コミックナタリー PowerPush - ペトス「亜人(デミ)ちゃんは語りたい」
キュートな亜人コメディ!コミティア出身の新鋭デビュー作
オイシイ設定のサキュバスは悩み多き女性に
──次はサキュバス先生。彼女は人を誘惑できる一番いい能力を持っているのに、何も使えていなくて不憫な感じがします。
この4人の中では、一番損な亜人ですよね。本来、こういうマンガで舞台が学校だったら、サキュバスなんてもうオイシイ設定じゃないですか。
──確かに、保健の先生とかにいそうですね。
そうですそうです。そういうオイシイポジションで使うべきだとは思うんですけど、逆にそこで違いを出せばいいんじゃないかと思って、数学教師にしたり、悩み多き大人の女性にしたりって考えながらできたキャラクターですね。
──なるほど。では最後にデュラハンちゃんはどんな子ですか?
デュラハンちゃんは、もう完全に僕の好みですね(笑)。
──巨乳のショートカットで、ちょっとバレー部にいそうな。
ああ、そうです、バレー部にいそうな感じ。第4話あたりではまだ描き慣れていない感じもあるんですけど、背が高めでスタイルがいいという設定です。今月売りのヤンマガサードVol.4に載っている第10話はサキュバス先生とデュラハンちゃんという、これまでにない珍しい組み合わせの話なので、ぜひ読んでいただきたいですね。「デミちゃん」では、いろんな組み合わせをやりたいと思っています。この子とこの子が合わさるとこんな話をして、結果的にこう成長する、みたいなことをやりたくて。それでこんなオムニバス形式のマンガにしたというのもあります。僕、「デミちゃん」は萌えマンガのつもりで描いているんですけど、萌えマンガって基本的に集団で1キャラだと思っていて。主要キャラが何人かいて、その子たちひとまとまりで1キャラ。
──ドジっ子もいればクール系もいて。
そうですそうです。それがみんな合わさって作品になると思うんですけど、「デミちゃん」は全員で話しててもいいですし、1対1の組み合わせでも面白いと思います。
──では「デミちゃん」の今後の展開も少し教えていただけますか。
いまは学園内だけの話ですけど、2巻以降はもうちょっと世界を広げていこうかと。いろんなデミちゃんも出てくるし、先生と生徒だけじゃなくて別の職業の人とかも。いまは内面を掘り下げていますけど、世間に亜人がどう見られているかも描きたいんです。その辺のテーマは1巻では入らなかったので、2巻以降ですね。
- ペトス「亜人(デミ)ちゃんは語りたい」1巻 / 2015年3月6日発売 / 650円 / 講談社
- ペトス「亜人(デミ)ちゃんは語りたい」1巻
- ペトス「亜人(デミ)ちゃんは語りたい」1巻 / kindle版
あらすじ
キュートな亜人ちゃんにはキュートな悩みがあるのです!
サキュバス、バンパイア、デュラハン。僕ら人間とちょっとだけ違う、それが「亜人」。最近では「デミ」と呼ばれてます。(英語のdemi-humanから来てるらしい)
そんな亜人の生態に興味を持つ高校生物教師・高橋鉄男と、生徒である「亜人」ちゃんたちとの少しだけ刺激的な新学期がスタートした!
新鋭ペトスが描くハチャメチャカワ亜人コメディ、ここに開幕!
ペトス
東京都府中市在住。28歳男性。A型。水瓶座。2014年9月、ヤングマガジン サード(講談社)にて初連載「亜人(デミ)ちゃんは語りたい」をスタートさせる。同作を描き始めてから、トマトジュースにハマっている。