「コードギアス 奪還のロゼ」を何度も観てほしい天崎滉平「秘密がわかったうえでもう一度」

劇場アニメ「コードギアス 奪還のロゼ」第1幕の上映記念舞台挨拶が本日5月10日に東京・新宿バルト9にて開催され、ロゼ役の天崎滉平、オープニング主題歌を担当するMIYAVI、エンディング主題歌を担当する満島ひかり、大橋誉志光監督、谷口廣次朗プロデューサーが登壇した。

本日第1幕が公開された「コードギアス 奪還のロゼ」。上映直後の熱気が冷めやらぬ中登壇した大橋監督は、公開初日を迎えた気持ちを尋ねられると「この業界は長いのでたいていのことには動じないんですが、昨日は寝られませんでした」と吐露する。すると会場からは、映画を讃えるように力強い拍手が送られた。続く天崎は「アフレコは2022年から始まっていたので、ようやく観ていただける日が来たことをすごくうれしく思っています」とコメントした。

話題が注目してほしいポイントに移ると、天崎が「秘密がわかったうえでもう一度観ていただくと、ロゼの様子が違う部分などに気付いていただけると思います」とアピール。「第1幕は4週間上映されますし、週替わりの特典もあるので、最低4回は観ていただければ（笑）」と冗談めかしながらも作品の奥深さを伝える。大橋監督も同じく複数回鑑賞することを勧め「いたるところにネタを仕込んでいるので、何回も観て考察してください。特に考察してほしいのはやっぱりノーランドかな。たぶんびっくりすると思います」と、意味深に語りかけた。

MIYAVIは作品の魅力を「硬派なアッシュが喫茶店で見せるギャップ。それから、Zi-アポロに乗っているシーンのスピード感や戦闘のカッコよさにも注目してほしいですね。実際にそれを意識して楽曲を作ったところもあります」と楽曲制作のエピソードを交えて話す。続いてルルーシュが主人公の作品を「ハムレット」のようだと表現した満島は、「奪還のロゼ」についても演劇に例えながら「作中でもお芝居の口上を言うようなシーンがあったりして、キャラクターたちが芝居がかったことをする場面が好きです」と役者らしい視点で伝えた。

楽曲について話題が及ぶと、オープニング主題歌「Running In My Head」を初めて聴いた際の心境を大橋監督は「想像の10倍カッコよかったので、がんばって映像も作らないといけないと気が引き締まりました」と振り返った。主題歌のオファー時にはデンマークにいたという満島。俳優をしている自分が主題歌を担当することについて悩んだことを明かしつつ、「アニメ好きのデンマークの友達が『コードギアス』のことも大好きで、背中を押されました。世界にファンがたくさんいる作品なんだと実感しました」と述べる。またエンディング主題歌「ロゼ（Prod.TeddyLoid）」の日本語部分の歌詞は自身が手がけたと明かし、「『反逆のルルーシュ』からシリーズを観返して、歌詞を書きました。『特別な支配』っていうフレーズが浮かんだときに手ごたえを感じましたね」と自信を見せた。

天崎は「ファイターな面を描く“動”のオープニングに対して、エンディングは“静”の雰囲気で人間的な面や心情が丁寧に描かれているなと思いました」と絶賛。「『Running In My Head』の“Run”は走るだけじゃなく、機械が起動する、時が流れるなどいろんな意味があるので、観た人によって解釈が変わっても面白いんじゃないかなと。『ロゼ』にはLiving Foreverという素敵な歌詞があるんですが、この作品も後世に残るような、永遠に生き続けるようなものになればいいなと思っています」と笑顔を見せた。

フォトセッションでは満島が密かに練習していたという“ギアスをかけるポーズ”を披露。その後はそれぞれからファンへメッセージが贈られた。大橋監督は「これから4カ月連続公開されるジェットコースターアニメになっていますので、乗り遅れないように毎月必ず観てください」と今後への期待を煽る。谷口プロデューサーは「奪還のロゼ」に「反逆のルルーシュ」のキャラクターも登場することを明かしながら「多くのスタッフ、キャストの皆さんに作っていただいて、コードギアスのサーガに加わる一作として新たな一歩を踏み出したので、『奪還のロゼ』がどこに行きつくのか見届けてください」とシリーズへの思いを口にした。最後に天崎が「もっともっと作品が盛り上がって、いろんなキャスト・スタッフの皆さんがお話できる機会があるといいなと考えています。いつか『奪還のロゼ』のイベントをして、MIYAVIさんと満島さんにパフォーマンスしていただける機会があれば」と今後の展望を語り、拍手に包まれる中イベントは幕を下ろした。