世界の未来を左右する“ロックージョン”。物語後半の大きな軸となるこの概念は、2巻からすでに登場していたのを覚えているだろうか。
ロックージョンと超人会
ハルによると、未来で超能力者を生み出した組織・超人会のトップは、なんと山本アツシだという。なぜ一介のバンドマンが、そんな力を持つようになったのか。話は第47話まで遡る。ヒナ頼みのロックージョンから脱却すべく、イリュージョンの勉強を始めたアツシがたどり着いたのは、ヒナと同じ力を持つ少女・マオが所属する超人拳法の道場だった。マオに付き従い、彼女の“気功”の真髄を学ぼうとするアツシ。第61話でそれが超能力であることを明かされても、「気功が超能力に変わっただけで、やる事は同じだぜ!!」とその意思は変わらない。
ロックージョンライブをやろう!
ハルの話を裏付けるように、強大な力を手に入れてしまったアツシ。このままではマズいと感じた新田は、ロックージョンライブをアツシにやらせることで未来を変えようと目論む。しかし第76話で、肝心のセントラルパークは解散してしまっていた。元バンドメンバーのヒナが、バンド復活に向けて散り散りになったメンバーに声をかけて回るが、彼らの意思は変わらない。腹をくくったヒナは、アンズとマオを誘い、自分たちがセントラルパークを受け継ぐことを決意する。
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平成の怪物 新田義史武勇伝