“海賊バレ”の危機に大共感、父・ゴー☆ジャスの焦り
──一騎と零の生活に新たな風を起こすこととなった少女・ミリについてはいかがでしたか?
ミリちゃんは年齢の割にしっかりしている部分をたまに感じます。もちろんやんちゃなところもあるけど、お友達への接し方が優しいですし、理想的なお子さんだと思います。お手伝いして失敗しても、全然許せちゃう。
──ミリが一騎と零を手伝おうとして、盛大に散らかしてしまう場面がありましたね。
そうそう! 「ごめんなさーい!」のシーン。あれはまさしく我が家の日常です。セリフまでおんなじ(笑)。この作品で描かれる子育てシーンは、本当にいいところを突いています。一番「わかる!」と思ったのは、保育園に行く前に持ち物すべてに名前を書く作業……!
──一騎たちも入園前日に大慌てで名前書き作業をしてました。
あれ、本当に全部なんです! お箸の一本一本まで。洗いものには消えないスタンプで名前を付けますし。保育園グッズを買うときに、有名子供服チェーンをイメージしてるのかな?っていう子供服屋の“ニジマス屋”が登場して、笑っちゃいました。「こういうグッズが便利だよ」とか困ったときの対応の仕方とか、子育てに役立つ情報の量はママ友を何人作れるかで変わってくる部分があるかもしれません。僕はなかなかお迎えにも行けなくて、娘の友達のパパやママたちと打ち解けるのが難しくて……。一騎パパと零パパが、すんなりほかのママたちに受け入れてもらっているのがすごくうらやましかったです。
──一騎と零たちは、殺し屋という本業は明かせないですから、一騎がお笑い芸人で、零が石油王という設定になっていましたよね。
一騎パパがお笑い芸人っていう設定でまた親近感が湧いて、「もしかしてこのアニメ、僕に向けて作ってる!?」と思っちゃいました(笑)。でも2人の殺し屋という仕事は、ミリちゃんもほんの少し気付いている部分はありますよね。「パパたちは鉄砲を撃ってる」っていうセリフとか。
──2人は必死で隠していますけど、徐々に勘づいているかもしれませんね。
実は我が家でも同じことが起き始めていまして……。
──確かお子さんたちには、ご自身が宇宙海賊だということはお話しされていないんでしたよね?
そうなんです。前は「もしかしたら気付いているのかな……?」ぐらいだったんですが、最近は「これは気付いている」と確信に変わってきています。以前テレビ番組に悪者役で出演させていただいたことがあったんですけど、娘たちがその番組を観ていたらしいんですよ。そこで、家に置いてある僕の服を見てその悪者と同じだと気付いたようで、長女に「パパって悪者なの?」と言われたことがありました。あと、別の番組に声だけで出演させていただいたんですが、次女が「パパの声がする」と言って、僕の「レボ☆リューション!!」を「れぼれーしょーん」と真似してきてヤバい……!と焦ったり。
──(笑)。
たぶん長女は完全に気付いていて、9割方わかっているんじゃないでしょうか。「お前の父ちゃん、宇宙海賊!」っていじめられちゃうかもしれないから、まだ学校とか保育園で言わないでほしいな……。前は一騎パパたちみたいに架空の設定として「サンミュージック(所属事務所)の社員」ということにしようかなとか考えたりもしました。僕は顔出ししてないので、テレビで発表!みたいなことも難しいから、これは僕だけのイベントとしていつか来るその日までドキドキしていようと思います。
作品ファンは納得できるラスト。新米パパにも観てほしい!
──一騎と零、ミリの物語もいよいよ終盤に差し掛かってきました。これまでさまざまなエピソードがありましたが、ゴー☆ジャスさんが一番印象的だったのはどの場面でしたか?
いっぱいありますね……。強いて挙げるなら、ミリちゃんが忘れたお弁当を一騎パパと零パパが動物園まで届けに行く回ですね。悪いおじさんに絡まれて、どうなっちゃうんだろうとハラハラしました。たぶん一騎パパと零パパは助けに来てくれるんだろうと思っていたんですけど、ミリちゃんにバレないようにどうやって助けにいくんだろうと気になったんです。そこはまだご覧いただいてない方はぜひ見ていただければと思うんですが、爽快感のあるラストになりました。あとは10話でミリちゃんのお母さんが再び現れた場面ですね。
──ミリの母親である美咲は序盤でも登場しましたが、終盤に現れた彼女は第一印象とはかなり雰囲気が変わっていましたよね。
そうですね。あの回を見て、僕は「結局ママなんだよな……」と。うちもそうなんです。どんなに愛情を注いでもママには敵わない場面がどうしてもあるんです。ですから日々、ママは偉大だなと思っていて、なるべく言葉にしていかないと、と思っています。僕たちオスはカマキリだったら本来食べられちゃう立場だし……。
──ゴー☆ジャスさんの愛情はお子さんたちにちゃんと伝わっていると思いますよ! この特集が公開されるのは、まもなく最終話が放送されるタイミングですが、ゴー☆ジャスさんは視聴者に先がけて最終話をご覧いただいています。視聴者に向けて、見どころをお願いいたします。
うーん、難しい…! いろいろ注目ポイントはありますが、やはりラストだと思います。なるべくネタバレにならないようにお答えすると、この作品を応援していた皆さんは納得できる結末になるんじゃないでしょうか。あと、少しビックリする要素もあります。見どころはいっぱいアルジェリア!
──ありがとうございます! これまでたくさん「Buddy Daddies」の魅力を語っていただきましたが、ゴー☆ジャスさんがこのアニメをアピールするとしたら、どういう方々に観ていただきたいですか?
新米パパですね。子育てに関して前向きになっていきますし、一騎パパぐらい家事・育児に積極的になってくれる人が1人でも増えたら、ママたちは本当にうれしいと思います。でも先ほどお話したとおり、大変なことももちろんたくさんあるので、「Buddy Daddies」を観て、覚悟しておくことって大事だな、と。とにかく肩肘張らずに楽しめて勉強にもなる、一挙両得なアクションアニメとなっていますので、絶対観るしかナイジェリア!
プロフィール
ゴー☆ジャス
1978年11月10日生まれ、サンミュージックプロダクション所属。「君のハートに、レボ☆リューション」が決めセリフの宇宙海賊として、バラエティ番組、イベントなどに出演するほか、自身のYouTubeチャンネル「ゴー☆ジャス動画」でゲーム実況配信などにトライしている。
ゴー☆ジャス | Sun Music Group Official Web Site
「Buddy Daddies」特集
- “新米パパ”役の豊永利行と内山昂輝がフレンチトースト作りにトライ!「Buddy Daddies」配信番組収録レポート