現在放送中のTVアニメ「Buddy Daddies」は、P.A.WORKSとニトロプラスがタッグを組み、殺し屋バディの一騎と零、彼らが引き取るハメになった4歳の少女・ミリとの暮らしを描いたホームコメディ。実はミリは、一騎と零がある依頼で始末したマフィアのボスの隠し子だった。狙ったターゲットは逃さずどんなミッションもこなす2人だが、家庭ではミリの遊び相手や保育園の送り迎え、食事の準備など苦戦続きで……。3人が仮初めの家族として暮らしながら成長するさまが活写される。
コミックナタリーでは、「Buddy Daddies」放送を記念した特集を展開。一騎役の豊永利行、零役の内山昂輝が出演し、5月24日発売のBlu-ray / DVD 3巻の特典となる配信番組「新米パパバディ家事対決!」の収録現場に、コミックナタリー記者が潜入した。「Buddy Daddies」において、ミリが初めて一騎に作ってもらった料理であるフレンチトースト作りに挑戦した豊永と内山。料理があまり得意ではないという2人だが、果たしてその出来栄えは……? フレンチトーストをグッとグレードアップする高級食材をめぐって、2人が火花を散らしたミニゲーム対決の様子や、収録後のインタビューと合わせて楽しんでほしい。
取材・文 / 佐藤希撮影 / ヨシダヤスシ
“新米パパ”演じた豊永利行と内山昂輝が
フレンチトースト作りにトライ!
配信番組収録レポート
配信番組の収録は「Buddy Daddies」の放送も中盤に差し掛かったある日、東京都内のハウススタジオで行われた。普段から料理をあまりしないという内山は「数日前からずっとこの収録が気がかりだった」とこぼすほど自信がない様子。さらに豊永も料理をほとんどしていないという事実が明らかになり、内山は「嘘でしょ!? どっちかは料理できないといけないんじゃないの?」と愕然とする。肩を落とす内山を豊永が元気付けながら、収録は進んだ。
フレンチトーストの食材は2種類用意されており、一方はスーパーで手軽に入手できる材料で揃えられたもの、そしてもう一方はなんと一斤3000円の食パン、1つ500円の卵など総額6000円超のリッチな材料の数々で構成されたもの。豊永と内山がいくつかのミニゲームに挑戦し、最終的な得点が多いほうが高級食材を使用できるというルールのもと、2人は勝負に挑んでいく。
この日2人が挑戦したゲームは針穴に糸を通す早さを競う「糸通し」、山となった靴下の数々から正しいペアを3セット作る「靴下セット作り」、紐で結ばれたリングを土台のフックに上手くひっかけた回数で競い合う「リングトスゲーム」の3種類。いずれも勝者が「Buddy Daddies」と「家事」にまつわるクイズの解答権を得ることができ、正解して初めて高級食材に近付くポイントが贈られる。「Buddy Daddies」に関するクイズが出題されるだけに、ダブル主演を務める2人は気合十分。「作品への愛が試される」「忠誠心を見せないとね」と話しながらゲームがスタートした。
「糸通し」では2人が集中し過ぎるあまりに、収録中であるにもかかわらず一言も発することができないという事態に。苦戦する内山を尻目にスムーズに糸を通した豊永が解答権を得る。しかし出題された「Buddy Daddies」クイズは、主演として作品に向き合ってきた2人が苦戦するほどの超難問であり、豊永は首をひねりながら問題に挑んだ。続く「靴下セット作り」では同じ靴下に目を付けた豊永と内山が取り合いになる場面も。2人が火花を散らしながらも、和気あいあいと撮影は進んでいく。
最後のゲーム「リングトスゲーム」では内山がさらなる苦戦を強いられ、楽々とフックにリングをひっかける豊永を見て、「土台に(豊永の)手が近過ぎるんじゃないか」と疑いをかける。なかなか上手くできない内山を見かねて、豊永が「俺見てるから、試しにやってみよう?」と“練習タイム”を取る場面も。豊永のコーチングを受けた内山はコツを掴んでメキメキと上達し、一時は豊永の得点を追い越すほどの猛追を見せる。その後も白熱した試合とクイズ合戦が続き、高級食材の行方が決定した。どちらが勝者となったのかは、特典映像でご確認を。
2人がエプロンを装着し、いよいよ調理がスタート。豊永と内山は1人ずつ調理に挑み、もう一方は相棒の奮闘を小型カメラで収録していく。当初内山のカメラに何度もポーズを決めるなど明るく余裕を見せた豊永だったが、卵をボウルに割り終えたあと、「緊張してるからか、余計な力が入って卵にめっちゃヒビが入る」と述べ、内山を笑わせる。そして「泡立てないようにしたい」と静かに卵を混ぜ、こだわりを見せた。
砂糖、生クリーム、牛乳の分量はお好みで調整でき、豊永は生クリームと牛乳を同量、用意した全量の砂糖を投入し、甘さを感じられる配合をチョイス。丁寧に混ぜ合わせた卵液が十分に染みわたるようにパンの耳を落とし、ボウルの中にパンを浸す。ボリュームたっぷりになるよう厚めに切ったために、パンが卵液に沈まないことに焦った豊永だったが、パンをひっくり返してリカバリー。作業を終えたあとは「手が卵液だらけだ」と苦笑していた。
続いて内山のターンに移る。「豊永さんの失敗を教訓として成功に導きたいと思います」と気合いを入れる内山に、すかざす豊永が「俺何か失敗した?」とつっこむ。緊張する内山をよそに、豊永は「もしかしたら本邦初公開かもしれません。内山昂輝の料理をする映像が記録に残る!」と場を盛り上げていく。
「甘さ控えめにしたい」という内山は、砂糖を用意された量の1/3ほど投入。素材の味を活かすため、香りづけのバニラエッセンスを慎重に投入する内山を見て、豊永は思わず「実験してるみたい」と口にしてしまう。食パンを切る場面では、豊永が内山の背後に回り、肩越しに撮影するなど熱を込めてカメラマンを担っていた。食パンが小ぶりだったため、耳を全部落としてパンが減るのを危惧した内山は、耳を半分だけカットすることを思いつく。できあがった独特な形の食パンに豊永が笑い声を漏らすも、内山は「カリカリの食感も感じられる」と自信たっぷりだった。
それぞれのパンに卵液が染み込み、焼き上げる段階に。熱したフライパンにバターを引き、まずは豊永が焼く工程にトライする。しかしここである悲劇が豊永を襲い……。2人が精魂込めて作ったフレンチトーストの出来栄えと、味の感想は特典映像で確認してみよう。
次のページ »
豊永利行×内山昂輝インタビュー