「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」劇場で大きな一歩を踏み出す花楓に日向坂46・高瀬愛奈&山口陽世がエール (2/2)

聖地巡礼の思い出

──聞くところによると、高瀬さんは「青ブタ」の聖地巡礼もされたことがあるとか。

高瀬 はい、行きました(笑)。

山口 え、聖地巡礼したんですか? すごーい。

高瀬 テレビシリーズの放送が終わったくらいの頃に、どうしても行きたくなって1人で行ってきました。それこそ劇中に出てくる駅だったりとか、新江ノ島水族館、龍の灯籠……いろいろ行きましたね。「実際にこんな感じなんだ」と思ったら、もっと作品に感情が入るようになった気がします。

劇中には藤沢駅や片瀬江ノ島駅をはじめ、湘南エリアの駅が登場する。

劇中には藤沢駅や片瀬江ノ島駅をはじめ、湘南エリアの駅が登場する。

──好きな作品の聖地にはよく行かれるタイプなんですか?

高瀬 いや、これ以外では行ったことないですね。ここまでハマったアニメは初めてで……当時は年齢的にも咲太くんたちと近かったから、余計に入り込んじゃっていたところはあると思います。「同じ世界を生きている」くらいの感覚で観てましたね(笑)。だからこそ実際にその場所に行って、みんなが見ていた景色をこの目で見てみたいなって。

山口 私は聖地巡礼って行ったことないんですよね。行ってみたい気持ちはあるんですけど、なかなか行動にまでは移せなくて……だから、愛奈さんすごいなって思います。

高瀬 感動するで? 「あー、あの駅だ!」とか、物語の中に自分もいるような気持ちになれる。

山口 ああー、確かに。楽しそう。

左から高瀬愛奈、山口陽世。

左から高瀬愛奈、山口陽世。

高瀬 その日はずっと1人で浸ってましたね。周りは観光客の方とかばかりなんですけど。

山口 あははは(笑)。

高瀬 あと覚えてるのは、桃のジュースを持った麻衣さんが描かれてる自動販売機とかもあったりして。企業さんとコラボしてるやつがあったんですよ。いっぱい写真撮りました(笑)。

山口 え、1人で行ったんですよね? 周りの方とかに頼んで撮ってもらうんですか?

高瀬 いや、自撮り。

山口 自撮りですか(笑)。

──アイドルは自撮り得意ですもんね。

高瀬 そうですね。主に自撮りで。

山口 そうかあ……私もちょっと行ってみたい気持ちになってきました。実際、江ノ島くらいだったらまだ行きやすいですし。

高瀬 めっちゃ行きやすいで。すぐ行ける。

──では、今度はぜひおふたりで。

山口 行ってみたいです!

左から高瀬愛奈、山口陽世。

左から高瀬愛奈、山口陽世。

友達ができてほしい

──そんな「青ブタ」シリーズの新作劇場アニメ「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」が、6月23日より公開されます。おふたりには映画に対する期待を語っていただけたらと思うんですが……。

山口 どういうお話になるんですか?

──ずっと不登校だった花楓が、意を決して高校受験に挑戦するお話です。なので、ぜひおふたりから花楓にエールを。

梓川花楓は咲太の妹。過去のいじめが原因で外に出られず、常に家でお留守番をしている。パンダとお兄ちゃんが大好き。

梓川花楓は咲太の妹。過去のいじめが原因で外に出られず、常に家でお留守番をしている。パンダとお兄ちゃんが大好き。

高瀬 エール……がんばってほしいですよね。

山口 ホントに。花楓ちゃんはずっと友達関係とかで苦労してきて、思春期症候群も発症しちゃって、テレビシリーズの最後にやっとの思いで外に出ることができましたよね。その花楓ちゃんが高校受験に挑むっていうのは、本当にすごいことだなと思うので……。

高瀬 ひらがなかえでちゃん(※)は今どうなってるんですか?

※花楓は13歳で解離性障害を発症し、それまでの記憶を失ってしまう。以降の花楓は人格的にも大きな変化が見られたため、咲太はこれを明示的に区別する意味で元の人格を「花楓」、新たな人格を「かえで」と表記・呼称することにした。その後、15歳となった彼女はとあるきっかけで花楓としての記憶と人格を取り戻すが、今度はかえでとしての記憶を失ってしまう。

山口 確かに。消えちゃったってことなんですか?

──そうですね。でも別人格として生きていた2年間があるという事実は、花楓自身も把握しています。

山口 わあー……家の外に出るまでのひらがなかえでちゃんのがんばりを漢字花楓ちゃんが知らないとなると、その空白の期間を改めて乗り越えないといけないってことですよね。その部分が今度の映画で描かれるのか、とても気になります。

高瀬 確かに。がんばってほしい。

「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」PVより。

「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」PVより。

山口 ちゃんと高校に受かって、友達ができてほしい。

高瀬 まずはね(笑)。これまではお兄ちゃんとかぐらいしか頼れる相手がいなかったと思うので、まずは頼れるお友達を。

山口 心を許せる友達ができるよう、陰ながら応援したい気持ちです。

──おふたりは過去、アイドルになるために意を決して一歩踏み出すという大きな選択をしてきていますよね。同じように受験という一歩を踏み出そうとしている花楓に対して、何かアドバイスするとしたらどういうことを言いますか?

高瀬 そうですね……私の場合は「とりあえず応募するだけ応募してみよう」という気持ちでした。アイドルにはずっとなりたいと思っていたんですけど、友達には「なれるよー」と言ってもらえても、両親からは「たぶん受からないでしょ」と言われていて(笑)。だから結果はどうあれ、とりあえず飛び込んでみる、チャレンジすることが大事なのかなと思います。それでもしダメだったら、咲太くんや麻衣さんに慰めてもらったらいいんじゃないかな。

山口 私はすごく、周りの友人や家族に助けられてきました。一歩踏み出す勇気が持てずにいたときにすごく背中を押してもらったので、それと同じように、花楓ちゃんにも「1人じゃないんだ」と思ってもらいたいですね。自分の意志で進むことももちろん必要なことではあるんですけど、あまり自分だけで背負い込んでしまわないように、孤独にならないように前へ進んでもらえればなって思います。

左から高瀬愛奈、山口陽世。

左から高瀬愛奈、山口陽世。

──ありがとうございます。花楓も喜ぶと思います。

山口 よかったです(笑)。でも、きっと花楓ちゃんはがんばるんですよね。私たちに言われなくても(笑)。

高瀬 うん、そうだよ。

山口 結末は映画館で見届けたいと思います。

高瀬 絶対に観に行きます。

「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」PVより。

「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」PVより。

ヒロインたちを日向坂メンバーに例えると?

──ではここで、突然ですがちょっと変な企画に挑戦していただきます。「麻衣、かえで/花楓、古賀、双葉、のどか、翔子をそれぞれ日向坂46メンバーに例えるなら誰?」というものなんですが……。

高瀬 うわー、難しいな。

──ではまず、麻衣から。

「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」PVより。

「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」PVより。

山口 あれですよね、ちょっとツンデレ気質というか。

高瀬 うん。お姉さんっぽい感じで……いる? そんなメンバー。

山口 (佐々木)久美さんとか似合いそうじゃないですか? キャプテンということもあって後輩にはしっかりした姿を見せてくださるし……。

高瀬 あー、2人きりになったらデレてくるところもあるし。確かにそうかも。

──では、麻衣は佐々木久美さんで。次はかえで、もしくは花楓をお願いします。

山口 どっちで行きます? ひらがなかえでちゃんか、漢字花楓ちゃんか。

高瀬 ひらがなかな。でも、いなそう(笑)。

「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」PVより。

「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」PVより。

山口 確かに(笑)。妹キャラってことで考えると……四期生とか?

高瀬 シンプルに最年少ってことなら、渡辺莉奈ちゃんかな。性格とかは度外視で言ってますけど(笑)。

山口 でも確かに、渡辺莉奈ちゃんはリアル中学生でもありますし。

高瀬 パンダのパジャマ着てても許されるよね。

山口 許されますね!

──じゃあかえでは渡辺さんとして、古賀はどうしましょう。

山口 私、古賀ちゃんに関しては「この子!」っていう人がいます。四期生の山下葉留花。

高瀬 ええー、そうなんや?

山口 キャピキャピ系の感じもありつつ、根は真面目と言いますか。私はぴったりだと思うんですけど……。

高瀬 四期生の子、まだそこまで深くわからないからなあ。私は意外と、東村芽依かなって。

山口 ああー、なるほど。

高瀬 単なるイメージだけど、ちょっとちっちゃい感じでアクティブなところが古賀ちゃんっぽいかなって。

──では古賀に関しては意見が割れたということで、「東村さんあるいは山下さん」としましょう。双葉は?

高瀬 双葉ちゃんは……あのこれ、立候補もありですか?

山口 あははは(笑)。好きですもんね、双葉ちゃん。じゃあ、愛奈さんで。

高瀬 大丈夫? 言わせてない?

山口 いやいや(笑)。愛奈さんには私、クールなイメージというか落ち着いてる印象がすごくあるので、双葉ちゃんっぽいなと思いますよ。

高瀬 ほんまに? えー、いいですかね……?

高瀬愛奈

高瀬愛奈

──こちらとしては全然構いませんが(笑)。では双葉は高瀬さんで、のどかは……。

高瀬 (食い気味に)高本彩花。

山口 あー、めっちゃいいですね! ポニーテールも似合うし。

高瀬 そうそう。のどかちゃんは高本一択ですね。

──秒で一致ということで(笑)。では最後、翔子は謎の多い人物で難しいと思いますが……。

高瀬 陽世でいいと思うけど。好きでしょ? 翔子さん。

山口 好きですけど、大人の翔子さんは荷が重いです(笑)。翔子さんのような包容力、私ないんで。

山口陽世

山口陽世

高瀬 じゃあ子供のほう。子供の翔子ちゃんなら陽世でいいんじゃない?

──では中学生の翔子は山口さんで、大人翔子は?

山口 翔子さんのイメージって、咲太くんに寄り添って優しい言葉をかけてあげるお姉さんって感じですよね。それで言うと、私は潮紗理菜さんかなって。

高瀬 あー、確かに! お花畑とかが似合うタイプだし(笑)、いいと思う。

山口 あっさり一致しました(笑)。……これ、おひさまの皆さんにもそれぞれ誰が当てはまりそうか考えてもらったら楽しそうですね。

高瀬 確かに。全然違う結果になりそう。

山口 気になりますねー。

──そうなると、「青ブタ」にまだ触れていないおひさまは全員この機会に観ていただきたいところですね。

高瀬山口 そうですね!

山口 テレビシリーズだったら話数はそんなに多くないので、サクッと観られますし。

高瀬 私たちがどういうところにハマったのかも感じていただきながら、ぜひ楽しんでいただきたいなって思います。

左から高瀬愛奈、山口陽世。

左から高瀬愛奈、山口陽世。

プロフィール

高瀬愛奈(タカセマナ)

1998年9月20日生まれ、大阪府出身。日向坂46の前身であるけやき坂46のオーディションの合格者としてデビューを果たす。日向坂46では一期生として活躍している。

山口陽世(ヤマグチハルヨ)

2004年2月23日生まれ、鳥取県出身。2018年より坂道研修生として活動し、2020年に日向坂46の三期生として配属された。同じく日向坂46の森本茉莉とともに、7月12日から17日まで東京・サンシャイン劇場で上演される舞台「幕が上がる」でW主演を務める。