「カラー完全版」について

「サイボーグ009」は、1960年代以来、数多くの種類の単行本が出てきましたが、今回のシリーズは、“決定版”と呼べるエディションにしたいと思います。

ページ割りや扉絵など「少年マガジン」連載時のオリジナルフォーマットをきわめて忠実に初再現。初出と同じB5フルサイズの誌面の、“大きさ”から来る迫力と、石ノ森先生ならではの、女性的ともいえる繊細で流麗なペンタッチがくまなく再現されているのは、体感してみないとわからない、非常に感動的なものです。

さらに、1970年にたった一度だけ刊行された幻のカラー原稿が、このたび石森プロで良好な状態で発掘され、実に42年ぶりに、その全ページをフルカラーで収録します。

昨春刊行してご好評いただいた「仮面ライダー1971 カラー完全版BOX」に続いて贈る、石ノ森ファン、009ファンなら見逃せない一冊です。

700ページ・箱入りの大冊のため、初版限定出版となりますので、お見逃しないよう、どうぞよろしくお願いいたします。

森遊机（復刊ドットコム編集長）

概要

すべてのサイボーグマンガ・アニメーションの原点である、石ノ森章太郎「サイボーグ009」。「攻殻機動隊 S.A.C.」シリーズ、「精霊の守り人」「東のエデン」の神山健治監督が自ら脚本・監督を手がけ、2013年という現代を舞台に、全く新しい物語を生み出す。

メインスタッフには、これまで神山健治監督作品を手がけてきた、アニメーション界最高峰のクリエイターが結集。Production I.Gと共に、日本の3DCGIアニメーションの最先端を走るスタジオ・株式会社サンジゲンが共同制作を務める。またキャラクター＆アニメーションは、2Dセルアニメーションの形式を採りながら全てフル3DCGIアニメーションで制作する。