全編を実写トレースするロトスコープという技法を用いて作られたアニメ「惡の華」。会場ではアニメのPVが流れたのち、
また楽器演奏シーンなどアニメの一部にロトスコープを使用することはあっても、全編ロトスコープのアニメは手間と予算の面から前例がないと解説。長濱監督は「手間はかかるが、もう実写は全部撮ってしまったので、逃げようがない」と笑ってみせる。
第1回の上映が終わったあと、長濱監督と吉田アナが再び登壇し、春日高男役の植田慎一郎、仲村佐和役の伊瀬茉莉也、佐伯奈々子役の日笠陽子らキャスト陣が呼び込まれた。声だけでなく実写での演技も務めた植田は、先日桐生で行われた上映会で初めて完成を見たため、今回は2回目の視聴。感想を聞かれると、「初めて見ると画の動き方に違和感があると思うんですが、2回目がとにかくすごいです!」と興奮気味にコメントした。
伊瀬は「アフレコをしているときは実写に合わせてやっているので、外国映画の吹き替えのような感覚でした。でも実際に(完成したものを)見てみると『アニメだ』と感じて、ジャンルがないという衝撃を覚えました」と感想を述べる。そして日笠は「絵がすごい。普通のTVアニメーションの領域を超えている絵の作り方」「私たちが芝居を本気でやるのと同じく、絵の人の本気を見る部分が多すぎる」と語った。
アニメ「惡の華」は4月初旬よりTOKYO MXほかにて放送がスタートする。なおコミックナタリーでは、押見修造と長濱監督との対談記事を公開中。
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