コミックナタリー PowerPush - eBookJapan「ばくおん!!」特集
モーターサイクルショーに公式痛車登場! ハライチ岩井が語るバイク&「ばくおん!!」道
おりもとみまながヤングチャンピオン烈(秋田書店)にて連載している、女子高生のオートバイライフを描いた学園マンガ「ばくおん!!」。そのキャラクターを全面にあしらった“公式痛車”が、3月27日から29日にかけて開催される東京モーターサイクルショー2015に登場することとなった。
コミックナタリーではこれを機に「ばくおん!!」のファンとして知られ、実際にバイク好きでもあるというハライチの岩井勇気を召喚。「ばくおん!!」の魅力や自らのバイク人生について、たっぷり語ってもらった。さらにモーターサイクルショーに先駆けて、「ばくおん!!」の公式痛車へとまたがってもらった勇姿を写真でお届けする。
取材/唐木元 文/安井遼太郎 撮影/笹森健一
お洒落バイクが出てこない「ばくおん!!」
──まずは岩井さんが、「ばくおん!!」を最初に手に取られたきっかけを伺ってもよろしいでしょうか。
僕は元々マンガが好きで、本屋で平積みしてあるのは結構買うほうなんですよ。「ばくおん!!」も単行本の1巻が出たときに見かけて、「あ、バイクの萌えマンガが出たんだ」と思って買ってみました。
──書店をパトロールしてどんどん買われていくんですね。
ええ。僕は電車移動がすごく多いので、その時間に買ったマンガを読むというのが習慣になってるんです。最近は日常的な何も起こらないようなマンガが好きで、よしながふみさんの「きのう何食べた?」とか、ヤマシタトモコさんの作品がお気に入りです。
──そんな岩井さんが「ばくおん!!」を読まれて、最初に気に入られたところはどこだったんでしょうか。
ヤマハ乗りの天野恩紗というキャラクターがいるんですが、彼女がセローに乗ってるところとか。「えっ、セローなんだ」って思って。女性が好きそうなSRや、カフェレーサー的な車種が出てこないんですよ。
──確かに。いわゆるお洒落バイクはあまり登場しませんね。
あとスズキ信者の凜が乗っているGSX400S刀(カタナ)とか、本当にゴリゴリのやつばっかり出ているな、と。そこがまず面白いと思いました。
──なるほど。好きなシーンやエピソードはありますか?
そうですね……エンジンにシールを貼るだけで能力が上がる、みたいなオカルト改造を扱った回があるじゃないですか。バイクマンガでそういうのを扱うのはわりと珍しいと思って。あの回は攻めてたなーっていう印象があります(笑)。
──取り付けるだけで燃費を節約できるとか、排ガスが減るとか……。こういうの、なぜか信憑性があるように感じちゃうんですよね。
まあ、気分的なものですよね(笑)。作品の中に盛り込まれている、そういうバイクあるあるがやっぱり面白いです。寒い中、エンジンで手を温めるっていうのはすごく共感しましたし。
きっかけはケンコバさんの一言から
──岩井さんは実際のバイクにも乗られるとのことですが、バイクに興味を持たれたきっかけは何だったんでしょう。
「アメトーーク!」で最初に「バイク芸人」をやったとき、ケンコバ(ケンドーコバヤシ)さんがVTRで出てきて「なぜ、乗らないの?」って視聴者に語りかけてきたんですよ。それを観たのがきっかけです。
──乗ってないほうがおかしい、みたいな。
そう、「こんな素晴らしいもの、なんで乗らないの?」という感じで(笑)。それ以来なんとなく、「バイク、カッコいいなあ」と思っていたんですよ。
──そこから免許を取られて。
その頃「ピカルの定理」に一緒に出ていたピースの綾部さんが、先に中免まで持ってて。ずっとホンダのフュージョンっていうビッグスクーターに乗ってたんですけど「欲しいハーレーが出てきた」って言い出して、大型を取るために教習所へ通い始めたんです。そしたら、1カ月も経たないうちに取っていて。それを見て、そんなに時間をかけなくても取れるんなら、僕もバイクの免許を取ってみようかなと思いまして。
──なるほど。周りの影響もあったわけですね。
ちょうどバイクの免許を取るのが芸人の中でも流行っていたころだったんですよね。平成ノブシコブシの徳井さんも同じ頃に、車とバイクの免許を取っていて。僕は両方とも持っていなかったので、まず車の免許を取ってから、バイクを取りました。
──バイクの免許って10代に取られる方が多いと思うんですが、岩井さんはそうではなかったと。
そうですね。僕らの世代は意外とみんな、取ってない気がします。バイクのブームがなかったからかもしれない。バイク乗ってるのがカッコいいっていう感覚、僕らよりももうちょっと上の世代だったらあると思うんですけど。
──最初はまったく、興味もなかったと。
僕が小学校の頃にマンガの「疾風伝説 特攻の拓」がやっていたので、相方とそれを読んでカッコいいなっていう、ざっくりとした印象はありましたけどね。僕が取るまでハライチは、免許を何も持ってないコンビでした(笑)。
──なるほど。最近の若者にあまり浸透していないなあというのは、ライダーなら誰しもある思いかもしれない。
ええ。そういうときに「ばくおん!!」というマンガが出てきてくれて、しかも新し目のバイクをやってくれているのは心強いというか、うれしいですよね。
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東京モーターサイクルショー 2015 / 日程: 2015年3月27日(金)~3月29日(日) / 会場: 東京ビッグサイト西1・2ホール+アトリウム・屋外展示場
「ばくおん!!」公式痛車も登場!
バイクブロスブース(ブース番号:C-9)で「ばくおん!!」コラボ車両
- ホンダ CBR250R(佐倉羽音仕様車)
- スズキ GSR250F(鈴乃木凛仕様車)
を展示!
モーターサイクルショー以降、「ばくおん!!」公式痛車はU-Media各店舗に展示されます。今どの店舗に展示されているかはオートバイ情報サイト「BikeBros.」をチェックしてください。
イベント来場者にはプレゼントも!
東京モーターサイクルショーにお越しいただいた方、各日先着100名様に特製スマホクリーナーをプレゼント。
「ばくおん!!」公式痛車が君のものに!?
展示された痛車は希望者の皆様に販売する予定(詳細は5月上旬にBikeBros.およびeBookJapanサイトで発表いたします。)
- おりもとみまな「ばくおん!!」 / eBookJapan / 「ばくおん!!」1巻無料公開&名作バイクマンガのポイント増量中!(4月2日まで)
- 期間生産限定盤 [CD+DVD] 1620円 / BVCL-630~1 / Amazon.co.jp
ちょっと天然ぎみな女子高生・佐倉羽音は、登校途中の坂道にへこたれた事がきっかけで、バイクに興味を持ち始める。すでにバイクに乗っている同級生の天野恩紗とともにバイク部に入部することになった。羽音はさっそく免許の取得をめざすのだが……? 初めて尽くしのワクワク女子高生オートバイ学園ライフ♪