「杖と剣のウィストリア」主人公ウィルとすがちゃん最高No.1の共通点は「めげない心」

大森藤ノ・青井聖原作によるTVアニメ「杖と剣のウィストリア」の先行上映会が、本日6月20日に開催された。上映後のトークショーには、ウィル・セルフォルト役の天崎滉平、エルファリア・アルヴィス・セルフォルト役の関根明良、コレット・ロワール役の天野聡美、シオン・アルスター役の水中雅章、作品の宣伝大使を務めるぱーてぃーちゃんが登壇した。

「杖と剣のウィストリア」は魔法至上主義の世界を舞台に、魔法がまったく使えない少年・ウィルが一人前の魔導士を目指す物語。1話をひと足先に観終えた観客に「いかがでしたか！」と語りかけた天崎は、客席からの大きな拍手に笑顔を見せ、「衝撃的！ 映画かなっていうくらいのクオリティ」と興奮気味に語った。

作中に登場する魔導士の頂点「至高の五杖」にちなみ、自身が演じるキャラクターの「至高」ポイントを聞かれたキャスト陣。天崎は「ウィルは胆力。諦めない心、折れない精神力。僕も挫けそうなとき、ウィルに助けてもらいながらアフレコができた」と魅力を述べる。そんなウィルが幼い頃にある約束を交わした相手が、幼なじみのエルファリア。関根は「語りたいことはたくさんあるのですが……」とネタバレに配慮しながら、「個人的になんですが、まつげ！ もう、輝いていて。大好きです！」と力強く言い切った。

天野は「伝える力強さ」とコレットの魅力を表現。「どんな人にでも力強く、自分の思いをまっすぐ届けようってところが魅力的。自分の気持ちに嘘をつかない。でもウィルに対してはわーってなっちゃう、そのギャップもかわいい！」と、コレットがかわいくてたまらないという様子で話す。水中は「シオンも第1話の時点では語れることが少ないんですが、“成長枠”というか。話が進んでいくにつれて、キャラクターとしての魅力が上がっていく」と、1話では「嫌なやつ」だというシオンの今後に期待してほしいと語った。

和気あいあいとした様子のキャスト陣は、アフレコ現場でも「正妻は誰だ」「推しは誰だ」などの話題で盛り上がっているという。天野が「水中さんが、浦（和希）さんと大野（智敬）さんに励まされてた」と明かすと、水中は「僕のお芝居がいいと思っていただけるなら2人のおかげ」と感謝を述べる。天崎はユリウス・レインバーグ役の柿原徹也の名前を挙げ「柿原さんが場を盛り上げてくださる。本番ももちろんいいんですが、テストテイクの時点でもうよすぎて、一発目に出る柿原さんのお芝居が、本当にユリウスそのもの」と賛辞を贈った。

話題は主題歌についてもおよび、オープニング主題歌のPENGUIN RESEARCH「Fire and Fear」はウィルに、エンディング主題歌のTRUE「フローズン」はエルファリアにぴったりだと語る天崎と関根。「Fire and Fear」について天崎は、「ウィルが闘ってるときの戦闘曲のような気持ちで聴いてます。“fire”には“情熱”という意味もあるらしくて、情熱をもって恐怖に立ち向かう、ウィルの勇敢さが表れている楽曲」と感想を述べる。「フローズン」について関根は「エルファリアちゃんのかわいいところや軽やかなところが表現されていて、普段彼女がウィルたちを見守っているときに思っていることが詰まっている、本当にかわいい曲！」と絶賛した。

イベント後半、「杖と剣のウィストリア」のお決まりの挨拶「うぃすー！」を口にしながらポーズを決めて登場したぱーてぃーちゃん。すがちゃん最高No.1は「主人公のウィルに共鳴するところがあるというか。ウィルも苦労してるじゃないですか」と、中学1年生から一人暮らしをしていた自身との共通点をアピールする。しかし「僕はたまたま人を笑顔にさせる魔法を司っていたので」と続けると、信子ときょんちぃから「今日はいつ使うの？」「見たことない」と厳しい声が上がった。さらに天崎から「めげない心、みたいな部分は共感するところがありそう。めげずに笑顔を届けられてるイメージ」と言われると、すがちゃん最高No.1は「僕、街で声かけられると『面白い』とか『カッコいい』じゃなくて『滑ってもめげないところを応援してます』って言われます（笑）」と苦笑しながら同意した。

信子は「由緒正しい家系に生まれたキャラクターがけっこう出てくる。ウチは徳川家の末裔で、世が世ならお姫様なんで、家系に泥を塗らないように生きなきゃいけないっていう気持ちわかる」と独自の着眼点を見せる。きょんちぃは「マンガ読んでめっちゃおもろーって思ったんですけどー、アニメ観てー、みんな観ましたー？」とギャル全開で観客に投げかけ、「キレイすぎて3Dみたいじゃなかったですか？ ほら、みんなわかってる！ すごい！」と同意を得て満足げ。また「ここを絶対観て！というポイント」を聞かれると、すがちゃん最高No.1が「細かい表情がすごい作り込まれてる」と1話のシオンのあるシーンを例に挙げ、その表情を顔真似で再現する場面も。水中はその場面での演技について「あそこは生の恐怖というか、アニメの表現とはちょっと違ったような表現をしたいなって思ってたので、うれしいです」と笑顔で返した。

最後に改めてキャスト陣から見どころが述べられる。水中は「ウィルの主人公としての立ち回りが観てて飽きない、応援したくなるし、関わっていくキャラクターたちの変化もすごく魅力的」と述べ、天野は「こんなにも美しく動く姿が見られたことにめちゃくちゃ感動しております」と映像を絶賛。関根は「回を重ねていく中でエルファリアちゃんの魅力をたっぷりお伝えできると思いますし、“まつげ”を皆様忘れずに放送を観ていただけたら」と再度念押しした。

天崎は「観ていただいて皆さん感じてると思うんですが、ものすごい描き込みで、音楽、声優陣もそうですが、皆さんが力を込めて命を削って作品づくりをされています。皆さんの1人ひとりのお声が制作の方に届くほど、心の支えになると思います」とアピール。そして「ぱーてぃーちゃんさんが宣伝大使ですけど、皆さんも宣伝大使なんだと思って」と続けると、ぱーてぃーちゃんも「そうだそうだ！」「肝に銘じろ！」と観客に向けて声を上げ、天崎もそれに乗じて「肝に銘じてください！（笑）」とさらなる応援を呼びかけた。

「杖と剣のウィストリア」は7月7日にTBS系全国28局ネットで放送開始。毎週日曜日の16時30分より放送される。