“はじめて”身近になったギャルは妹
──ギャル用語と言えば、「はじめてのギャル」ではキャストコメントをギャル文字で発表するという試みもありましたね。(参照:「はじめてのギャル」先行上映会&追加キャスト発表、ギャル文字でのコメントも)
そうなんですよ! 私も周りで流行っていたときは使っていたので、なんだか懐かしかったです。ちょっとしか読めませんでしたけど(笑)。
──長久さんも、実はギャルだった時期があるんですか?
まったくないんです。学校では中高とも生徒会に所属していましたし、家に帰ったらすぐパソコン、ゲームというちょっとオタクな感じで……だけど、3歳下の妹がギャルだったので、ギャルはすごく身近な存在なんです。
──では、長久さんにとって“はじめてのギャル”は妹さんなんですね。
そうだと思います。友達に影響されたのか、小学校高学年くらいから急にギャルになっちゃったんですよ(笑)。中学生になったらファッション雑誌の小悪魔ageha(現在は主婦の友社)を買うようになって。妹からは「なんでアニメばっか観てんの?」って言われたり、思春期だったんでケンカもたくさんしました。
──ギャルは身近でありながら、どこか相容れない存在でもあった。
「ギャル、無理」って思っていた時期もありました(笑)。でも、今は仲良しです。私が上京して一人暮らしをしていたら、妹が転がり込んできたんです。「お金ないし、安く済むから」って。狭い部屋だったので、1つのシングルベッドに、お互いの頭を逆にする感じで寝ていました。しかも当時、妹が109で働いていたので、服や靴がとにかく部屋にいっぱいあって……。
──渋谷109と言えば、ギャルの聖地として有名ですもんね。
私自身はギャルじゃないのに、109には妹に会うためによく行きました。そんな感じだったので、私にとってはギャル=妹みたいなイメージがあるかも知れません。おへそを出していたり、露出が多かったり、爪も長くてとがっててデコデコ、みたいな(笑)。そんな妹も、今はギャルは卒業しましたけど。
──長久さんと妹さんは、ジュンイチとゆかなのように“オタク×ギャル”という間柄だった訳ですが、オタクとギャルの相性についてはどう思いますか?
もちろん全員がそうではないと思うんですけど、オタクの人って自分の意見を強く言わない、受け身の人がきっと多い気がするんです。私自身もそういうところがあって(笑)。反対に、ギャルの人は思ったことをなんでも素直に話してくれるし、向こうからグイグイ来てくれるイメージがあります。グイグイ行く側と、受け身な側っていうところで、実は相性いいんじゃないかなって考えてるんですよ。先日ギャルの方とお話をする機会があって、「ギャル語ってどうやって生まれるんですか?」って質問したことがあるんです。そしたら、ネットで見た用語を略しているのが多いって、「ギャル語はネットの人が作り上げたようなもんだよ」って言われて。
──確かに、ネットスラングと似ているものもありますよね。
だから、話してみたら意外と気が合うかもしれないと思うんです。学生時代に同じクラスだったギャルの子も、最初はちょっと怖かったんですけど、話してみたら仲良くなれた。ギャルとオタクの合コンとかすごくいいかも(笑)。
“はじめて”のギャルコスプレ
──今日は長久さんにギャルの制服でご登場いただきましたが、着てみたご感想はいかがですか。
実はこんなにスカートが短いのも、長いルーズソックスも、“はじめて”なんです。ずっと生徒会にいて、校則を守らないといけない立場だったので……(笑)。最初は少し恥ずかしかったんですけど、姿見を見たときに「自分じゃない」って思ったので、そこからは別人になったような気持ちで楽しめました。ちょっとは八女ちゃんに近づけたのかなって(笑)。
──このコーディネートのポイントは?
普段から八女ちゃんっぽくなれるグッズを探してるんですけど、なかなか猫ちゃんの髪留めが見つからなくて。唯一見つけたのが、今日着けているこれなんです。八女ちゃんみたいにピンクじゃなくて、茶色なんですけど(笑)。指輪を着けたり、手にシュシュを着けているのも、全部八女ちゃんに近づきたいからです! 腕のジャラジャラしたブレスレットは、これを着けただけでギャル感が出るんだなってびっくりしました。スタッフさんに腕まくりするとギャル感が出るよって教えてもらったり、メイクさんにも髪の毛を盛ってもらったり(笑)。
──ロケーション撮影では、縁結びで有名な東京大神宮さんへお邪魔しました。熱心にお祈りされてましたが、何をお願いしたのか教えてもらえますか。
「はじめてのギャル」のヒット祈願と、「はじめてのギャル」を通じて、いろいろな方とのご縁が広がりますようにってお願いしました。この職業だからかも知れませんが、縁結びの神社にお参りしても、「仕事の縁が増えますように」ってそればっかりになっちゃうんです。
──神社には仕事のお願いをしに行くことが多いんですか。
個人的には女子の友達と、必死に仕事のお願いをしに行きます(笑)。でも、神社はお願いごとをするところじゃなくて、神様に日頃の感謝を言うところだって教わったことがあります。だから、お仕事をいただけたときにもう一度お参りして、「ありがとうございました」って伝えるようにしています。
──今日はデート中のカップルも見受けられましたが、恋愛成就のお礼参りだったのかもしれませんね。長久さんが“はじめて”のデートで行くなら、どんな場所がいいですか?
映画が好きなので、映画を観に行きたいですね。ロマンチックな恋愛映画より、SFやアクション映画が好きなんです。だからCGをいっぱい使ってるダイナミックなアクション映画が観たいです(笑)。
──まずは2人で映画を観て、その後は?
それから、ご飯かな。ご飯も、夜景が見えるレストランとかより、カウンターしかない昭和の居酒屋みたいなのが好きなので、そういうところに連れてっていただきたいな。“もったいないおばけ”じゃないですけど、お金に対していろいろ考えちゃうところがあるので(笑)。そういうお店のほうが、遠慮なくいろいろ頼める感じがします。
──けっこう、シブい好みをされているんですね。好きな食べ物はなんですか?
最近ハマってるのは、干し梅とかビーフジャーキー(笑)。あと「わさビーフ」! 一時期、限定で「濃いめのわさビーフ」が出たときは、1回の買い物で5袋買いました! 八女ちゃんみたいに、メロンパンとかクレープとか、かわいい答えじゃなくてすみません(笑)。
“はじめて”の告白
──ジュンイチの土下座告白から始まる「はじめてのギャル」にちなんで、長久さんの告白にまつわる経験談も伺いたいのですが。
自分が“はじめて”告白をしたのは、夢の中で、お相手はダウンタウンの松本人志さんだったんです。これ、本当なんですよ!
──(笑)。おいくつくらいのお話でしょう?
中学生くらいのときです。私、お父さんっ子だったので、お笑い好きの父が観ているバラエティ番組を、よく一緒に観ていたんです。お父さんと「やっぱダウンタウンは面白いね」って話していたんですけど、いつしか「浜ちゃんは結婚してるけど、松ちゃんは独身だから結婚できる」って考えるようになって(笑)。しかも、松本さんはお父さんと同い年なんです。「お父さんとは結婚できないけど、松ちゃんとはできる!」とこじらせてしまって(笑)。
──お父さん以外に“はじめて”好きになった人がダウンタウンの松本さんだったと。
そうなんです。夢の中で、車で信号待ちをしている松本さんを見かけたんですよ。「え! 松ちゃんだ!」って車に駆け寄って、窓ガラスをトントンとノックしたら、ウィーンって開けてくれて。「ダウンタウンの松本さんですか?」「はい」みたいな。「本当に好きで、結婚を考えるくらい本当に好きで……付き合ってほしいんです」って言ったんです。そこで、目が覚めちゃいました(笑)。
──じゃあ、告白の返事はもらえていないんですね。
もらえてないです……。結局、現実の松本さんには何もアクションを起こせていませんし、夢は夢だなって。松本さんももうパパになっちゃいましたし、思いを告げるには遅すぎるんですけど(笑)。
──このインタビューがいつか松本さんの目に触れて、長久さんの思いが伝わるかもしれませんね。
そっか! じゃあ絶対載せてください!! 「拡散キボンヌ」って書いて、SNSで広めますので(笑)。
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“はじめて”のドッキリ
- アニメ「はじめてのギャル」
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放送情報
- AT-X:2017年7月12日(水)23:00~
- TOKYO MX:2017年7月12日(水)25:35~
- サンテレビ:2017年7月12日(水)26:00~
- 岐阜放送:2017年7月13日(木)25:45~
- 三重テレビ放送:2017年7月12日(水)26:20~
- KBS京都:2017年7月13日(木)25:30~
- BS11:2017年7月17日(月)27:00~
キャスト
- 羽柴ジュンイチ:浅沼晋太郎
- 八女ゆかな:長久友紀
- 本城蘭子:喜多村英梨
- 香椎結衣:竹達彩奈
- 藤ノ木寧音:小倉唯
- 坂本慎平:豊永利行
- 石田景吾:赤羽根健治
- 小早川稔:白石稔
- 上坂歩美:荒浪和沙
- 椎名心:原奈津子
スタッフ
- 原作:植野メグル(株式会社KADOKAWA「月刊少年エース」連載)
- 監督:古川博之
- シリーズ構成:百瀬祐一郎
- キャラクターデザイン:古川博之
- 総作画監督:寺尾憲治、大塚八愛
- 音楽:やしきん
- 音楽制作:MAGES.
- アニメーション制作:NAZ
- 製作:「はじギャル」製作委員会
- アニメ「はじめてのギャル」
- 2017年9月27日発売 / KADOKAWA
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Blu-ray限定版 第1巻
8208円 / KAXA-7561 -
DVD限定版 第1巻
7128円 / KABA-10561
- 植野メグル「はじめてのギャル①」
- 2016年5月24日 / KADOKAWA
- 植野メグル「はじめてのギャル④」
- 2017年6月26日 / KADOKAWA
- 長久友紀(ナガクユキ)
- 4月8日生まれ。テレビアニメ「それが声優!」で新人声優ユニット・イヤホンズの萌咲いちご役を演じ、現実でも同ユニットのメンバーとして活動。CDリリースやライブ活動を行っている。メインヒロインを演じるのは「はじめてのギャル」がはじめて。