“新米パパ”役の豊永利行と内山昂輝がフレンチトースト作りにトライ!「Buddy Daddies」配信番組収録レポート (2/2)

豊永利行×内山昂輝インタビュー

2人とも10点中10点、満点です(豊永)

──収録お疲れ様でした! 振り返って、いかがでしたか?

豊永利行 内山さんは自信がないとおっしゃっていましたが、最終的にはね? 内山さんも納得がいくものができたんじゃないでしょうか。どうですか?

内山昂輝 (笑)。

豊永 内山さんの笑顔が見られることがもう一番大事ですから、ね?

内山 (食い気味に)やめて? 文字に残るとちょっと違ったニュアンスになっちゃうから!

豊永 でも本当に、2人で楽しく撮ることができました!

内山 本当に内容がてんこ盛りの収録でした……。でも見ごたえのある映像になったんじゃないかなと思います。普段まったく料理をしないので、皆さんのおかげで貴重な体験ができました。

豊永利行

豊永利行

内山昂輝

内山昂輝

──実際におふたりの作ったフレンチトーストがどのようにできあがったかは、配信番組を見てのお楽しみとなりますが、それぞれご自分の出来栄えを評価するとしたら何点を付けますか?

豊永 料理に慣れてる方からしたら目も当てられないと思いますが……初心者ってこんなもんだと思います! 2人とも10点中10点、満点です。だって料理ができない人間たちがこんなにがんばったんだから!

内山 素材を活かす形で料理ができたので、僕はもう120点ですね。

豊永 (笑)。

TVアニメ「Buddy Daddies」より。

TVアニメ「Buddy Daddies」より。

零が徐々に変っていくことが大事だった(内山)

──アニメは現在、ミリの運動会に一騎と零が応援に出かける第9話までが放送済みです。これまで放送されたエピソードで印象的だったのはどの回でしょう?

豊永 一騎に関して言うと、彼の過去を描く7話がターニングポイントだったと思います。過去を断ち切るのではなくて受け入れるという選択をして、新たに歩き始めた瞬間が印象的でしたね。続く8話は零の過去が描かれ、一騎と零の過去が詳しく明かされたことを踏まえて9話を見るとグッと来ました。家族というものにつらい過去を抱える2人が、父親として運動会に参加しましたっていうのが流れとして秀逸ですよね。

内山 そう、僕はまさしくその運動会のエピソードが印象的でした。零が思わず声を張り上げてミリのことを応援するシーンが特に。普段のクールな零からは想像もつかない姿でしたし、ミリとの共同生活を通してこれまで積み重ねてきたものが結実した場面だったと思います。収録のときも、いくつかのシーンで零が変化したことを感じさせるように意識していました。

TVアニメ「Buddy Daddies」より。
TVアニメ「Buddy Daddies」より。

TVアニメ「Buddy Daddies」より。

──殺し屋としてバディを組む一騎と零ですが、ミリの登場で父親という役割に奮闘する様子が描かれています。2人が保護者として成長していく場面も見られるようになってきましたが、演じているおふたりから見て、ご自身の演じるキャラクターが成長したと感じる場面はありますか?

豊永 零は成長したところがたくさんあると思うけど、一騎は変わったというより「子供ができたら、こうしたかったんじゃないかな」と思っていたことが、実際にできるようになってきたんじゃないかなと思います。ミリちゃんと接して行動しているうちに、もともと持っていた思いをミリちゃんによって引き出されているんじゃないかなと。なので、これまで贖罪のような気持ちで過去に向き合っていた一騎が、「今を幸せに生きてもいいんだ」と考え方を切り替えられたことが一番変わった点だと思います。「いや、でもお前殺し屋じゃないか」っていうツッコミが入るかもしれないんですが、この作品では殺し屋である前に1人の人間だということも大事に描かれているので、僕もその点を意識して演じています。

──“娘”であるミリに、一騎たちも影響を受けてきているということですね。内山さん、零に関してはいかがですか?

内山 零はそもそもミリを迎えた共同生活に乗り気じゃなかったし、でも一騎がミリの面倒を見たいのであれば、そこまで強く否定するほどではないかなというスタンスでしたよね。それが、実際にミリと暮らしているうちに、彼女のいろんな姿に心打たれたり、警察に連れて行かれそうになったミリを連れ戻すために「俺はこいつのパパだ」と宣言したり。そんな生活のなかで徐々に思いやりが芽生えて、零の心境が変わっていくのを感じました。序盤の収録では、「ミリと一騎の会話が盛り上がっていても、零はそのノリにあんまり乗らないでほしい」とよく演出されていたので、零が少しずつ変わっていくことが物語的に大事だったんだなと思います。

TVアニメ「Buddy Daddies」より。

TVアニメ「Buddy Daddies」より。

監督から「第9話が最後のホッコリ回です」と言われた(豊永)

──さて最終回を間近に控え、物語もいよいよ大詰めです。「Buddy Daddies」はオリジナルアニメですので、どういうラストになるか視聴者もまったく予想が付かない中ですが、おふたりから今後の注目ポイントを教えてください。

豊永 実は監督から「第9話が最後のホッコリ回です。なのでいろんなしがらみを一切忘れて、一騎と零とミリちゃんとの仲睦まじさを表現してください」と言われたんです。

──なんと……!

豊永 はい。そして最終話に向けて残すところ3話となりますが、今まで皆さんが「いやいやそんなことないだろう」ってつっこんでいた部分が、急に現実味を帯びてきます。視聴者の皆さん的にはけっこうガツンと来る衝撃や、「そこに踏み込んでいくんだ……!」と思わされる描写が多分に含まれてきますので、一騎と零がやはり殺し屋なんだという現実を突き付けられる展開もあります。ですからそういった現実感のある部分は、ミリちゃんとのこれまでの楽しかった生活があったからこそ活きてくるので。ある意味、心してご覧いただけたらなと思います。いろんな予測を立てながら観てくださる方もいらっしゃると思うんですけど、その予測がどうだったかも考えていただけたら!

豊永利行

豊永利行

内山 わ、全部言われた!

豊永 (笑)。

内山 オリジナルアニメなので、僕らも結末がどうなるのかは何も知らずに毎回収録していたんですよ。ラスト近辺はシリアスな展開もあるので、とてもびっくりしました。だから、視聴者の方にどんなふうに受け止められるか、ということも気になっています。皆様のご感想も楽しみにしていますので、ぜひぜひ最後まで見届けていただければと思います。

内山昂輝

内山昂輝

プロフィール

豊永利行(トヨナガトシユキ)

4月28日生まれ、東京都出身。スーパーエキセントリックシアター所属。主な出演作に「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」(ポップ役)、「風が強く吹いている」(清瀬灰二役)、「ユーリ!!! on ICE」(勝生勇利役)、「文豪ストレイドッグス」(谷崎潤一郎役)、「東京喰種トーキョーグール」(永近英良役)など。今後の出演作として4月放送の「Opus.COLORs(オーパスカラーズ)」(難波道臣役)、「天国大魔境」(コナ役)がある。

内山昂輝(ウチヤマコウキ)

8月16日生まれ、埼玉県出身。主な出演作品に「機動戦士ガンダムUC」(バナージ・リンクス役)、「ピンポン」(スマイル役)、「ハイキュー!!」(月島蛍役)、「僕のヒーローアカデミア」(死柄木弔役)、「DEVILMAN cry baby」(不動明役)、「Free!」シリーズ(桐嶋郁弥役)、「魔法使いの嫁」(ルツ役)など。今後の出演作として4月放送の「THE MARGINAL SERVICE」(ペック・デズモント役)、「山田くんとLv999の恋をする」(山田秋斗役)がある。