「ひねもすのたり日記」|ちばてつやインタビュー のたりのたりと楽しみながら、過去と今を描いていく

祝!ビッグコミック創刊50周年

ビッグコミック5号&創刊号(復刻版)の2冊パックが数量限定で発売!

ビッグコミック2018年5号 ビッグコミック創刊号(復刻版)

1968年2月29日に創刊されたビッグコミック。手塚治虫、石ノ森章太郎、白土三平、水木しげる、さいとう・たかをら巨匠たちが集結した創刊号の復刻版と、矢沢永吉が表紙を飾り、高橋留美子の読み切り「なにもない部屋」が掲載されるビッグコミック5号の2冊パックが、2月24日に発売される。もちろん本誌5号のみの通常版も販売。2冊パックは数量限定となるため、欲しい人は早めにゲットしよう。

7組の作家による“BIG”な単行本が発売!

  1. さいとう・たかを
    「さいとう・たかを『ゴルゴ13』イラスト画集」

    1968年に連載がスタートし、ビッグコミックと同じく2018年に50周年を迎える「ゴルゴ13」。同書には全作品の中から厳選した貴重なカラー画稿や名場面を、原画サイズで掲載している。隅に書かれたメモや画稿の汚れまでも忠実に再現しており、さいとう自身による解説も収録。イラストとともに「ゴルゴ」の50年間を総覧できる1冊だ。

    「改訂版『ゴルゴ13』リーダーズ・チョイス」

    2015年、2016年にビッグコミックにて行われたアンケート結果より、「ゴルゴ13」全エピソードの中から人気の13作品を収録。「Gの遺伝子」「日本人・東研作」といったエピソードや、これまで単行本に未収録だった「バチカン・セット」も収められた。約1500ページの大ボリュームにて「ゴルゴ13」の世界を楽しめる。

  2. 永井豪とダイナミックプロ
    「画業50周年愛蔵版 デビルマン」

    ビッグコミックの創刊50周年と、永井の画業50周年を記念して発売された同シリーズ。雑誌掲載時より大幅な加筆と修正が加えられ、再構成して展開されている。カバーはすべて描き下ろしによるもので、全5巻を並べると裏表紙にデビルマン軍団が登場。巻末には各巻に細野不二彦、高橋留美子ら作家からあとがきが寄せられている。

  3. 谷口ジロー
    「光年の森」「いざなうもの」

    「光年の森」「いざなうもの」には、2017年2月に死去した谷口が、約2年間の闘病生活の中で並行して執筆した作品を収録。森と対話して成長する少年の姿がオールカラーで描かれる「光年の森」では、一般的なマンガとは異なり、原稿用紙が横長に用いられている。同作は全5章にて完結する予定だったが、谷口は第2章の下書きを終えたところで病没。単行本には第1章の完成原稿と第2章の下書きが収録されている。

    一方の「いざなうもの」には、未発表の絶筆作品「いざなうもの その壱 花火」を掲載。薄墨、修正液、鉛筆を用いて描かれた同作は、内田百間の連作短編「冥途」の内の一編「花火」を原作とした物語だ。惜しくも完成には至らなかったが、谷口本人の発言をもとに全30ページのうち20ページまでを完成原稿と判断し収録。遺族の了解を得て、最後の10ページは下描きの状態で掲載されている。そのほかにも近年発表された短編やエッセイ、手帳に描かれたイラストも収められた。

  4. 藤子不二雄Ⓐ+西原理恵子
    「藤子不二雄Ⓐ&西原理恵子の人生ことわざ面白“漫”辞典」

    ビッグコミック増刊号にて連載された、「ことわざ」をお題に藤子不二雄Ⓐがエッセイを書き、西原がイラストとコメントでツッコミを入れるコラボ企画を単行本化。約10年の連載の中から31のことわざがピックアップされ掲載されている。巻末には「奇跡(シラフ)の言いたい放題大放談!!!!」と題した両名の対談も収録された。

  5. ちばてつや
    「ひねもすのたり日記」

    本特集でも紹介している、ちばてつやにとって18年ぶりの単行本。ビッグコミックの巻末にフルカラーで掲載されているショートストーリーが、1冊の本になり刊行された。満洲に住んでいた幼少期のエピソードから現在の日常まで、ちばの半生が柔らかなタッチで描かれていく。

  6. 北見けんいち
    「昭和トラベラー」

    北見が昭和の風景をイラストとエッセイで綴る「昭和トラベラー」。ビッグコミックにて10年以上にわたり連載され、同書にはその中から厳選された77枚のイラストがフルカラーにて登場した。満州で生まれ日本へ引き揚げてきた幼少期から、赤塚不二夫のアシスタントとして活動していた頃のエピソードまで、北見が見つめてきた昭和の四季折々の風景が12カ月順に収められている。

  7. 松本零士
    「松本零士 無限創造軌道」

    2018年に生誕80年を迎えた松本。同書には「銀河鉄道999」の新作エピソードが、10数年ぶりに掲載される。デビュー作から最新作まで、200点を超えるイラストや写真が収録され、松本のこれまでを振り返っていく。また同人誌時代のイラストや、デビュー当時に新聞にて発表されたマンガなど貴重な資料も登場。ちばてつやとの対談や、野沢雅子、池田昌子とのトークに加え、ささきいさお、麻上洋子らのインタビューも掲載される。

ちばてつや「ひねもすのたり日記①」
発売中 / 小学館
ちばてつや「ひねもすのたり日記」

コミックス 1200円

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Kindle版 1188円

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「ビッグコミック2018年5号」
2018年2月24日発売 / 小学館
「ビッグコミック2018年4号&創刊号復刻版2冊パック」

創刊号復刻版2冊パック
890円

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通常版 390円

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ちばてつや
ちばてつや
1939年1月11日東京都生まれ満州育ち。本名は千葉徹弥。1956年にデビュー。1961年に週刊少年マガジン(講談社)にて、原作に福本和也を迎え「ちかいの魔球」を連載開始。翌年少女クラブにて「1.2.3と4.5.ロク」を連載し第3回講談社児童まんが賞を受賞、1965年に週刊少年マガジンで連載した「ハリスの旋風」は翌年アニメ化された。 1968年、同誌にて高森朝雄とタッグを組み、ボクシングを題材にした「あしたのジョー」を連載。ライバルである力石徹が作中で死んだ際には、実際に葬儀が行われるほどの社会現象を巻き起こした。同作は1970年と1980年にアニメ化、1970年と2011年に実写映画化、1980年とその翌年にアニメ映画化がなされた。1973年、週刊少年マガジンにて「おれは鉄兵」、ビッグコミック(小学館)には「のたり松太郎」を連載。2作ともヒット作となり、「おれは鉄兵」は1976年に第7回講談社出版文化賞を受賞、「のたり松太郎」は翌年第6回日本漫画家協会特別賞および1978年第23回小学館漫画賞を受賞した。1981年、週刊少年マガジンにて「あした天気になあれ」を連載する。2001年に文部科学大臣賞を受賞、2002年には紫綬褒章を授与された。2018年4月には「あしたのジョー」の連載開始50周年を記念し、同作を原案としたオリジナルアニメ「メガロボクス」が放送される。現在はビッグコミックにて「ひねもすのたり日記」を連載中。