「異世界ゆるり紀行」鈴木愛奈と花井美春、姉妹であることが非公表だった理由は

水無月静琉による小説「異世界ゆるり紀行 ～子育てしながら冒険者します～」のTVアニメ化発表会が、本日11月30日に北海道の千歳水族館で行われた。

「異世界ゆるり紀行 ～子育てしながら冒険者します～」は、異世界転生した主人公・茅野巧が身寄りのない双子の子供・アレンとエレナに出会い、ゆるりと子育てをしながら冒険生活を送る様子を描く物語。発表会にはアレン役の鈴木愛奈、エレナ役の花井美春が登壇した。司会者から呼び込まれて登場した2人は、作品やそれぞれが演じるキャラクターについて説明。その後司会者から「重大な発表があります」というアナウンスが行われ、2人が千歳市で育った実の姉妹であることが明かされた。

ファンの間では姉妹なのではないかという噂が流れていた2人だが、公言するのはこれが初めてだ。「言うんだったら絶対ここで言いたかったでしょ？」という司会者からの言葉に深くうなずく鈴木。声優を目指していた時代の千歳での思い出を問われると、「アニソンシンガーになりたい、声優さんを目指してみようかなと思ったのが高校2年生くらいから。それからいろいろオーディションを受けたりしながらとにかくがんばっていました。その頃、第7回全日本アニソングランプリに出場したんですがベスト3入りというところで終わってしまって。それが悔しくて『やっぱり私はこのお仕事がやりたいんだ』って、さらに全力でボイトレに取り組んだりしていました」と回想する。そんな当時の姉を見ていた花井は「がんばっていたのはもちろん知っているんですけど、私的には『トントントン』って上がっていった気がしていて。『これがシンデレラロードだ』なんて思っていたんですけど（笑）」とコメントしながら、「私も小さいときからこういう演技や芸能に携わりたいなと思っていて習い事とかをたくさんしていたんです。そんな中でお姉ちゃんが『ポーン』っていったから、カッコいいなって思っていました。そんな中で『私もやりたい！』ってなって」と姉からの影響を口にした。

ここで司会者が、「参加している記者の方々が聞きたい質問ではないでしょうか。2人からはなかなか言いづらいと思うので事前にマネージャーさんに聞いてきたものを私からお伝えします」と前置きしながら、これまで2人が姉妹であることを公表しなかった理由について説明する。マネージャーによれば「2人とも才能があるので、それぞれ1人でもしっかりやっていけることを確信している。それが『姉妹だから』という形にならないように、隠していたわけではないがあえて発表していなかった。ただ、2人が立派に成長し今回双子役を演じるにあたって、姉妹であることをあえて言わないのも違うだろうということで発表することにOKを出した」とのこと。今回の公表について鈴木は「もともとファンの方の間でも『この2人って姉妹なんじゃないの？』とささやかれていたので、発表するいいタイミングがめぐり合わせであればいいなと思っていたんですけど。この作品もオーディションがあったんですが、そこで双子役で出られるとなったので本当にご縁だなと思って」としみじみ語る。花井も「まさかこんな機会をいただけるなんて。お姉ちゃんと一緒に作品に出られることも、それが双子っていう役柄ということも単純にうれしいです」と喜んだ。

すでにアフレコが終了しているという「異世界ゆるり紀行」。「アフレコ時に2人だから（姉妹だから）こそできたことはあるか？」という質問が飛ぶと、鈴木は「アフレコ期間中は、台本を読みながら『ここどうする？』みたいなやり取りを電話でしていましたね。双子という役なので息を合わせるっていうことを意識して」と、現場以外でのやり取りを明かした。またアニメ映像を目下作成中だという制作陣からは、アニメの見どころについて「双子のかわいさ！」というコメントが寄せられた。司会者が「とにかく双子のかわいさを見てくれと。これに注力しているので自信もあるし、演技と噛み合って本当に双子をかわいく描けているので」と補足し、2人も「間違いない」と大きくうなずいた。

「異世界ゆるり紀行 ～子育てしながら冒険者します～」は2024年に放送予定。アニメは監督を濁川淳が務め、アニメーション制作はEMTスクエアードが手がける。

「異世界ゆるり紀行」双子役で出演の鈴木愛奈＆花井美春が実の姉妹であることを公表