「DOUBLE DECKER! ダグ&キリル」 第2回 早見沙織×安済知佳×大地葉×種﨑敦美 座談会|個性あふれるキャラクターたちの相乗効果で生まれる面白さ、四人四色の魅力を女性キャストが語る

今秋より放送中のアニメ「DOUBLE DECKER! ダグ&キリル」。掴みどころのないベテラン刑事のダグと、やる気だけはある残念な新米刑事・キリルの2人を描く同作には、彼らの同僚刑事として2組の女性バディが登場している。

コミックナタリーで展開中の「DOUBLE DECKER! ダグ&キリル」の連載企画第2回には、そんな女性キャラクターを演じるディーナ役の早見沙織、ケイ役の安済知佳、マックス役の大地葉、ユリ役の種﨑敦美に登場してもらった。偶然にも4人全員がそれぞれのキャラクターのイメージカラーの洋服を身に着けてきた当日。和気あいあいとした雰囲気の中で、女性陣から見た今作の魅力が語られた。

取材・文 / 増田桃子 撮影 / 入江達也

女性キャラ4人のオーディションを受けました(早見)

早見沙織 今回はみんなオーディションだったんですよね。

安済知佳 そうですね。オーディションの段階でしっかりしたシナリオをいただいたんです。自分が演じるキャラクターのセリフだけが書いてあることが多いんですが、ちゃんとシーンの説明もあるシナリオで。それがすごく面白かったので、この作品やりたいなと思ったのを覚えています。

大地葉 わかります、シナリオが読み物としてすごく面白いですよね。

安済 キャラクターの動きだけじゃなく、感情の流れまで書いてくださっていたので、アニメの絵が想像しやすいんですよ。

種﨑敦美 オーディションのときからキャラクターの絵もいただいていたので、「わー桂正和先生の絵だー」と思いつつ(笑)。すごくセリフが多い、ほぼ会話だけで進むシーンもあれば、セリフは全然なく激しくバトルしているところもあって。静と動じゃないですけど、その両方を兼ね備えている作品なんだなって思いましたね。

大地 シナリオのト書きも面白いんですよね。

早見沙織

早見 そうそう、キャラクターに対してのツッコミみたいなト書きもあって(笑)。

大地 あんまりないですよね。珍しいなと思いつつ楽しんで読んでしまいました。

──皆さん、オーディションは最終的に決まったキャラクターで受けたのでしょうか。

安済 私はケイ役のオーディションを指名でいただいたのですが、そもそもこの中で演じるならケイしかないなと思って(笑)。「ケイで……」とお願いしてオーディションを受けました。

早見 私はディーナ以外のキャラクターも受けていて……ディーナ、ユリ、マックスと、あとケイも最終的に受けたと思います。

安済 早見さんのマックス、超聞いてみたい……(笑)。

大地 聞きたい、聞きたい(笑)。

──オーディションに向けて心がけたことはありましたか?

安済 とにかくどのキャラクターも個性豊かじゃないですか。でもケイは4人の中では一番地味というか、本当に普通で。まあ実は普通でもないんですけど(笑)。だから、とにかくケイの“普通で真面目で一生懸命”という部分を意識して演じました。

種﨑敦美

大地 作品の雰囲気的にも、ナチュラルに演じるのがいいだろうなと思いました。あまり作りすぎるより、自分が一番出しやすい無理のないトーンで、どこまでマックスのカッコよさを出せるかというところを考えてオーディションを受けましたね。

種﨑 私は資料にロボットって書いてあったから、最初はロボットを意識して演じてみたんですけど、なんか違うなと思って。「ロボットって書いてありますけど、ロボットじゃなくてもいいですかね……? やりたいようにやってみていいですかね? いいですよね、やります!」って言って、全部録り直させてもらって(笑)。

大地 でも結果として受かっているわけだし、それが正解だったってことですよね。

決まったときは「っしゃーーーー!」(安済)

──キャストに決まったときの感想は。

安済 もう「っしゃーーーー!」(ガッツポーズ)ですよ!

一同 (笑)。

大地葉

大地 わかる! 私も本当にめっちゃうれしかったです。事務所からも「絶対、受かって」って言われてて……(笑)。

安済 それ、プレッシャーやばいですね(笑)。そこまで言われて、ちゃんと受かるのもすごいですし。

大地 プレッシャーもプラスになっていたのかなと。でもビックリしましたね、まさか決まるとは思ってなかったので……。光栄だなと思うとともに、これは責任重大だぞと。

安済 私も当然うれしかったんですが、ほかのキャストさんのことがとにかく気になりましたね。

大地 確かに。すごく気になった(笑)。

安済知佳

安済 で、早見さんがディーナって聞いて「え!?」と(笑)。早見さんが暴言吐いている姿が想像できなくて。

早見 (笑)。私はさっきも言ったようにいくつか受けたので、決まったというお話を聞いたときに「何役で受かったんですか?」って確認したら、「ディーナです」と言われて「そう来たか」って(笑)。たまにこういう強気なキャラクターも演じさせていただくんですが、ディーナはどれぐらい横暴にやったらいいのか、さじ加減が難しかったんです。

安済 ユリが種﨑さんって聞いたときは「ですよねー!」って感じでした。ナイスキャスティングですよね!(笑)

種﨑 うれしい、ありがとうございます(笑)。

大地 うんうん。私は「やった、種﨑さんと組める!」って思って、すごくうれしかった(笑)。


2019年5月14日更新