アニはハリセンボン春菜

──ヒロインのアニについてはいかがですか？

なんか大根持ってる絵ありましたよね？

──アニメのティザービジュアルですね。

大根と……そろばんも持ってる（笑）。こういうところから見ても、肝っ玉母ちゃんになる性格の持ち主なんだろうなと感じますね。王子たちに対しても、厳しく突っ込むけど愛のある距離感で接しているなと思って、こんな姫ならイナコの国民は幸せだろうなと。姫がこういう性格なら、たぶん素敵な国になるんだろうなって思いました。

──原作のゲームでも、アニは女性ユーザーから人気の高いキャラクターのようです。ゲームでもアニメでも、女性から見て「このヒロインなんかムカつくな……」みたいなことって、ままあることだと思うんですけど。

ああ、どうしたってありますよね。「いい加減にしろ！」って。「どんだけナヨナヨすんだよ！」みたいな（笑）。その気持ちはわかります。

──ええ（笑）。という中でも、アニはサバサバした性格やたくましさが好かれているそうです。王子たちに対して、ユーザー目線でツッコんでくれるところとかも。

確かに。アニはツッコミスキルが高いっていうか……（近藤）春菜みたいですね、ハリセンボンの。そうか、アニはハリセンボン春菜か。

──（笑）。

ハッキリとした性格ですもんね。だから逆に恋愛している姿が想像つかない部分もあるんですよ、今の時点では。どうやって恋愛に発展していくんだろう。そこも気になりますね。

──アニというヒロインがいて、イケメンのキャラクターがたくさん出てくるという意味では「ダメプリ」もいわゆる女性向け作品にあたると思うんですが、向さんは普段から女性向けのアニメも抵抗なく観るほうですか？

抵抗がないわけじゃないんですけど、「ダメプリ」の第1話はそういったことを全然気にせずスルッと観れたので、あんまり女性向けのアニメっていう感じがなかったのかもしれませんね。確かに観終わって「ああ、これは女性が好きなんだろうな」と感じる作品もあるんですよ。でもそういった感想に至らなかったってことは、男性も気にせず観られる内容なんだろうなって思います。“女性向けの皮を被ったおもしろアニメ”というか。偏見を持っている男性の方でも、一度観てもらえれば2話、3話と観たくなるアニメなんじゃないかなと思います。

──スタッフの方も、全力で悪ふざけをしているのでテレビの前でみんなにツッコみながら観てほしいとおっしゃっていました。

いいことですね。“真面目に悪ふざけ”ってすげえいい言葉というか、僕らの職業もそれなので。すごく通ずるものがあるなと思いますね。印象を残すという意味では、それこそアニメの第1話って芸人の世界でいう“掴み”だと思うんです。どのタイミングで笑いを取るのかという。そういう意味じゃ、僕はしっかり掴まれた感じがありますね。

──掴みはバッチリだったと。

はい。そんな気がします。これ、原作ってアプリなんですよね？やろうかなあ……。

──まんまと掴まれてますね（笑）。

ちょっとゲームもやってみたくなりました（笑）。

エロ詩吟の王子とエゴサーチの王子

──ちなみに、向さんのアイデアで「ダメプリ」にキャラクターを増やすとしたらどんな“ダメ王子”がいいですか？

なんでしょうね。ナルシスト、女たらし、中身なし、引きこもり……けっこう出てますからね。わかりやすいダメさでいうと、やっぱりお金とか？ルーズだったり、ケチだったり。さっき言ったドМ属性とかもあるかもしれないですね。リュゼに踏まれて喜ぶ王子とか。

──もうアニの関係ないところで楽しんじゃってますね（笑）。

あとは……身近な人をモデルにするとしたら、どぎつい下ネタを吟じる王子とか。

──本当に身近な方が（笑）。

和をモチーフとした遠くの島国から王子様がやってきて、「私の国には詩吟という文化がある」とかなんとか言って、アニに向けて「あると思うぜ」ってカッコよく下ネタを言ってほしい（笑）。

──あはは（笑）。では「ダメプリ」にちなんで、向さん自身が「自分のここはダメだな」と思う部分ってありますか？

僕、スマホ中毒なんですよ。そのうえ承認欲求が服着て歩いてるので。たぶんエゴサーチを1日に1000回はやってるんじゃないかな。

──そんなに!?（笑）

いや、違うんですよ！例えば「天津向」で調べるじゃないですか。そしたら、うちの後輩の三浦マイルドっていうやつから「『さん』をつけたらエゴサーチしても悪口が引っかからない」っていうのを聞いて、「向さん」っていうのでも検索するようにしたんです。

──いいパターンも調べつつ。

呼び捨てのやつは悪口も多いので（笑）。「向さん」で調べたあと、「向木村」でも調べて、「天津木村」でも調べる。もう最後のはエゴサーチでもなんでもないんですけどね。ただのサーチなんですけど。

──そうですね（笑）。

「天津木村」で調べて、あとは僕がやってるラジオの番組名とかで検索して、10何個検索し終わったらもうここで最初のエゴサーチから何分か経ってるじゃないですか。……そしたら「天津向」に戻るんですよ（笑）。これを延々とやってしまう。

──（笑）。一応木村さんのも検索されるんですね。

そりゃまあ、そうですね。コンビですから。見ても別に「はーい」ぐらいの感じですけど（笑）。

──じゃあ詩吟の王子と、エゴサーチの王子が新キャラクターとして登場する「ダメプリ」、いかがですか。

エロ詩吟もエゴサーチも本人がダメであることを自覚してない感じが出せそうでいいですね。でもずっと画面の端でエゴサーチしているキャラクターは……嫌だな（笑）。

「ダメプリ ANIME CARAVAN」特集: 天津・向清太朗インタビュー; BREAKERZ インタビュー

テレビアニメ「ダメプリ ANIME CARAVAN」

放送情報

TOKYO MX：2018年1月10日（水）より毎週水曜22:30～
KBS京都：2018年1月10日（水）より毎週水曜23:00～
サンテレビ：2018年1月10日（水）より毎週水曜24:30～
テレビ愛知：2018年1月13日（土）より毎週土曜25:50～
BSフジ：2018年1月10日（水）より毎週水曜24:00～
AT-X：2018年1月10日（水）より毎週水曜24:30～（リピート放送：毎週金曜16:30～ / 毎週日曜6:00～ / 毎週火曜8:30～）
※放送時間は変更となる場合あり。

配信情報

dアニメストアほか

スタッフ

原作：「DAME×PRINCE」
キャラクター原案：アリクイ堂
シナリオ監修：StoryWorks
監督：星野真
シリーズ構成：小林成朗
キャラクターデザイン：渡辺るりこ
アニメーション制作：スタジオフラッド
アニメーションプロデュース：AZクリエイティブ

キャスト

アニ：矢作紗友里
ナレク：石川界人
ヴィーノ：梅原裕一郎
リュゼ：斉藤壮馬
メア：木村良平
テオ：前野智昭
リオット：武内駿輔
クロム：竹本英史
グリまる：齋藤彩夏

©DAME×PROJECT/NHN PlayArt Corp.

向清太朗（ムカイセイタロウ）: 1980年2月27日生まれ、広島県出身。1999年2月に木村卓寛とお笑いコンビ・天津を結成。テレビやラジオのほか、アニソンとお笑いの融合イベント「アニ×ワラ」のプロデュースやトークイベントのMCなど活動は多岐にわたる。著書に「この4コマがオモロイ！」「ただのオタクで売れてない芸人で借金300万円あったボクが、年収800万円になった件について。」があり、「てんしんらん漫！」「可愛い娘が出てくる4コマ」「芸人ディスティネーション」「クズと天使と二周目生活」などのマンガ、小説の原作も務める。2018年1月24日には、構成作家でラジオパーソナリティを務める伊福部崇とのユニット・ハチミツとウインナーとして、初CD「CLAMP of STARS」をリリース。

ハチミツとウィンナー「CLAMP of STARS」: 2018年1月24日発売 / アトミックモンキー; （TRUE RED）＜赤盤＞
[CD]
2160円 / AMET-0018

Amazon.co.jp; （ARROW BLUE）＜青盤＞
[CD]
2160円 / AMET-0019

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