蜷川実花監督をはじめ、主人公りりこを演じる沢尻エリカらキャスト陣は映画の衣装で登場。蜷川、沢尻のほか、検事・麻田誠役の大森南朋、りりこのマネージャー・羽田美知子役の寺島しのぶ、みちこの彼氏・奥村伸一役の綾野剛、りりこの後輩モデル・吉川こずえ役の水原希子、りりこのメイク担当・沢鍋錦二役の新井浩文、検察庁事務官・保須田久美役の鈴木杏、刑事・塚原慶太役の寺島進、映画プロデューサー・浜口幹男役の哀川翔、プロダクション社長・多田寛子役の桃井かおりが会見に出席した。
蜷川は「毎日すごく濃い日々を過ごしています。確実にいいものが撮れている」と自信をあらわにし、沢尻は「りりこはすごく振り切れているキャラクター」と自身が演じる主人公の印象をコメント。また「明日からは1番重いシーンが待っているんですけども、ラストスパートで自分はやり切る思い」と意気込んでみせた。
そして寺島しのぶは「初日から沢尻さんと濃厚な時間を過ごしています。縛られ、怒鳴られ、殴られ、真水ぶっかけられ……」と過激なシーンを撮影していることを明らかにし、「原作がいいと映画がだめになることもありますが、そうならないようにみんながんばっています」とも語った。また「りりこのヘアメイク・オカマのキンちゃん」と紹介された新井に、沢尻たちが吹き出す場面も。新井は「役を演じるにあたり、実花さんからその道のプロの方を何人か紹介された」と、役作りについてもコメントした。
また「原作ではかなり過激なシーンも多いが、映画ではどのように表現しているか」という質問に対し、沢尻は「作品がそもそも過激なので、それをやる以上私も実花さんも腹くくってるんで、その質問自体おかしいですよ」と一刀両断。「私は原作のりりこに本当にリスペクトがあるし、私も実花さんも作品世界観にどこまで本当に近づけるかという勝負をしているので、乞うご期待ですよ。見ててください」と啖呵を切ってみせた。それを受け桃井は「ほんとに過激な子でごめんなさい。ちょっとりりこが乗り移ってるんで」、寺島しのぶは「マネージャーとして謝ります」と、諌める場面も。
撮影現場では、りりこの部屋のセットも公開された。シャンデリアやマリア像、テーブル、木馬まで、セットの半分は蜷川の私物だという。さらに安野モヨコから蜷川に贈られたというヒョウ柄のソファも。またりりこのベッドルームには、蜷川が撮り下ろしたりりこに扮する沢尻の写真や鏡を大量に設置し、自分のことが大好きなりりこを表現してみせた。
映画「ヘルタースケルター」は、7月14日より丸の内ピカデリーほかにて全国ロードショー。公式サイトでは、岡崎京子の弟が伝える彼女のコメントも公開されている。
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「ヘルタースケルター」撮影現場会見、りりこの部屋も公開 http://t.co/IEnyLlRo