コミックナタリー PowerPush - 映画「1/11 じゅういちぶんのいち」

1人のサッカー少年を巡る連作短編が実写映画化 原作者×監督×担当編集が座談会でパス交換

新鋭からベテランまで!6人の映画監督が「1/11 じゅういちぶんのいち」にエールを

松居大悟監督
(主な監督作品「アフロ田中」「男子高校生の日常」、6/14公開「スイートプールサイド」)
おめでとうございます!
初監督なのに片岡さんにしか撮れない映画になってて、すごいです。
ワンカット目から優しさに溢れていて、ほっこりしました。
山本透監督
(主な監督作品「グッモーエビアン!」)
こんなにキラキラ輝いている若者たちが
いっぱい出てくると怠惰に過ごしていた高校時代が
鮮明に甦ってきて なんとも気恥ずかしくなった…
苦味と甘味がいっぱいに混じりあった青春映画。―続編も観たい!
飯塚健監督
(主な監督作品「荒川アンダーザブリッジ THE MOVIE」、4/4公開「大人ドロップ」)
演劇部に退部届を出した彼が、“最後のセリフ”を話している時の、右手の動きが好きです。
ちなみに、“あの頃”にもしも自分がいたら、演劇部の部長に恋をしていると思います。
佐藤佐吉監督
(主な監督作品「東京ゾンビ」、 6/28公開「奴隷区 僕と23人の奴隷」)
片岡作品との出会いはPFF準グランプリ受賞の傑作「くらげくん」でしたが、あの奇跡的なまでのピュア感そのままに片岡くんらしい純度200%な青春映画でした。
草野翔吾監督
(主な監督作品「からっぼ」)
ドラマが始まる前にもドラマはあって、そこにだって「キラキラ」はある。
試合前夜の同級生に「キラキラ」を発見した少女のように、片岡監督はドラマ前夜の彼・彼女達に「キラキラ」を発見したんだなぁと思いました。
今泉力哉監督
(主な監督作品「サッドティー」)
人と人との間にある不器用な思いやりのかけらを丁寧に丁寧に積み重ねた実直でまっすぐなこの映画を見て、ちょっと恥ずかしくもあったけど、何度も泣きそうになった。
映画「1/11 じゅういちぶんのいち」 / 2014年4月5日(土)シネ・リーブル池袋、TOHOシネマズ川崎ほか全国公開
映画「1/11 じゅういちぶんのいち」
自分の才能に限界を感じ、中学卒業とともにサッカーを辞めることを決意した安藤ソラ(池岡亮介)。だが、若宮四季(竹富聖花)との出会いを機に、高校でも再びピッチに立つことを決意する。そんなソラの姿を暑苦しそうに眺める学校一のイケメン凛哉(工藤阿須加)。サッカー部への勧誘を受ける演劇部の瞬(阿久津愼太郎)。まっすぐな気持ちでサッカーに取り組む、ソラに惹かれる、サッカー部マネージャーの仁菜(上野優華)。それぞれが抱える過去や想いとは──。

出演:池岡亮介、竹富聖花、上野優華、工藤阿須加、阿久津愼太郎、東亜優、古畑星夏、田辺桃子、楡木直也、河井青葉、久遠さやか、鈴木一真、奥貫薫

原作:中村尚儁(集英社「ジャンプスクエア」連載)

脚本・監督:片岡翔

予告編映像
中村尚儁「1/11 じゅういちぶんのいち」8巻 / 2014年3月4日発売 / 540円 / 集英社
中村尚儁「1/11 じゅういちぶんのいち」8巻

サッカーの世界は実力勝負、それはどこでも変わらない──。たとえ弱小高校の先輩と後輩であっても、プロチームのベテランと新人であっても。だが、実力で勝る若手といえども容易に習得できないのが“経験”──。ピッチ上でそれぞれの魂がぶつかり合い、先輩から後輩へ信念が受け継がれてゆく──。中村尚儁が清新な筆致で描く、サッカーをテーマにした連作シリーズ第8巻。

中村尚儁(なかむらたかとし)

中村尚儁

10月5日福岡県生まれ。2006年に月刊少年ジャンプにて、読み切り「ストライカーは走れない」でデビュー。ジャンプSQ.19創刊号より「1/11 じゅういちぶんのいち」をスタートさせ、2012年からはジャンプスクエア(すべて集英社)へと発表の場を移し連載している。

片岡翔(かたおかしょう)

片岡翔

1982年生まれ、北海道出身。ショートショートフィルムフェスティバルにて三年連続で観客賞を受賞し、2011年には「SiRoKuMa」がSTOP!温暖化部門で3冠を獲得。また、「くらげくん」が第32回ぴあフィルムフェスティバルで準グランプリを受賞したほか、全国各地の映画祭で7つのグランプリを含む13冠を達成し、大きな評価を得る。佐藤佐吉監督「Miss Boys!」前編・後編、西加奈子原作による廣木隆一監督「きいろいゾウ」で脚本を担当。