Royによる小説「神達に拾われた男」のアニメ化企画が進行中と発表された。投稿サイト・小説家になろう発の本作は、日本の中年サラリーマン・竹林竜馬が、剣と魔法の異世界へ子供の姿で転生したことから始まる“異世界スローライフファンタジー”。単行本はHJノベルスから第8巻まで刊行されており、シリーズは累計100万部を突破している。コミックナタリーではこのたび「神達に拾われた男」のストーリー、キャラクター相関図に加え、その魅力を3つのポイントで解説。アニメ放送に先がけて、作品を楽しむ足がかりとしてほしい。
文 / 齋藤高廣 構成 / 柳川春香
リョウマはもともとの謙虚さや誠実さに加え、前世でサラリーマンとして身につけた礼儀正しさを備えたキャラクター。幼い容姿に似合わぬ紳士的な振る舞いで、人々から驚かれつつも愛されている。また凝り性な一面もあり、特にスライムの研究には時間を忘れて没頭してしまうほど。その成果は物語の随所で活かされていく。
本作を語るうえで欠かせないのは、リョウマが“従魔術”によって手懐けているスライムたちの存在。その数は物語序盤ですでに1000匹以上にのぼり、話が進むにつれ2倍、3倍と増えていく。種類も豊富で、毒を持つ“ポイズンスライム”らと2000匹を超えるゴブリンたちを討伐したり、汚れを食べる“クリーナースライム”を使った洗濯代行業を始めてみたり……。スライムのユニークな活用法に注目だ。