原作に沿う形でエピソードを補完
──アニメは第1クール目の放送が終了していますが、放送済みの第13話までで消化されているエピソードが原作2巻の途中までと、かなり丁寧に話を描いている印象があります。第1クールを終えた今考える、アニメ版の魅力はどういったところでしょうか(※取材は2017年12月下旬に行われた)。
優木 アニメはゆっくりだから間延びしているというわけではなく、原作になかったシーンを原作に沿った形で補完しているんですよね。ノエルちゃんで言えば、魔法騎士団の入団試験でノエルちゃんが物陰に隠れていたときに兄のノゼルさんに声をかけられるシーンが追加されていて。まあノゼルさんは悪態をついただけなんですけど、やっぱりちょっと妹のことは気になっているんだなとわかって楽しくなりましたね。
島﨑 既存シーンを掘り下げられるのは、アニメならではだよね。アスタが「黒の暴牛」に入団して成長していく間に、ユノは「金色の夜明け」で何をしていたのかっていうのをアニメでは表現してくれていて、演じ手としてはうれしかったです。たとえば第12話や13話では“アスタのライバルとして出てきたユノの日常”じゃなくて、“ユノ視点で見たユノの日常”が描かれていますし。
──まさにもう1人の主人公としてユノの存在をしっかりと描いたエピソードですよね。12話や13話では、ユノ以外にも「金色の夜明け」のメンバーも広く掘り下げられています。
島﨑 そうなんです。クラウスさんやミモザもユノ視点から描かれることで、一層愛着が生まれていくと思うので。
梶原 魔法を映像で観られるっていうのもいいですよね。「ブラッククローバー」は派手な戦闘も多いですし、映像になると「これってこういうエフェクトなんだ」っていうのがより理解できるというか。
優木 たしかに! 魔導書の授与式のシーンを初めてみたとき、魔導書の色がキャラごとに違って、「魔導書って色が違うんだ!」って新しい発見があったよね。
梶原 うん。ここから第2クール目の「魔宮(ダンジョン)攻略編」の放送が始まりますが、バトルシーンが増えていくので、魔法の描かれ方はより期待してほしいですね。
島﨑 「ブラッククローバー」って話が進めば進むほど、いろいろな能力を持っている人が増えて戦闘の規模が大きくなっていくので、どんどん面白くなっていくんです。「魔宮(ダンジョン)攻略編」ではそれぞれ騎士団に入団したアスタとユノが再会して、いろいろなキャラと一緒に魔宮を進んでいきますが、ここからさらに加速度的に面白くなっていくので楽しみにしていてください。
イベントでは1人しゃべりを30分?
──「ブラッククローバー」は2月に第10話までを収録したBlu-ray、DVDの1巻が発売され、3月には初めての単独イベントが行われますね。先日ジャンプフェスタで行われたステージイベントの際は、梶原さん、優木さんは「とても緊張する」とおっしゃっていたのが印象的でした(参考:ブラクロ、諏訪部順一がジャンフェスで梶原&優木に「今ここで限界を超えろ」)。
梶原 ステージに登壇する際にキャラクターのセリフをしゃべりながら出ることになっていたんですが、ミスしないように、始まる前にエレベーターに篭ってずっと練習していたんです。
島﨑 100%の声量で練習してたよね。めちゃくちゃ聞こえてたよ。
梶原 えっ、聞こえてたんですか? スタッフの方に「ここなら聞こえないから練習して大丈夫だよ」って言われたのに。
優木 みんな「あんなに声出して大丈夫かな?」って心配してたよ(笑)。
梶原 そうなんだ。あの日は僕のアドリブ魔法(笑)が発動しなくて、全然面白い返しができなかったので……。信長さんと諏訪部さんのすごさがわかりました。
島﨑 いやいや、ジャンプフェスタは僕も諏訪部先輩に頼りきりでしたよ(笑)。でもエレベーターで練習しているときもそうだけど、がっくんはいつもマイク前で全力でがんばってくれているので、それが結果的に主役として周りを引っ張るということにつながっている気がするんだよね。周りの先輩キャストも、梶原岳人という役者が成長していけば「ブラッククローバー」がより良くなるし、それが関わっている人間のためにも作品のためにもなるっていうことがわかっているから、がっくんの成長に期待して、みんな言葉をかけてくれるんだろうね。
梶原 そう言ってもらえるとうれしいです。アスタは物語の中で成長していくキャラクターなので、僕もその成長に絶対に負けたくないし、アスタを超えるくらい成長していきたいと思っています。
優木 じゃあ3月のイベントでは、がっくんに1人しゃべりを30分くらいやってもらいましょうか(笑)。
梶原 えっ……(笑)。でもそれくらいできるようにならないとな。
島﨑 がっくんがそうやって苦手なことを克服するためにがんばるっていうなら、優木さんもほら、初見の台本を1ページ分ぐらいステージで音読してみる?
優木 漢字が読めないから大変なことになっちゃう(笑)。
島﨑 別に無理に苦手なことをやって傷を作り合わなくてもいいんだよ(笑)。今度のイベントの話じゃないけど、いつか9つの魔法騎士団の役者が全員集まって、団別での対戦ゲームとかやってみたいよね。
梶原 魔法帝の森川(智之)さんに司会をしてもらって。
島﨑 リリースイベントには、ジャンフェスのステージには出演していなかったマグナ役の室(元気)くんという爆弾がいるからね。僕が聞いた話だと、室くんはほかの作品のイベントではかなりはっちゃけているらしいので、その爆弾を僕たちがどうするのかも楽しみにしてほしいですね。
「ブラッククローバー」Blu-ray、DVD1巻発売記念イベント
日時2018年3月18日(日)
1回目15:30開場/16:00開演
2回目17:15開場/17:45開演
会場ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場 SCREEN3
出演梶原岳人、島﨑信長、諏訪部順一、優木かな、室元気
参加方法Blu-rayもしくはDVD1巻をアニメイトの対象店舗およびアニメイトオンライン、avexの公式通販サイト・アニミュゥモにて全額内金で予約し、先着順で配布される参加券を受け取ろう。
アニメイト対象店舗池袋本店/渋谷店/秋葉原店/吉祥寺店/津田沼店/千葉店/横浜店/新宿店/立川店/八王子店/大宮店
※参加券は数に限りあり。
- 「ブラッククローバー」Chapter I
- 2018年2月23日発売 / エイベックス・ピクチャーズ
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[Blu-ray Disc 2枚組]
18360円 / EYXA-11775~6 -
[DVD2枚組]
16200円 / EYBA-11764~5
- 収録内容
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- アニメ第1話~第10話
- 映像特典
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- 「プチットクローバー」特別編
- OPノンクレジット映像
- EDノンクレジット映像
- プロモーションビデオ集
- 音声特典
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- オーディオコメンタリー
- 封入特典
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- 特製ブックレット16ページ
- 初回生産版特典
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- キャラクターデザイン・竹田逸子描き下ろし三方背ケース&デジパック仕様
- アートブック24ページ
- 「ブラッククローバー」Blu-ray、DVD1巻発売記念イベント
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日時2018年3月18日(日)
1回目 15:30開場 / 16:00開演
2回目 17:15開場 / 17:45開演会場
ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場 SCREEN3出演
梶原岳人、島﨑信長、諏訪部順一、優木かな、室元気
- スタッフ
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監督:吉原達矢
シリーズ構成:筆安一幸
キャラクターデザイン:竹田逸子
サブキャラクターデザイン:徳永久美子
プロップデザイン:髙橋恒星
美術監督:前田有紀
撮影監督:國井智行
色彩設計:篠原愛子
編集:奥田浩史
音楽:関美奈子
音響監督:髙桑一
アニメーション制作:studioぴえろ
製作:ブラッククローバー製作委員会 - キャスト
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アスタ:梶原岳人
ユノ:島﨑信長
ヤミ・スケヒロ:諏訪部順一
ノエル・シルヴァ:優木かな
フィンラル・ルーラケイス:福山潤
マグナ・スウィング:室元気
ラック・ボルティア:村瀬歩
ゴーシュ・アドレイ:日野聡
バネッサ・エノテーカ:水樹奈々
チャーミー・パピットソン:安野希世乃
ゴードン・アグリッパ:松田健一郎
ユリウス・ノヴァクロノ:森川智之
ウィリアム・ヴァンジャンス:小野大輔
ミモザ・ヴァーミリオン:西明日香
クラウス・リュネット:寺島拓篤
ノゼル・シルヴァ:鳥海浩輔
フエゴレオン・ヴァーミリオン:小西克幸
シャーロット・ローズレイ:小林ゆう
ジャック・ザ・リッパー:浪川大輔
- 梶原岳人(カジワラガクト)
- 東京俳優生活協同組合所属の声優。大阪府出身、11月28日生まれ。「ブラッククローバー」でアニメ初主演を務める。主な出演作に「エロマンガ先生」「いぬやしき」「アイドルマスター SideM」など。
- 島﨑信長(シマザキノブナガ)
- 青二プロダクション所属の声優。宮城県出身、12月6日生まれ。主な出演作品に「牙狼〈GARO〉 -VANISHING LINE-」(ルーク役)、「斉木楠雄のΨ難」(海藤瞬役)、「覇穹 封神演義」(普賢真人役)、「クジラの子らは砂上に歌う」(スオウ役)、「Free!」シリーズ(七瀬遙役)など。
- 優木かな(ユウキカナ)
- ヴィムス所属の声優。神奈川県出身、3月10日生まれ。主な出演作に「精霊使いの剣舞」(リンスレット・ローレンフロスト役)、「王様ゲーム The Animation」(南理奈役)、「Shadowverse」(アリサ役)など。
©田畠裕基/集英社・テレビ東京・ブラッククローバー製作委員会