「キャプテン翼」は一応の目安の最終回までの構想があるものの、構想をすべてマンガ化するにはこの先40年以上かかってしまう可能性があることから、“漫画”を描き続けるよりも、連載をやめ「キャプテン翼」の最終回までの“物語”を残す決意をしたことを今年1月に発表していた高橋。キャプテン翼マガジンvol.20では、“最終話”のマンガ原稿を描き終えた心境や、44年間のマンガ家生活についての思いを綴っている。キャプテン翼マガジンに掲載されるメッセージのショートバージョンも到着した。
また、「キャプテン翼」シリーズの新Webサイト「キャプテン翼 WORLD」がオープンし、同サイトで「キャプテン翼」の新章が鉛筆描きのネーム形式で連載されることも発表された。新章のタイトルは「キャプテン翼ライジングサン FINALS」。明日4月4日には「キャプテン翼 WORLD」のティザーサイトがオープンし、「キャプテン翼ライジングサン FINALS」の第1話が計27ページで掲載される。さらに「キャプテン翼ライジングサン」の最終20巻と、キャプテン翼マガジンで連載された「キャプテン翼 MEMORIES」の最終3巻が6月4日に同時発売されることも明らかになった。
単行本の同時発売を記念し、6月8日に東京・紀伊國屋書店新宿本店で高橋のサイン会が行われることも決定。応募の詳細は明日公開される、紀伊國屋書店新宿本店公式サイト内のイベントページで確認しよう。さらに東京・日本橋三越で「キャプテン翼原画展」が今夏開催されることも発表に。原画展の公式サイトは明日オープンする。
最終話を描き終えての高橋陽一からのメッセージ(ショートバージョン)
いつも『キャプテン翼』を応援していただき、ありがとうございます。
連載最終話を描き終えた今は、すべてを描き終えてホッとしているのと、この先やっと“〆切”というものがない生活を送れるという解放された気分でいる状態にあります。
これで漫画家は引退しますが、絵を描くこと、ストーリーを考えることはまだ好きなことなので、それらはこれからも続けていくつもりです。
もしかしたらセミリタイア的な感じになってしまうかもしれませんが、創作活動は続けていくつもりです。
今後の『キャプテン翼』は、「ネーム」という形で新たに立ち上げられた『キャプテン翼WORLD』というサイトに1話1話をアップしていく予定です。
ペン入れはなく、トーンも貼られていない状態ですが、そのぶん執筆ペースが速まり、みなさんにこの先の物語をお届けできるペースも速くなる予定です。
雑誌発売に合わせた“〆切”や“決められたページ数”や“決められた原稿サイズ”がないぶん、これからはより自由な表現方法で皆さんにエンターテインメントをお届けできるのではないかとも思っています。
思えば僕の漫画の原点は、小学生高学年の時に見よう見まねで真っ白いノートに鉛筆描きでオリジナルの漫画を描き始めたことでした。
できあがったものは弟や近所や学校の友達にも見せて回っていました。それが僕の漫画家としての出発点でした。
その時と同じことを今、僕は始めようとしています。
鉛筆描きでの漫画連載です。
失敗したらそれはそれでしょうがない、まずはとりあえずトライしてみよう!!
それが今の僕の偽らざる心境です。
『キャプテン翼』の物語はまだ終わりません!それは事実です。
これまでと同じように、これからも『キャプテン翼』をよろしくお願いします。
高橋陽一
高橋陽一サイン会
日程:2024年6月8日(土)
会場:紀伊國屋書店新宿本店
「キャプテン翼原画展」
日程:今夏開催予定
会場:日本橋三越
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