「100+α」のタイトルが収録されている「かるたジャン100」。ここでは少年ジャンプが創刊された1968年からを約10年ずつに区切り、かるた化された全作品をリストで公開するとともに、一部タイトルの札をピックアップして紹介していく。
1968年7月11日に毎月第2、第4木曜日刊行の隔週誌として創刊された少年ジャンプ。翌年10月には週刊化され永井豪、本宮ひろ志を筆頭に人気作家を続々輩出し、1970年には創刊からわずか2年足らずで発行部数100万部を突破する。
かるた化タイトル
永井豪「ハレンチ学園」、本宮ひろ志「男一匹ガキ大将」、とりいかずよし「トイレット博士」、吉沢やすみ「ど根性ガエル」、梶原一騎・井上コオ「侍ジャイアンツ」、山川惣治・川崎のぼる「荒野の少年イサム」、遠崎史朗・中島徳博「アストロ球団」、中沢啓治「はだしのゲン」、ちばあきお「プレイボール」、牛次郎・ビッグ錠「包丁人味平」、諸星大二郎「妖怪ハンター」、池沢さとし「サーキットの狼」、武論尊・平松伸二「ドーベルマン刑事」、小林よしのり「東大一直線」、秋本治「こちら葛飾区亀有公園前派出所」、車田正美「リングにかけろ」、江口寿史「すすめ!!パイレーツ」、寺沢武一「コブラ」、ゆでたまご「キン肉マン」
1980年代に突入する頃には発行部数が300万部近くに。その後「Dr.スランプ」「キン肉マン」「キャプテン翼」など連載作が次々とアニメ化。「キン肉マン」の「キン消し」をはじめとした大ヒットグッズも生まれ、ジャンプの名はさらに多くの人に知られていく。なお1984年にはジャンプ最大発行部数653万部への原動力のひとつとなった「DRAGON BALL」がスタートした。
かるた化タイトル
鳥山明「Dr.スランプ」、高橋陽一「キャプテン翼」、北条司「キャッツ♥アイ」、江口寿史「ストップ!! ひばりくん!」、新沢基栄「ハイスクール!奇面組」、次原隆二「よろしくメカドック」、桂正和「ウイングマン」、武論尊・原哲夫「北斗の拳」、高橋よしひろ「銀牙ー流れ星 銀ー」、まつもと泉「きまぐれオレンジ☆ロード」、鳥山明「DRAGON BALL」、北条司「シティハンター」、えんどコイチ「ついでにとんちんかん」、宮下あきら「魁!!男塾」、車田正美「聖闘士星矢」、こせきこうじ「県立海空高校野球部員山下たろーくん」、荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」、佐藤正「燃える!お兄さん」、にわのまこと「THE MOMOTAROH」、萩原一至「BASTARD!!―暗黒の破壊神―」、徳弘正也「ジャングルの王者ターちゃん♡」、森田まさのり「ろくでなしBLUES」、江川達也「まじかる☆タルるートくん」、三条陸・稲田浩司・堀井雄二「DRAGON QUEST―ダイの大冒険―」、桂正和「電影少女」
「DRAGON BALL」「SLAM DUNK」「幽☆遊☆白書」を中心に人気を集め、1995年3・4合併号では最大発行部数となる653万部を記録。1997年には「ONE PIECE」、1999年には「NARUTO-ナルト-」とその後のジャンプを牽引するタイトルがスタートしている。なお現在も続く年末恒例のイベント・ジャンプフェスタが初めて開催されたのは1999年。
かるた化タイトル
井上雄彦「SLAM DUNK」、漫☆画太郎「珍遊記ー太郎とゆかいな仲間たちー」、冨樫義博「幽☆遊☆白書」、光原伸「アウターゾーン」、あんど慶周「究極!!変態仮面」、梅澤春人「BØY―ボーイ―」、ガモウひろし「とっても!ラッキーマン」、桐山光侍「NINKŪ-忍空-」、真倉翔・岡野剛「地獄先生ぬ~べ~」、和月伸宏「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」、つの丸「みどりのマキバオー」、うすた京介「セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん」、藤崎竜「封神演義」、高橋和希「遊☆戯☆王」、小栗かずまた「花さか天使テンテンくん」、島袋光年「世紀末リーダー伝たけし!」、尾田栄一郎「ONE PIECE」、かずはじめ「明稜帝梧桐勢十郎」、森田まさのり「ROOKIES」、樋口大輔「ホイッスル!」、冨樫義博「HUNTER×HUNTER」、鈴木央「ライジング インパクト」、ほったゆみ・小畑健「ヒカルの碁」、許斐剛「テニスの王子様」、岸本斉史「NARUTO-ナルト-」
2002年は同誌の北米版のSHONEN JUMPの刊行がスタート。2005年には「ONE PIECE」と「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が累計発行部数1億冊を突破している。なお「ONE PIECE」はその後2010年に2億冊、2013年に3億冊に到達した。このほか2009年には少年ジャンプ作品を扱うテレビ番組「サキよみ ジャンBANG!」もスタートしている。
かるた化タイトル
矢吹健太朗「BLACK CAT」、うすた京介「ピューと吹く!ジャガー」、澤井啓夫「ボボボーボ・ボーボボ」、鈴木信也「Mr.FULLSWING」、河下水希「いちご100%」、稲垣理一郎・村田雄介「アイシールド21」、大場つぐみ・小畑健「DEATH NOTE」、空知英秋「銀魂」、天野明「家庭教師ヒットマンREBORN!」、星野桂「D.Gray-man」、松井優征「魔人探偵脳噛ネウロ」、長谷見沙貴・矢吹健太朗「To Loveる-とらぶる-」、篠原健太「SKET DANCE」、椎橋寛「ぬらりひょんの孫」、島袋光年「トリコ」、大場つぐみ・小畑健「バクマン。」、藤巻忠俊「黒子のバスケ」、西尾維新・暁月あきら「めだかボックス」
スマートフォンやタブレットの普及による電子書籍利用者の増加にともない、ジャンプも2014年9月より電子版の配信をスタート。またマンガ誌アプリ・少年ジャンプ+も同年に創刊されている。新たな試みの一方で「NARUTO-ナルト-」「BLEACH」「こちら葛飾区亀有公園前派出所」など長年同誌を支えてきた長期連載が次々と完結した。また2018年の創刊50周年に合わせ、六本木ヒルズにて「創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展」の第1弾が2017年7月にスタートしている。
かるた化タイトル
古味直志「ニセコイ」、古舘春一「ハイキュー!!」、麻生周一「斉木楠雄のΨ難」、松井優征「暗殺教室」、附田祐斗・佐伯俊・森崎友紀「食戟のソーマ」、葦原大介「ワールドトリガー」、仲間りょう「磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~」、川田「火ノ丸相撲」、堀越耕平「僕のヒーローアカデミア」、田畠裕基「ブラッククローバー」、ミウラタダヒロ「ゆらぎ荘の幽奈さん」、吾峠呼世晴「鬼滅の刃」、白井カイウ・出水ぽすか「約束のネバーランド」
次のページ »
かるたにする作品はどうやって選ばれた?制作担当者インタビュー
- 「かるたジャン100」
-
2017年10月10日発売
集英社
3218円
週刊少年ジャンプが2018年に創刊50周年を迎えることを記念して制作された「かるたジャン100」では、同誌50年の歴史からセレクトした、100を超える連載作の名セリフや名シーンを1作品につき1枚ずつかるた化。読み札104枚、取り札104枚の計208枚に加え、各作品1ページの解説を収録した116Pの小冊子も付属している。