度を超えた偏執さで活動を1日ごと追う「岡崎京子の研究」

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岡崎京子の活動をほぼ網羅した研究資料集成「岡崎京子の研究」が、本日7月11日にアスペクトより発売された。著者はライターで古雑誌蒐集家としても知られる、ばるぼら。

「岡崎京子の研究」帯付きの表紙。

「岡崎京子の研究」帯付きの表紙。

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「岡崎京子の研究」はその半生を6つのシーズンに切り分け、1963から79年を「前史」、1980から85年を「黎明期」、1986から88年を「初期」、1989から92年を「中期」、1993から96年を「後期」、1997年から現在までを「事故後」と呼称。殊に活動が活発だった「初期」「中期」「後期」においては日ごと岡崎が何を発表してきたのかが記録されている。

本文ではページを上下段に組み分け、上段には対談形式で記された活動の軌跡と考察、下段には詳細な年表を掲載。また巻末には主要単行本の解説が付録され、1700、再録などの重複を除くと1300に及ぶ岡崎京子の仕事の大半が一望できる、他に類のない偏執狂的な1冊に仕上がった。

なお帯に使用されているのは、「ヘルタースケルター」単行本で表紙を飾っているイラストの元ネタとなった、映画監督デヴィッド・リンチによる写真。これにとどまらず、岡崎が摂取しアウトプットの糧としてきた、文化的な栄養素の数々についても言及されている。

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