8月2日に封切られたばかりの「ヒロアカ」劇場版最新作。公開初日の観客動員数は26万人、興行収入は3.7億円を突破し、前作の初日興収対比118%を記録している。本日は緑谷出久役の
オリジナルキャラクターのジュリオを演じた宮野は「ヒロアカ」のアニメに初出演。「出てなかったんですね」と佐倉が意外そうに言うと「“出てそう顔”でしょ?」と返して笑いを誘った。ジュリオとアンナ・シェルビーノについて宮野は「この2人、面白い関係性だったでしょう。まっすぐまっすぐ僕らは演じたので、皆さんに伝わっていればいいなと思います」と観客に語りかける。アンナを演じた生見は公開日に映画館へ足を運び、早速鑑賞したとのこと。「本当に夢みたいな感じで、自分が出てるのは恥ずかしいです。でもめちゃくちゃ素敵な作品でした」と、かねてよりファンだった「ヒロアカ」出演に感慨深い様子だった。
公開初日からXのトレンドに入るなど話題を呼んでいるジュリオ。宮野が「ジュリオ、カッコいいんですよ。いろいろ盛り込まれてて……」と話し出すと、梶が「いろんなところで言ってますけど、あらゆる“癖(へき)”がジュリオには詰まってるんで!」と力説する。宮野は劇場版から参加することへの緊張もあったと明かしつつ、「音響監督の三間雅文さんや岡村天斎監督にキャラクターのことをしっかり聞いて、ここにいる、生きてきた当たり前として彼の人生を演じられればいいなと思っていました」と演じるうえでの思いを述べる。さらに20年以上前に岡村の監督作で三宅と共演していたことに触れ、「僕の中の“癖”は、岡村監督さんが監督をしていること」と再び集えたことを喜んだ。
上映後の舞台挨拶ということで、若干のネタバレも交えて感想を語る場面も。梶は「3人にとってオールマイトという存在がどれだけ大きいか」を感じる場面や、爆豪と轟の関係性への感動を伝える。岡本と梶はアフレコも一緒だったそうで、キャラクターの成長度合いなどを話し合いながら収録したと明かした。三宅は「3人(緑谷、爆豪、轟)の気持ちがダイレクトに聞けて、ダークマイトをやらなきゃいけないのに、うれしくて涙がこぼれちゃうようでした。そうくるほど逆に『じゃあそれを叩き潰してやろう』という興奮もあった(笑)」と、オールマイトとダークマイトの2役の演技を振り返る。佐倉は作中のとある場面に言及しつつ「お茶子だからこそのオリジナルキャラクターへのアプローチだったな、お茶子がこの役回りにしてもらえてよかったなって。今回はA組もけっこう活躍させていただけた。スクリーンでA組ががんばっていると、すごくうれしい気持ちになります」と笑顔で語った。
イベント後半では、アンナの決めセリフをキャスト陣が考案し、生見が選んだ1つをその場で披露するというコーナーを展開。しかし岡本が考案した爆豪の口癖「クソが」を皮切りに、なぜか生見はすべてのセリフを披露しなければならない流れに。佐倉考案の「めるる~ん☆ アンナめるよ~☆皆のことめるめるにしちゃうめる~☆ めるめるめるめめるるめる~☆」という無茶振りにもなんとかがんばって応える生見。フリップを2つ抱えた宮野は、まず「アンナ・シェルビーノ」を必殺技のように叫ぶことを提案し、生見の好評を得る。そしてもう1枚では、生見が現場入りするときに言いがちだという「こんにちは~」という挨拶を様子も含めて再現。最終的に生見の決めセリフにも選ばれ、今作の出演にあたり共演する場面の多かった2人だからこその絆を感じさせた。
最後は欠席の山下に代わり、代表して岡本が挨拶を務める。「こういう場に山下大輝くんがいないというのがなかなか不思議な感覚でして。最初のイベントのときはかわいらしい男の子というイメージだったんですが、寂しいのほかに、存在としてデカかったんだなというのをとても感じています。それだけ彼が『ヒロアカ』でどんどん成長していって、どんどん最高のヒーローになっていく姿を、一番近くで見られてたのかなと思います」と、山下が現場を引っ張ってきたことを改めて伝える。さらに退場の前には山下からのメッセージを代読。「ここにいる、1人ひとりの力、みんなのワン・フォー・オールで、まだ『ヒロアカ』を知らない日本中、世界中のみんなに、僕らの大好きな『ヒロアカ』を一緒に伝えていきましょう!」と読み上げると、岡本の「さらに向こうへ!」の掛け声で「PLUS ULTRA!」と会場全員が声を揃えた。
「僕のヒーローアカデミアTHE MOVIE ユアネクスト」
公開中
スタッフ
原作・総監修・キャラクター原案:
監督:岡村天斎
脚本:黒田洋介
キャラクターデザイン:馬越嘉彦
音楽:林ゆうき
アニメーションアドバイザー:長崎健司
アニメーション制作:ボンズ
キャスト
緑谷出久:
爆豪勝己:
麗日お茶子:
轟焦凍:
飯田天哉:石川界人
エンデヴァー:稲田徹
ホークス:中村悠一
ジュリオ・ガンディーニ:
アンナ・シェルビーノ:
オールマイト / ダークマイト:
ほか
クロネネコ @KuronenekoGames
【イベントレポート】「ヒロアカ」岡本信彦、隣にいない山下大輝への思い「彼の成長を一番近くで見てきた」(写真35枚) https://t.co/nsBokPHwHF