「違国日記」は人見知りな小説家・高代槙生と交通事故で両親を亡くした15歳の姪・田汲朝の同居生活を描くヒューマンドラマ。この日のイベントには、槙生役の
昨日公開初日を迎えた同作。新垣は「槙生を演じるのが、私でいいんだろうか?とずっと思っていました。だから皆さんから温かい言葉をいただけることが本当にうれしいです」と現在の気持ちを語る。早瀬も「私も原作や映画に心を救ってもらいました。映画を観ていただいた方が同じように思ってくださってうれしいです」と笑顔を見せ、瀬戸も「心が優しくなる作品。人って必ずしもわかり合えるわけではないですが、お互いのことを知ろう、わかろうとする気持ちが大事なのかなとこの作品を観て感じました」と作品から受け取った思いを伝えた。
注目シーンの話題では、新垣が「憩ちゃんが演じた朝ちゃんが本当に魅力的で。バンドのシーン観ました?」と観客に問いかける。会場から大きな拍手が返ってくると、新垣は「すごい素敵でしたよね!」と称賛を贈る。早瀬は「決めきれないくらいたくさんある」と前置きしつつ、「バンドのシーンは歌詞が本当に素敵」「餃子のシーンも好きだし」と次々とあげていく。さらに「(槙生と朝の)『いってきます』『いってらっしゃい』というやり取りが最初と最後では全然違うんです。最後はこれまでの日々を経た『いってらっしゃい』で。何気ないセリフにも注目していただけたらうれしいです」とアピール。このシーンについて瀬田監督は「『いってきます』『いってらっしゃい』のシーンはアングル、カット割もかなり似た形で撮っています。積み重ねて見ていくと、違って見えるというのは意識していました」とその意図を明かした。
イベント終盤には新垣と早瀬が6月生まれであることからサプライズでケーキが登場。さらに新垣への感謝を込めた手紙を早瀬が読み上げる。早瀬は「『違国日記』の公開までまだまだ先と思っていたけれど、ついに昨日公開の日を迎えました。うれしい反面、これから結衣さんと会える機会が少なくなると思うととてもさみしいです」と、時折涙で言葉を詰まらせながら素直な思いを吐露。「映画の撮影中は監督とディスカッションをして、役や作品への愛情を持って撮影に挑んでいる姿を間近で見せてくれました。撮影後はテレビや雑誌の取材でそばに寄り添ってくれて、作品について話している姿を見てより尊敬が深くなりました。結衣さんは私の憧れであり目標です。結衣さんの出演作品の1つに私も出演できたことが誇りです」と新垣との思い出を振り返りつつ思いを伝える。そして「これからも結衣さんに教えてもらったことを胸にそのままの自分でお芝居を続けていきます。最後にいつも優しくて、穏やかで、でも意外にお茶目な結衣さんが大好きです。本当にありがとうございました」と感謝と決意の言葉を口にした。
これには新垣も「やられてしまいましたね……。我慢できませんでした」と涙をぬぐう。続けて「憩ちゃんが隣でがんばっているのを見ると、自分もがんばらなくちゃ、できることがあれば何かしたいなと思って、力をもらっていました。『結衣さんが槙生ちゃんでよかった』っていつも言ってくれて、支えになっていて。今日手紙までもらえて、すごくうれしいです」と感動していた。
そして最後の挨拶では新垣が「この作品の言葉『私たちは違う人間だからわかりあうことはできない』というのは本当にそうだなと思っています。それでも寄り添うことができるということをこの映画ではお伝えしています」と作品を通じて伝えたい思いを語る。続けて「もしよければまた観てくれたらうれしいですし、誰かに薦めてもらえたらうれしい。そして人生の中で思い出すことがあったらうれしいです」と話し、イベントを締めくくった。
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