細田守「おおかみこどもの雨と雪」宮﨑あおいがお母さん役

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細田守監督・貞本義行キャラクターデザインによる劇場アニメ「おおかみこどもの雨と雪」のメインキャストが発表された。

宮﨑あおい(左)、大沢たかお(右)のアフレコ風景。(C)2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会

宮﨑あおい(左)、大沢たかお(右)のアフレコ風景。(C)2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会

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おおかみおとこ役は大沢たかお、おおかみおとこの子を産む女性・花役は宮﨑あおいに決定。監督は2人の起用について「2人の声を聞いて、花とおおかみおとこはこういう声をしていたんだ」「ようやく本物に出会えたと感動しました」と自信たっぷりに語っている。

そのほか、おおかみこどもの姉弟は成長にともない劇中で声が入れ替わることが判明。雪の幼少期は大野百花、成長後は黒木華が演じる。また雨の幼少期は加部亜門、成長後は西井幸人に決定した。

「おおかみこどもの雨と雪」はおおかみおとことの間に子を授かった女性が、おおかみこどもの姉弟を育てる親子ドラマ。劇場公開は7月21日を予定しており、ヤングエース(角川書店)では優によるコミカライズが先行して連載されている。

花役・宮﨑あおいコメント

細田守監督は、とても気持ちのいい作品を作られる方という印象がありました。今回の作品も、監督の人柄と同じように優しさが溢れた映画になるのではないかなと思っています。監督に初めてお会いした時、この映画が「お母さんを主人公にした物語」であり、お母さんである花がひとりの女性として生きている姿を見せることができたら、悩みながら迷いながらも一所懸命こどもたちと向き合っている花になればよいと思っていらっしゃるのだ、と感じました。声のお仕事はいつも不安で緊張するのですが、“おおかみこども”の子供たちとの掛け合いを楽しみつつ、そのシーンごとに探りながら演じています。大沢さんとは今回初めてご一緒させていただきますが、言葉が心に届いてとどまってくれる印象があります。心強くなるというか、この人がいてくれれば大丈夫という安心感を声を通して感じることができました。そのほっとする気持ちが、花を生きていく中でとても大事なものになるのではないかなと思います。

細田守監督による起用理由
この映画は、13年の時間を辿って主人公・花が成長していく物語です。その花が少しずつ成長して変わっていく年齢の違い、成長の度合いを表現してくださる方を考えると、花は宮﨑さんをおいて他にはいないのではないかと思いました。「お母さん」という存在には、「役割」であるお母さんと「気持ち」であるお母さん、2つの側面があると思います。今回、まず「役割」でなく「気持ち」でお母さんになってもらい、そこから成長して「お母さんになる」というアプローチで一緒にやってみませんか、と話しました。そうお願いしたところ、宮﨑さんがすぐにつかんで下さり、とても感動しております。

おおかみおとこ役・大沢たかおコメント

同世代として、日本の映画界を支えていく大事なひとりの才能である細田守監督を誇らしく思います。今回の台本も、描いている世界や奥に隠れているというメッセージが自分の胸に深く届いて、ぜひ参加したいと思いました。家族、親子、一途に人を思うこと、子供を育てる大変さ、多くのことが映画的に描かれていて驚きました。孤独の淵を生きてきたおおかみおとこは、すべてを受け入れてくれるたった一人の女性・花に出会う。そして花は、彼のことをずっと思いながらおおかみこどもを育て生きていく。ただ出番も少ないので、この役を演じるのは繊細な作業だと考えました。悩んでいた時に、監督から「映画全編を通して見守っている存在が、おおかみおとこです」という明快な言葉をもらい、理解できました。最初から最後まで、花、雪、雨をどんな距離でも見届けているような気持ちでいたいというのが、おおかみおとこを演じるにあたって僕にとって一番大事なことだと考えました。とても心地よくずっと一緒にいたいなと思わせてくれるチームで、有難く思います。宮﨑さんとは初めてお会いして、横で声を聞いて素敵な花が飛び出してきたようでした。シンプルに「守りたい。守れなくても見守っていたい」と思える、魅力ある、表現力のある方だと思いました。

細田守監督による起用理由
花を支える大きさや温かさを持って、大きな器で大きな愛を表現してくださる方は大沢さんしかいないと考え依頼しました。“おおかみおとこ”は、存在そのものに重要な意味がある。映画を通して、花はつらい目にたくさん遭っていきますが、この人と約束したことであれば守れると花が思えるような人でなければいけない。花の心の支え、モチベーションになるような器を表現してくれるような人でなければいけなかった。それには、大沢さん抜きではありえないと感じました。

「おおかみこどもの雨と雪」ストーリー

ある日、大学生の花(はな)は、人間の姿で暮らす“おおかみおとこ”に恋をした。ほどなく、ふたりは愛しあい、ふたつの新しい命を授かった。雪の日に生まれた姉は≪雪(ゆき)≫、雨の日に生まれた弟は≪雨(あめ)≫と名づけられた。そんな小さなふたりには、大きな秘密があった。人間とおおかみのふたつの顔を持つ“おおかみこども”として生を受けたのだ。雪と雨が“おおかみおとこ”であることを隠しながら、家族4人は都会の片隅でひっそりと暮らしていた。つつましくも幸せな毎日。永遠に

続くと思われた日々は、しかし突然に奪われる。父である“おおかみおとこ”の死によって。取り残された、花と雪と雨の3人。幼いふたりの子供と幸せに生きるため、母は決断する。都会の人の目を離れて、厳しくも豊かな自然に囲まれた田舎町に移り住むことを――。

「おおかみこどもの雨と雪」スタッフ

監督・脚本・原作:細田守
脚本:奥寺佐渡子
キャラクターデザイン:貞本義行
作画監督:山下高明
美術監督:大野広司
製作:日本テレビ放送網、スタジオ地図、マッドハウス、角川書店、バップ、D.N.ドリームパートナーズ、読売テレビ放送、東宝、電通/STV・MMT・SDT・CTV・HTV・FBS
配給:東宝

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