「はいふり」は「ガルパン」があったからこそ生まれた
──今日は結果的に、鈴木さんが参加されてきた作品を中心に萌えミリタリーの歩みを振り返りながらお話いただきましたが、「はいふり」と「ガルパン」の共通点はやっぱり多いのかなという印象でした。ただそのうえで、「はいふり」は「ガルパン」以上に初心者のほうを向いていると。
そうですね、とにかく入り口の敷居を下げて、女の子たちの青春学園ものにまとめているという点では近しいんですが、成熟したコンテンツはどうしてもだんだんと既存のファンを喜ばせる方向に行きがちですから、萌えミリタリーとしては定期的に新陳代謝をしていかなければいけない。「はいふり」は「ガルパン」が細かい部分にこだわるようになってきたことを受けて、よりハードルを低く、もっと学園ものっぽくということを意識して始めましたから、ある意味で「はいふり」は、「ガルパン」があったからこそ生まれたという側面があると思います。そうした意識は今回の劇場版でも同じで、極力ハードルを上げることを避けました。「はいふり」のことを知らない人が観ても楽しめる作品になっていますので、気軽に劇場に足を運んでくれたらと思います。
──「ガルパン」も全6話構成の「最終章」が展開中です。
早く「『最終章』第3話」が観たいです(笑)。「ガルパン」関係だと、野上さんとやっている「ガールズ&パンツァー リボンの武者」があとちょっとなので、ラストに向けてそちらも全力疾走していきます。
──ちなみに2019年は「荒野のコトブキ飛行隊」「ガーリー・エアフォース」と、“空”もののアニメが目立った印象だったのですが、そういう新しい流れみたいなものはあるのでしょうか。
私がよく聞かれるのは、「次は何をやるんですか」。陸も海も空もやってしまったし……と言われますけど、まだ砲兵もやってないし、宇宙軍もやってないし、海兵隊もやってない。空いているジャンルはいっぱいあるんですよね。ただ、そこで初心者に入りやすいのはなにかってバランスと考えなくちゃいけない。最初からハードルを高く上げてもだめだし、低くしてこだわらないのもだめだし、萌えミリタリーって非常に難しい線の上でやっているので、そこのバランスを見極めるのが大変ですね。新しい作品が入ってくるのは大歓迎なんです。それが当たってくれたらうれしいなと思う。一方で、個人的にはもっと萌えミリタリー以外を増やしていきたいと思っています。まあそうして増やした結果、吉田さんに恋愛ものの「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」や「アルテ」を頼まれて、ヒイヒイ言ってるんですけど(笑)。
夏川椎菜(岬明乃役)コメント
夏川さんが改めて考える「はいふり」の魅力とは?
かわいい女の子たちがバンバン魚雷を撃って、ガシガシ闘う姿がかっこいいです!
萌えるだけじゃなくて、燃えるアニメ!
艦同士の戦闘シーンは音もリアルだし、ドキドキハラハラします!
「劇場版 ハイスクール・フリート」を楽しみにしている読者にメッセージをお願いします。
いよいよ公開される、劇場版ハイスクール・フリート!
ハイスクール・フリートの魅力が全部詰まった、とっても豪華な映画です!
ミケちゃん達に襲いかかる最大級のピンチにどう立ち向かうのか、ぜひ劇場で確認してくださいね!
渕上舞(西住みほ役)コメント
渕上さんが改めて考える「ガルパン」の魅力とは?
女子高生の心情や戦車の繊細な描写、そもそもの【戦車道】の存在や「特殊カーボンで守られているから安全」というアニメらしい設定(笑)。
そんなファンタジーとリアルが融合した、特殊な世界観が魅力だと思います。
「ガールズ&パンツァー 最終章」を楽しみにしている読者にメッセージをお願いします。
私自身も知波単戦の行方が気になって仕方がない状況ではありますが…2月27日には第2話のBD&DVDが発売されるということなので!
ご自宅で楽しみつつ、のんびりと第3話の公開をお待ち頂ければ幸いです。