「極主夫道」 葉山奨之インタビュー|漢気身につけ、いつかは“兄貴”に!

山里さんは僕の兄貴

──葉山さんは「テラスハウス」にスタジオメンバーの1人として参加されていますけど、一緒にご出演されている山里亮太さんとの関係が兄貴と弟分のようだなと勝手に感じていて。

ほんとですか? 山里さんはワードセンスがすごくて、番組での発言もいつもさすがだなって思います。頭がいいので話していて楽しくて、勉強にもなりますし。最終的にはすごく美人な奥さんと結婚して、「兄貴、カッコいいじゃないですか!」っていう(笑)。あのポジションは、ほかの誰がマネしようにもできない。確かに、山里さんは僕の兄貴ですね。

──では雅のような弟分はいますか?

僕、後輩という後輩がいないんですよね。事務所でもずっと一番年下でしたし、撮影現場でも年上の方とご一緒することが多かったので。だから今後年下の人たちと出会って、ゆくゆくは兄貴みたいな存在になれたらいいなと思います。まだ自分にはその器はないので、あと3年ぐらいはこのままでい続けたいですけど(笑)。

葉山奨之

もし主夫になったらお料理教室に

──葉山さんは主夫という生き方についてどう思いますか?

すごくいいと思います。主夫って、まだ日本ではあまり浸透してないじゃないですか。でも海外だと奥さんが働いて、旦那さんが家事をやるっていうパターンが割とポピュラーらしいんです。特にデンマークとかだと多いって、この前調べて知って。

──それは気になるきっかけが何かあったんですか?

僕の友達に“主夫っぽい”人がいるんです。というのも彼は自宅で仕事をしている人で、作業があるとき以外は家事のほうに専念していて。その友達が「主夫とヒモは家にいる点では同じだけど、どれだけ家事に愛情を込めているかが違う」というようなことを言っていたんです。それを聞いて、なるほどなって思って。だから料理や掃除、ゴミ捨てでも、男性が真剣に家事に取り組む姿ってすごくカッコいいなって改めて感じました。もっと主夫という生き方が広まるためにも、「極主夫道」みたいなマンガがあるのはすごくいいことだと思います。

──もし葉山さんが将来結婚して専業主夫になったとしたら、どんな毎日を送りたいですか?

お料理教室は興味がありますね。やっぱり女性が多いイメージなので、少し行きづらさはあるんですけど。僕の主夫っぽい友達も料理教室で魚のさばき方を教えてもらったらしくって、羨ましいなあって思ってました。

西島秀俊さんの漢気、カッケえっす!

──葉山さんが出演されている映画「任俠学園」が、9月27日に公開されました。同作は義理人情で生きる昔気質のヤクザが経営不振の学校を再建しようと奮闘するストーリーですが、「極主夫道」と共通するところはありましたか?

やっぱり、どちらのキャラクターも漢気がすごいですよね。僕にはあまりないものだと思うので、余計にカッコいいなと思います。漢気ってなんですかね、買えるんですかね?

──(笑)。葉山さんが思う、漢気とはなんですか?

うーん……積極性! あとはリーダーシップ。俺についてこい感。よくわからないけど、説得力があるのが漢気なのかなって思います。

──言葉に重みがあるというか。

そう、雅みたいに軽くない(笑)。西島(秀俊)さんが演じる日村が言うからこそ、みんなが「カッケえっす、兄貴!」ってなる。

──西島さんは映画の役だけでなく、ご本人も漢気ある方なんですか?

葉山奨之

ものっすごくある方です! 撮影が終わると毎日のように食事に行ってたんですけど、西島さんは全部知らないところでお会計を済ませてくれてるんですよ。しかも遅い時間になったときも人数分のタクシーを用意してくれて、「お前ら順番に帰れよ、じゃあな」とか言って先にサッと帰られるんです。

──カッコいい。

撮影現場でも本当にいろんな人を見ていて、ちょっと疲れが出てきたタイミングとかで栄養ドリンクを差し入れしてくれたりするんです。「いや、先輩さすがっす! これ今まさに全員が欲しかったやつっす!」みたいな。カッコよくて優しい。なのに、たまにかわいらしいところもあるんです。こんな先輩になりたい!って思います。

──でも葉山さんもかわいらしさは十分に持っていらっしゃると思いますよ。

じゃあ、あとは漢気だけですね(笑)。

実写版はテレ東の深夜枠で

──葉山さんは普段どんなマンガを読まれるんですか?

地獄のミサワの単行本は全部持ってます。あとは「ホームルーム」っていう、ちょっとゾクゾクするようなマンガとか。最近だと、さいとう・たかをさんの「サバイバル」が原作の「サバイバル~少年Sの記録~」を読んでます。

地獄のミサワ
地獄のミサワ「いいよね!米澤先生」
「いいよね!米澤先生」
全5巻 / 集英社
地獄のミサワ「カッコカワイイ宣言!」
「カッコカワイイ宣言!」
全5巻 / 集英社

ブックパスで読む

千代「ホームルーム」
千代「ホームルーム」
1~5巻 / 講談社
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さいとう・たかを
さいとう・たかを「[文庫]サバイバル」
「[文庫]サバイバル」
全10巻 / リイド社

ブックパスで読む

宮川輝 / さいとう・たかを
宮川輝 / さいとう・たかを「サバイバル~少年Sの記録~」
「サバイバル~少年Sの記録~」
1~5巻 / KADOKAWA

ブックパスで読む

──そうなんですね。

もともと「サバイバル」の分厚い単行本を持ってたんですけど、リメイク版が出たっていうので買ったんです。あれ、日本人は読んでて絶対に損しないです。僕、もし災害が起こったらあのマンガを持って外に出ますもん。だって牛乳パックがロウソクの代わりになるっていうのも「サバイバル」で知りましたし、かなり勉強になります。

──実写化してほしいマンガはありますか?

新田章「恋のツキ」
新田章「恋のツキ」
全7巻 / 講談社
ブックパスで読む
鶴谷香央理「メタモルフォーゼの縁側」
鶴谷香央理「メタモルフォーゼの縁側」
1~3巻 / KADOKAWA
ブックパスで読む

うーん、「恋のツキ」は好きですけど、もうドラマになりましたしね。あとは「メタモルフォーゼの縁側」も実写化しやすそうだと思います。地獄のミサワのマンガも福田雄一さんとかが監督で、ギャグ満載の路線でやっていただけたら。

──「斉木楠雄のΨ難」みたいな感じで。

まさに「極主夫道」も実写化されそうだなって思います。僕は雅役で出たいです(笑)。放送はテレビ東京の深夜枠とか。それこそ僕が以前出てた「セトウツミ」って、1話につき3エピソードで構成されてるんですよ。「極主夫道」もあの枠を狙ってほしいですね。

葉山奨之