニッチだなあ。まあ、しっぺ返しがあるかもしれないっていう覚悟をして、それでもやりたいなら……いやでもそういうのは妄想で終わらせておいたほうが……(笑)。
逢坂 極力その状況には陥らない人生がいいですよ。
加隈 純愛に越したことないですよ。
コダマ それがベストです(笑)。
逢坂 ちょっと興味ある人は、この作品で疑似体験をしてもらえればと。
加隈 あ、でも決してNTRを推奨してません!(笑)
──わかりました(笑)。では最後にこれから作品を見る人にメッセージをお願いします。
コダマ アニメで声が付いて、由真も武田もより魅力的になったなと思います。よりキャラクターを愛してもらえるんじゃないかなと思うので、アニメを観ていただいて、好きだなって思ったらマンガも読んでもらえたらうれしいです。
加隈 いろんな考え方、いろんな見方、いろんな楽しみ方ができる作品だと思います。それぞれのキャラクターの立場に立つと、作品の見え方も違ってくると思うので、いろんなキャラになりきったつもりで見たり読んだりすると、楽しいんじゃないかなと。ぜひ、アニメでそれを体験していただけたらうれしいです。
逢坂 いろんな視点で楽しめるアニメだと思います。寝取りたい側、寝取られたい側、百合側、男同士側(笑)。いろんな目線で見ることで、いろんな感想を抱ける作品じゃないかなと。知人や友人と見ていただいて、自分がどう思ったかを話し合うのも面白いんじゃないかな。そして、アニメでは尺の都合でカットになっている部分もありますので、原作も読んでいただけるとさらに楽しめると思いますので、よろしくお願いいたします。
- テレビアニメ「捏造トラップ-NTR-」
- 初回放送日時
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- TOKYO MX1:2017年7月5日(水)27:40~
- TOKYO MX2:2017年7月11日(火)25:35~
- BS11:2017年7月7日(金)27:30~
- AT-X:2017年7月5日(水)20:00~(リピート放送あり)
- 初回配信日時
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- AbemaTV:2017年7月5日(水)23:30~
- GYAO!:2017年7月5日(水)27:40~
- ニコニコ動画:2017年7月5日(水)27:40~
- ひかりTV:2017年7月5日(水)27:40~
- ビデオマーケット:2017年7月5日(水)27:40~
- 楽天ショウタイム:2017年7月5日(水)27:40~
- FOD:2017年7月5日(水)27:40~
- Amazonビデオ:2017年7月5日(水)27:40~
- DMM.com:2017年7月6日(木)10:00~
- dアニメストア:2017年7月6日(木)12:00~
- U-NEXT:2017年7月6日(木)12:00~
- スタッフ
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- 原作:コダマナオコ(一迅社刊「コミック百合姫」連載)
- 総監督:ひらさわひさよし
- キャラクターデザイン:川島勝
- 脚本:WORDS in STEREO×内堀優一
- アニメーション制作:Creators in Pack.Inc
- キャスト
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- 岡崎由真:加隈亜衣
- 水科蛍:五十嵐裕美
- 藤原:小野大輔
- 武田:逢坂良太
- コダマナオコ「捏造トラップ-NTR-⑤」
- 2017年7月18日発売 / 一迅社
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特装版
コミック 1566円 -
コミック 734円
- コダマナオコ
- 2006年に恋愛天国(竹書房)でデビュー。その後、コミックエール(芳文社)、ARIA(講談社)、芳文社の百合アンソロジー「つぼみ」などで活躍する。2012年よりコミック百合姫(一迅社)にて執筆を開始し、2014年より「捏造トラップ-NTR-」を連載中。
- 加隈亜衣(カクマアイ)
- 福岡県出身、9月9日生まれ。主な出演作は「ブレイブウィッチーズ」(雁淵ひかり役)、「クロックワーク・プラネット」(リューズ役)、「sin 七つの大罪」(ベルフェゴール役)など。
- 逢坂良太(オオサカリョウタ)
- 徳島県出身、8月2日生まれ。主な出演作は「つり玉」(真田ユキ役)、「ダイヤのA」(沢村栄純役)、「ALL OUT!!」(八王子睦役)など。