「新千歳アニメ映画祭」のビジュアル公開、コンペ部門の審査員に尾石達也や平尾隆之

「第11回 新千歳空港国際アニメーション映画祭」のメインビジュアルが解禁。コンペティション部門の国際審査員情報公開された。

メインビジュアルを担当したのは北海道在住のモノクロ画家・あけたらしろめ。アニメーション制作の過程を、紙の素材感や重なりを生かしたモノクロイラストとして表現した。あけたらしろめは「絵を描いたり、撮影したり、音楽をつけたりして、アニメーションをつくる、その過程を疑似体験しながら、1枚のイラストを作ったらどうなるかな？という興味から着想しました。ひたすら絵をナイフで切り抜いたり、ガラスの撮影台をつくったり、アニメーションって大変…と先人たちの仕事に思いを馳せながら制作しました」とコメントしている。

国際審査員として、短編部門・学生部門には、アニメーションの新しいテクノロジーを発信するチェコ共和国の映画祭・アニフィルムのプログラムディレクターであるパベル・ホラーチェク、新千歳空港国際アニメーション映画祭で入選歴があるイギリスのアニメーション監督ソフィー・コーコー・ゲート、「化物語」のシリーズディレクターである尾石達也が就任。長編部門・30Seconds部門では、「映画大好きポンポさん」の監督である平尾隆之、ポップでカラフルな作風を得意とするアニメーション作家のぬQ、短編作品がロカルノ国際映画祭やロッテルダム国際映画祭に入選した中国の現代アーティストであるガオ・ユエンが審査を担当する。

また、特別プログラム第1弾ラインナップも発表。北海道ゆかりのプログラムとして、岩見沢市出身の氷室冴子の小説をスタジオジブリがアニメ化した「海がきこえる」の上映と、監督の望月智充とアニメーター・近藤勝也氏によるトークイベントを行う。おなじく北海道出身の篠原正寛が監督を務めた映画「トラペジウム」の上映と篠原を始めとしたスタッフトークや、「傷物語 -こよみヴァンプ-」の上映と尾石らスタッフのトークも実施。「ガールズバンドクライ」のセレクション上映と監督・酒井和男らによるスタッフトークも行われる。