「高校教師」「家なき子」などを手がけた脚本家の野島伸司が、初めてマンガ原作を書き下ろした。新人の吉田譲が作画を務め「NOBELU」のタイトルで、3月19日発売の週刊少年サンデー16号(小学館)から連載が開始される。
野島はマンガ原作に挑戦した経緯を「僕は価値観の固定した大人達に向けて作る事には抵抗があります。それはあるあるという共感か、よくて鑑賞でしかなく、まだ未完成な情緒に刻み、ずっと忘れられないシーン、セリフ、つまり物語としてその彼、彼女の心に存在する事が出来ないからです」と説明。少年マンガの読者層は、受け手として理想的だと語った。
「NOBELU」は子役ブーム題材に、芸能界の裏側を描くシリアスストーリー。本日3月13日に発売された週刊少年サンデー15号の次号予告ページには、あらすじとカットが掲載されている。
野島伸司コメント
若者のテレビ離れが叫ばれて久しいです。実際、高齢化モニターに寄り添うようにドラマは刑事、医療ものが大勢をしめ、オリジナルの物語は少なくなりました。僕は価値観の固定した大人達に向けて作る事には抵抗があります。それはあるあるという共感か、よくて鑑賞でしかなく、まだ未完成な情緒に刻み、ずっと忘れられないシーン、セリフ、つまり物語としてその彼、彼女の心に存在する事が出来ないからです。それがマンガの、それも少年誌という、理想的な受け手がいるジャンルにチャレンジしてみたいと思ったキッカケです。畑違いの僕にこの場を提供してくれた小学館サンデー編集部に感謝するとともに、今回、子役達の究極の演技バトル、そこから派生する僕自身の役者論など、若い才能ある新人漫画家の吉田君の力を借りて、高いエンターテイメントを目指したいと思っています。どうかハラハラドキドキ、時に笑い、時に涙し、また時に、胸を震わせ、主人公ノベル(演)とともに、この物語に飛び込んでみて下さい。
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