ジブリパークにハウルの城やグーチョキパン屋が出現、「ジブリの大倉庫」にはあの青サギも

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愛知・ジブリパークに3月16日にオープンする新エリア「魔女の谷」。オープンに先がけ、2月28日、29日の2日間にわたり、ジブリパークで内覧会が行われた。

「ハウルの城」

「ハウルの城」

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「魔女の谷」は魔女が登場するスタジオジブリ作品をイメージしたヨーロッパ風の新しいエリア。「魔女の宅急便」のグーチョキパン屋やオキノ邸、「ハウルの動く城」のハッター帽子店やハウルの城、「アーヤと魔女」の魔女の家など建物も多く、ジブリパーク内でも最大の広さを誇るエリアだ。三方を森に囲まれ、ジブリの魔女の世界に没入できる「魔女の谷」のオープンをもって、ジブリパークの全5エリアがそろう。この記事では新エリアの「魔女の谷」を中心に、「青春の丘」「ジブリの大倉庫」「もののけの里」「どんどこ森」とジブリパーク内の5つのエリアを紹介する。

「魔女の谷」始まりは魔女の大きな口

「魔女の谷」の入り口ゲート。

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「魔女の谷」の入り口ゲートで来場者を迎えるのは、「アーヤと魔女」に登場する魔女ベラ・ヤーガをイメージしたオブジェ。大きな口をくぐった先には、タイル張りの時計のオブジェや滑り台、タワー、赤い屋根のガゼボといった作品を思い出させる装飾が立ち並ぶ。その先に広がるのはレンガ造りのレストラン「空飛ぶオーブン」。ミートパイやシェパーズパイといった伝統的なオーブン料理のほか、愛知らしさを取り入れた「ナポリタンのキッシュ」など、ジブリパークのオリジナル料理も楽しめる。

「魔女の家」

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その先に足を進めると、「アーヤと魔女」の主人公・アーヤが引き取られた「魔女の家」が登場。ベラ・ヤーガの怪しげな雰囲気の作業部屋や、アーヤの寝室を再現した部屋が丁寧に再現されている。「魔女の家」の隣には、パズーやトンボのように空を飛ぶことに憧れる少年の家をイメージした「飛行機乗りの塔」が出現。天井には吊るされたオーニソプター、飛行機の設計図などの展示、簡単なアスチックも楽しめる子供向けの遊び場だ。その塔に隣接するのは、子供向けの遊具「フライングマシン」。「年に一度、村にやってくる移動遊園地」をイメージしており、乗り物は「天空の城ラピュタ」がモチーフになっている。

一際目を惹く巨大な建物「ハウルの城」

「ハウルの城」

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石壁が並ぶ「廃墟通り」、ほうきで飛ぶ魔女の屋根飾りが目を引く「時計塔」を過ぎると、同エリア内でも一際存在感のある高さ約20メートルの「ハウルの城」が姿を表す。作中にも登場する生き物のような城を再現した建物で、1時間に数回、城の一部が動いて煙を吐く仕掛けがある。1階にはカルシファーの炉や流し台、テーブル、ソフィーの部屋などが、2階にはハウルの寝室・衣装部屋、アトリエのほか、浴室やマルクルの部屋などが揃い、ハウルたちの城の中での生活を体感することができる。

「オキノ邸」

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「ハウルの城」と対に位置するのは、「魔女の宅急便」の主人公・キキが魔女の修行に旅立つまで過ごした「オキノ邸」。家の前には四季にちなんだ花や木が植えられた庭園、その近くには車庫がある。2階建ての家には母親・コキリが薬を作る魔女の店、キキの部屋、魔女を研究する父親の書斎があり、オキノ一家の日常が垣間見れる。そんな「オキノ邸」の近くには、ジブリ作品に登場する乗り物や動物・キャラクターをモチーフに装飾した遊具「メリーゴーランド」が。特別にアレンジされた「ハウルの動く城」のBGM「人生のメリーゴーランド」とともに、乗車を楽しめる。

「グーチョキパン屋」で本当にパンが買える

「グーチョキパン屋」の内部。

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そして「魔女の宅急便」で、キキと黒猫のジジが暮らすパン屋「グーチョキパン屋」は、本物のパン屋となってお目見え。バケットやブールなど、ヨーロッパで日常的に親しまれるパンから、ナポリタンパンやういろうカヌレといったオリジナル商品まで幅広くラインナップされた。裏庭には屋根裏部屋へとつながる階段があり、2階には魔女の修行に励むキキとジジが過ごす部屋が広がる。そんな「グーチョキパン屋」に隣接するのは、「ハウルの動く城」でソフィーが切り盛りする帽子屋「ハッター帽子店」。ソフィーの作業場やショップが再現されたほか、オリジナルのキャンディ缶や帽子を販売するショップや、魔女や魔法にまつわる書籍が揃う本屋「魔女の本棚」も。さらに「グーチョキパン屋」と「ハッター帽子店」の間に位置する「魔女のエレベーター」を使うと、パン屋の屋根裏部屋と「魔女の本棚」にあがることもできる。

そのほかオリジナルのホットドッグなどを販売するテイクアウト専門店「ホットドッグスタンド ホット・ティン・ルーフ」、「魔女の谷」のオリジナルグッズが揃うショップ「13人の魔女団」といった施設も用意。劇中に登場する建物の再現だけでなく、ヨーロッパ風の建物や街並み、遊具やレストラン・ショップなど、世界観作りに細部までこだわったエリアがついにオープンする。

「ジブリの大倉庫」に「君たちはどう生きるか」の青サギ登場

「ジブリの大倉庫」の中央階段。

「ジブリの大倉庫」の中央階段。[拡大]

ジブリにまつわるさまざまな展示が詰まった大空間「ジブリの大倉庫」。三鷹の森ジブリ美術館の企画展示や国内外の展覧会に並んだ創作物や造形物を保管している「公開倉庫」、短編アニメーションを上映する座席数約170の映像展示室「オリヲン座」、「となりのトトロ」の世界を表現した子供向けの遊び場「ネコバスルーム」、スタジオジブリがある東京都小金井市の昔の街並みをモチーフにした「子どもの街」など、多数の展示や施設で賑う空間だ。

「ジブリの大倉庫」に新たに展示された青サギ。

「ジブリの大倉庫」に新たに展示された青サギ。[拡大]

3月16日からは新たに「君たちはどう生きるか」の展示も追加される。中央展示室の屋根には青サギ、その横の屋根にはペリカンが登場。さらに中央階段の近くには料理をしているインコマンの姿を見ることもできる。そのほか「千と千尋の神隠し」に登場する大根の神様・おしらさま、「想像の翼」と名付けられたオブジェもお目見えした。

「耳をすませば」「もののけ姫」「となりのトトロ」細部までこだわった再現施設

「青春の丘」にある「地球屋」。

「青春の丘」にある「地球屋」。[拡大]

公園の玄関口でもある北口に位置する「青春の丘」は、「耳をすませば」をイメージしたエリア。ロータリー広場は車道が一周する広場で、電話ボックスやバス停、郵便ポストなどとともに劇中を再現している。その一角には「猫の恩返し」に登場する猫の事務所が“猫サイズ”で立体化され、室内でゆったりくつろぐバロンやムタの様子も。また月島雫が訪れたアンティークショップ・地球屋の2階には、家具やからくり時計などが所狭しと並ぶ。また1階のバイオリン工房では、天沢聖司が見習いとしてバイオリン製作を学ぶ雰囲気を味わえる。

「どんどこ森」の「サツキとメイの家」。

「どんどこ森」の「サツキとメイの家」。[拡大]

昨年11月にオープンした「もののけの里」は、「もののけ姫」で描かれている里山のような風景をイメージしたエリア。乙事主を象った滑り台や、タタリ神のオブジェの展示に加え、作中の建物をモチーフにした体験学習施設「タタラ場」では愛知県の郷土料理・五平餅に関する体験ができる。そして広いジブリパーク内でも最も奥深くにあるのが「となりのトトロ」の世界を楽しめる「どんどこ森」。緑に囲まれた山道を進んだ先にある「サツキとメイの家」では、炊事場、風呂場、茶の間、和室、洋間など和洋折衷の家が再現され、サツキたちの暮らしぶりを感じられる。また山を登っていくと、トトロを模した子供向け木製遊具「どんどこ堂」や、オリジナルグッズを販売する「どんどこ売店」といった施設がお目見えする。

なおジブリパークのチケットが、3月入場分よりリニューアル。エリアごとに販売してきた従来のチケットから、複数エリアで一体となったチケットに変更され、5エリアすべてをまわることができるスタンダードチケット「大さんぽ券」、同じく5エリアの入場に加え「地球屋」「サツキとメイの家」「オキノ邸」「ハウルの城」「魔女の家」の内部を観覧できる「大さんぽ券プレミアム」、入場日の1週間前に発売される「さんぽ券」が用意された。チケットは予約制で、毎月10日14時に販売開始。3月10日より、5月入場分が発売される。

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(c)Studio Ghibli

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