ステージには杉元佐一役の
予告映像にも収められていた、杉元の「俺は不死身の杉元だ!」というセリフ。このシーンの撮影について、山崎は「めちゃめちゃ動いた後にそのセリフを言うのが大変だったんですが、死に物狂いで言っているリアルさが出たのかなと。息切れもして、スモークも焚かれている中、気合いで叫びました」と振り返る。そんな山崎と多くのシーンをともにした山田は「日露戦争帰りの杉元の背中と、これまでいろんな大作で大変な現場を乗り越えてきたんだろうなという山崎さんの背中が重なって、頼もしかったです。まさに“不死身の山崎”だなと思いました」と称えた。
玉木演じる鶴見は、原作の再現度がキャスト間でも話題に。玉木は額当てや傷の特殊メイクについて「最初は瞼の上のほうにまで特殊メイクがあって、ちょっと目が開きづらかった。でも鶴見にとっては目をカッと開ける目力が必要だと思ったので、ちょっと形を調整してもらいました。額当ても素材がなんなのか僕はすごく気になって。北海道の氷点下の中で撮影してたら、額当てが凍って僕のおでこまで凍っちゃうんじゃないかと(笑)。だから額当てとおでこの間にスポンジを1枚噛ませてもらいました」と解説する。
原作ファンを公言する眞栄田はお気に入りのシーンを聞かれ、「杉元と白石が川に落ちるシーンが、原作のコメディ要素が実写化されている感じがして好きでした」と回答。同じくかねてからの原作ファンだという矢本は「旧Twitter(現X)を開けば(千鳥の)大悟さんにやってほしかったって声が多数だったので、これから『矢本悠馬でよかったね』と言われたらうれしい」と思いを打ち明ける。
工藤は身体作りについて「(鍛えると)デカくなりやすいので、やりすぎには注意しようと思ってたんですけど、撮影に行くたびに『大きくなった』とみんなに言われたので、ちょっとデカくしすぎたかなと反省してます」とコメント。また月島の肉体について「首が細いとどうしても月島感が出ない。だから重りを使って首のトレーニングもしてました」とこだわりを話した。
柳からは吹雪のシーンで耳に氷柱ができたという裏話も。スキーのシーンがあった大谷は「(スキー板が)手作りなのでエッジが全然効かない。止まってと言われても難しくて、体幹で耐えようとするけど流されていく」と振り返る。勝矢は牛山のオファーがきたときのことを「1人で『マジかー!』と大歓喜でした。その後に『牛山やるのか。真剣に向き合わなきゃ』と、恐怖心みたいなものが、牛山のデカさが襲ってきました」とコメント。完成した映画を観て、自身の姿はどうだったか聞かれると「まだ牛山には足りないかなと。モア牛山を目指さないと」とストイックさを見せた。
またプライベートでは勝矢が中心となり、キャストたちで“舘さん会”というものが行われたそう。勝矢が「これだけ年齢差があったのに、みんな平等で対等にものをしゃべれる。それは舘さんのお人柄だと思う。最後は舘さんがお会計を全部払ってくださいました」と明かすと、舘は「若い人たちとごはんを食べるのは楽しかったです」とにこやかに返した。
最後に挨拶を任された山崎。「最強な映画ができました! 本当にいろんな要素があって、金塊争奪戦……」と言葉に詰まり、「まだ1つしか出てない(笑)」と周囲に突っ込まれる。山崎は仕切り直し「金塊争奪戦、歴史浪漫、アイヌ文化、お料理、コメディ、アクション、ミステリ、本当にいろんな要素があるので、原作ファンでなくてもいろんな角度から興味を持って見ていただけたらと思います」と呼びかけ、舞台挨拶を締め括った。
なおコミックナタリーの15周年記念企画として展開された「この15年に完結したマンガ総選挙」の大賞に、野田サトルの「ゴールデンカムイ」が選ばれた。これを記念し、野田のインタビューを実施。8年間にわたって週刊ヤングジャンプ(集英社)で連載した「ゴールデンカムイ」に対する思いや、「この15年に完結したマンガ総選挙」の大賞受賞についての感想、また最新作「ドッグスレッド」に対する意気込みなどを語ってもらった。
関連する特集・インタビュー
「ゴールデンカムイ」
2024年1月19日(金)全国公開
原作:
監督:
脚本:黒岩勉
音楽:やまだ豊
主題歌:ACIDMAN「輝けるもの」
アイヌ監修:中川裕、秋辺デボ
製作幹事:WOWOW、集英社
制作プロダクション:CREDEUS
出演者:
※山崎賢人の崎はたつさき、柳俊太郎の柳は木へんに夘、アシリパのリは小文字が正式表記。
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