DT(ドーテイ)の非リア充×ギャルという意外なカップルの恋愛模様を描いた、植野メグルのラブコメ「はじめてのギャル」。月刊少年エース(KADOKAWA)で連載されている本作のテレビアニメ化が決定し、7月12日よりTOKYO MXほかでの放送が開始する。
放送直前を記念し、コミックナタリーではヒロイン・八女ゆかな役を演じる長久友紀にインタビューを実施。撮影のためギャルファッションに“はじめて”挑戦してもらい、メインヒロインを“はじめて”演じた感想を聞き、なんと“はじめて”のドッキリ企画まで仕掛けさせてもらった。作品名にかけた“はじめて”尽くしの取材に長久が素で驚きの表情を見せた、決定的瞬間をお見逃しなく。
取材・文 / 鈴木俊介 撮影 / 新妻和久
長久友紀さんとの妄想デートフォトギャラリーも!?
DTの非リア少年が、ギャルと付き合っちゃった――!?
DTを捨てたいと悩む高校生・羽柴ジュンイチは、友人から「ギャルはビッチで案外押しに弱い」という噂を聞き「マ…マジで…?」と半信半疑ながら興奮。ギャルには苦手意識を持っていたはずなのに、頭からは妄想が離れない!
「ギャルは案外押しに弱い」「土下座で頼めばイケる!!」友人たちにそそのかされ、ダメ元とは思いつつジュンイチはクラスのギャル・八女ゆかなに土下座告白を実行! しかし決死の土下座もむなしく彼女の反応は……。
ドン引きする彼女の様子に「グッバイ俺の輝かしい高校時代」と落ち込むジュンイチ。しかし何を思ったか、ゆかなは少し考えてから「いいよ、付き合おっかウチら…♡」とOKの返事をする。まさか……まさかの告白成功!? 超かわいいギャルにDTが弄ばれる!? うれし恥ずかしハプニングだらけの日々が幕を開ける!
キャラクター紹介
本城蘭子(CV:喜多村英梨)
ジュンイチとゆかなの前に現れた黒ギャル。ゆかなとは幼なじみの親友だが何故かジュンイチに興味津々な様子で、裏で猛アタックを仕掛けてくる。押し倒したジュンイチにまたがり「うちのおっぱい触って気持ち良くしてくれたら解放してあげる」と挑発する、その真意は……?
藤ノ木寧音(CV:小倉唯)
小学校のとき近所に住んでいたジュンイチの幼なじみで、ジュンイチのことを「お兄ちゃん」と呼ぶ妹的存在。「MK2」「超MM」など少し古いギャル語を使う。パッと見は幼いが、実はゆかなや蘭子をしのぐ爆乳の持ち主。突然ジュンイチに彼女ができたことで動揺している。
香椎結衣(CV:竹達彩奈)
ギャルとは真逆のマジメで清楚な女の子。中学から同じクラスのジュンイチを何かと気にかけ、話しかけたり相談に乗ってくれたりする優しさを持つ。しかし実は、意外な秘密を持っていて……?
「はじめてのギャル」長久友紀インタビュー
“はじめて”のメインヒロイン
──まずは“はじめて”原作を読んだ印象を教えてください。
ヒロインの八女ちゃんが、とにかくかわいい! 私、男性脳なのか、女の子大好きなんです(笑)。少年マンガを読むときは主人公を自分に置き換えて読んだりします。「はじめてのギャル」も女の子がかわいいなと思って読んでいます。ジュンイチに意地悪なことを言うシーンがドキッとするんですけど、八女ちゃんがたまに見せる“素”の表情も特に好きなんです!
──例えばどのシーンでしょうか。
1巻にカラオケでデートするシーンがあるんですけど、ジュンイチはアニソンしか歌えないのを気にして、なかなか曲を入れない。八女ちゃんはそんな彼の様子に気付いて、彼でも歌えそうな懐かしのアニソンを入れて、「一緒にうたお?」ってマイクを渡すんです。この笑顔、八女ちゃんの優しさがにじみ出ていて、最高じゃないですか?
──アニメではそんな八女ゆかな役を演じる長久さん。アフレコ現場の雰囲気はいかがですか?
自分にとって“はじめて”のメインヒロイン役なので、最初は緊張していたんです。共演の皆さまも、レギュラーでは一緒になったことのない方ばかりだったので、どんな感じでやっていけばいいのかわからず、不安な気持ちもありました。でも、私のそんな気持ちが伝わったのか、蘭子役のキタエリさん(喜多村英梨)が第1話のアフレコ現場からとんでもない空気を作り上げてくれて(笑)。
──とんでもない空気と言うと?
この作品に合うような、どこかギャルっぽい雰囲気と言うか……たぶん、そういう感じを演じてくれていたんだと思うんです。キタエリさんが音響監督さんを軽くいじって、それでみんなが笑ったり。そのうちにスタッフの皆さんとも仲良くなれて、第1話からすごくいい雰囲気の中で収録ができたんです。助けていただいたなって気持ちです。それから、ジュンイチの友達の3人組を豊永(利行)さん、赤羽根(健治)さん、白石(稔)さんが演じていらっしゃるんですけど、そのお三方のはっちゃけっぷりが本当にすごくって(笑)。
──原作では27話まで名前も出てこないほど、影の薄いキャラですが……。
原作を読んでいる人は、彼らがアニメではあまりに輝いているので、そのギャップにびっくりするかもしれません(笑)。1話からヒロインが全員登場したり、サブヒロインがメインの回も早めからあったりと、今回はアニメオリジナルの部分もかなりあるんです。みんなで今のギャルが使う言葉を調べて、「こんなこと言うらしいよ!」って盛り上がったりとか、朗らかな雰囲気でアフレコを進めています。
──今のギャルがどんな言葉を使うのか、気になります。
「卍(まんじ)」って知ってますか? 何に使うのかなって思ったら、「マジ楽しい! 卍」とか、「やばくね? マジ卍」みたいに使うんだそうです(笑)。ほかにも、「あーね」とか「やばたにえん」とか……そんな“ギャル用語講座”をしているうちに、ここのセリフはギャルだと言い回しが違うかもって相談して、台詞が変わったこともありました。みんなで作っている感じがして、そういうのが楽しいですね。
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“はじめて”身近になったギャルは妹
- アニメ「はじめてのギャル」
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放送情報
- AT-X:2017年7月12日(水)23:00~
- TOKYO MX:2017年7月12日(水)25:35~
- サンテレビ:2017年7月12日(水)26:00~
- 岐阜放送:2017年7月13日(木)25:45~
- 三重テレビ放送:2017年7月12日(水)26:20~
- KBS京都:2017年7月13日(木)25:30~
- BS11:2017年7月17日(月)27:00~
キャスト
- 羽柴ジュンイチ:浅沼晋太郎
- 八女ゆかな:長久友紀
- 本城蘭子:喜多村英梨
- 香椎結衣:竹達彩奈
- 藤ノ木寧音:小倉唯
- 坂本慎平:豊永利行
- 石田景吾:赤羽根健治
- 小早川稔:白石稔
- 上坂歩美:荒浪和沙
- 椎名心:原奈津子
スタッフ
- 原作:植野メグル(株式会社KADOKAWA「月刊少年エース」連載)
- 監督:古川博之
- シリーズ構成:百瀬祐一郎
- キャラクターデザイン:古川博之
- 総作画監督:寺尾憲治、大塚八愛
- 音楽:やしきん
- 音楽制作:MAGES.
- アニメーション制作:NAZ
- 製作:「はじギャル」製作委員会
- アニメ「はじめてのギャル」
- 2017年9月27日発売 / KADOKAWA
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Blu-ray限定版 第1巻
8208円 / KAXA-7561 -
DVD限定版 第1巻
7128円 / KABA-10561
- 植野メグル「はじめてのギャル①」
- 2016年5月24日 / KADOKAWA
- 植野メグル「はじめてのギャル④」
- 2017年6月26日 / KADOKAWA
- 長久友紀(ナガクユキ)
- 4月8日生まれ。テレビアニメ「それが声優!」で新人声優ユニット・イヤホンズの萌咲いちご役を演じ、現実でも同ユニットのメンバーとして活動。CDリリースやライブ活動を行っている。メインヒロインを演じるのは「はじめてのギャル」がはじめて。