マンガが大好きで、いつも優しい笑顔で出迎えてくれる羽多野書店の羽多野店長。でも最近、羽多野店長には1つ悩みがあるらしい……。
それは、ご近所に江口書店というライバル店がオープンしたこと。何やら江口店長のフランクな接客が若者に人気らしい。客足も少し遠のき気味で、どうやったら売り上げを伸ばせるか考えた羽多野店長。
……そうだ、こだわりのPOPでマンガをアピールだ!
「もし羽多野渉と江口拓也が書店員だったら……?」という妄想の実現を、“お得感No.1”を謳うマンガ配信サービス・まんが王国がお手伝い。羽多野には“地元に根付く羽多野書店”、江口には“最近オープンしたての江口書店”の店長になりきってもらい、ライバル店同士としてPOP作りで対決する機会を設けた。
この特集では羽多野にフィーチャーし、自身が選んだおすすめマンガ「マイホームヒーロー」「SPY×FAMILY」「信長の忍び」「エンジェル伝説」「アニメタ!」のPOPを制作する模様をレポート。凝り性な羽多野は、予定時間を大幅にオーバーしてしまうほど1枚ずつ丁寧に描きあげていく。その後のインタビューでは各おすすめマンガの魅力に加え、自身の癖(へき)を作ったという罪深い作品についても語ってもらった。
取材・文 / 西村萌 撮影 / 石橋雅人
マンガが大好きで、いつも優しい笑顔で出迎えてくれる羽多野書店の羽多野店長。でも最近、羽多野店長には1つ悩みがあるらしい……。
それは、ご近所に江口書店というライバル店がオープンしたこと。何やら江口店長のフランクな接客が若者に人気らしい。客足も少し遠のき気味で、どうやったら売り上げを伸ばせるか考えた羽多野店長。
……そうだ、こだわりのPOPでマンガをアピールだ!
高校時代にマンガを描いていたこともあるという羽多野店長は、絵にこだわったPOPを作ることに。タブレットを用意し、お手本を見ながら書き進めていくことにする。
「完全に模写するのではなくって、ちょっとオリジナリティを出そうかな」
次は「SPY×FAMILY」のPOP作り。タブレットで見つけたかわいいアーニャの絵を描き始めるが、少々苦戦している様子。
「ペンで一発描きするには無理があったか……。でもちょっとぐらい下手くそなほうが味があるかな」
「信長の忍び」のPOPでは、信長の渋さをイメージして茶色の台紙をチョイス。原作の時点ですでにデフォルメタッチになっているため、描きやすそうにスラスラとペンを走らせる。キャッチコピーもすぐに思いついた模様。
「信長がちょっとかわいく見える豆知識を……」
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羽多野渉インタビュー
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